立教大学の入試科目と配点を学部別に解説
立教大学の入試科目は、学部・学科により異なります。
FAST-UP
立教大学の一般入試は、多くの学部で国語・外国語・選択1科目の3科目です。配点は学部学科ごとに異なり、法学部やコミュニティ福祉学部は国語・外国語が各200点、観光学部は選択科目が200点と最も高く設定されています。
2026年9月時点の情報です。
国公立大学のように5教科9科目をそろえる必要はありませんが、学部によって科目の組み合わせと配点比重が変わります。併願校の出題科目も合わせて見ておくと、科目選びのむだが減ります。
立教大学の入試科目と配点(学部別一覧)
文系学部は「国語・外国語・選択1科目」という構成で共通し、差がつくのは配点です。下の表で志望学部の配点を確認してください。
| 学部・学科 | 国語 | 外国語 | 選択科目 | 選択科目の範囲 |
|---|---|---|---|---|
| 文学部(キリスト教学科・文学科・教育学科) | 200点 | 200点 | 150点 | 地理歴史または数学 |
| 文学部(史学科) | 200点 | 200点 | 200点 | 地理歴史または数学 |
| 異文化コミュニケーション学部 | 200点 | 200点 | 150点 | 地理歴史または数学 |
| 経済学部 | 150点 | 150点 | 100点 | 地理歴史・公民または数学 |
| 経営学部 | 100点 | 150点 | 100点 | 地理歴史・公民または数学 |
| 社会学部 | 100点 | 100点 | 100点 | 地理歴史・公民または数学 |
| 法学部 | 200点 | 200点 | 100点 | 地理歴史・公民または数学 |
| 観光学部 | 150点 | 100点 | 200点 | 地理歴史・公民または数学 |
| コミュニティ福祉学部 | 200点 | 200点 | 100点 | 地理歴史・公民または数学 |
| 現代心理学部 | 150点 | 150点 | 100点 | 地理歴史・公民または数学 |
観光学部(観光学科・交流文化学科)は、選択科目の配点が国語・外国語より高い珍しいタイプです。得意科目を選択科目に充てる判断が有効です。選択科目の配点が国語・外国語より高く設定されているためです。
理学部の入試科目と配点
理学部は理科・数学・外国語の3科目で、文系学部と大きく異なります。学科ごとに配点が変わるため、志望学科の欄を必ず確認してください。
| 学科 | 理科 | 数学 | 外国語 |
|---|---|---|---|
| 数学科 | 100点 | 200点 | 100点 |
| 物理学科 | 150点 | 150点 | 100点 |
| 化学科 | 150点 | 100点 | 100点 |
| 生命理学科 | 150点 | 100点 | 100点 |
科目ごとの入試傾向と対策
立教大学の出題傾向は学部・学科で多少異なりますが、共通する特徴が多くあります。科目別に押さえるべき点を整理します。
英語の入試傾向と対策
立教大学では、文学部の一部の入試日程を除き、一般入試で外国語の筆記試験がおこなわれません。2022年度入試からの変更のため、入試概要の確認が欠かせません。
採点には、英語資格・検定試験(英検やTOEFLなどの民間英語試験)のスコア、または大学入学共通テスト(全国の大学が共通で利用する1月実施の試験)の「外国語」が使われます。取得スコアや点数を、学部ごとの配点に応じて換算する方式です。
立教大学で「各種検定試験」として活用できる英語外部試験は次のとおりです。
- ケンブリッジ英語検定
- 実用英語技能検定
- GTEC
- IELTS
- TEAP
- TEAP CBT
- TOEFL iBT
いずれも出願期限初日から遡って2年以内に受験したスコアが有効です。複数回受験した場合は最も高いスコアを活用できるため、早めに受け始めて記録を伸ばす進め方が取りやすくなります。
国語の入試傾向と対策
現代文は評論・小説・随筆と幅がありますが、比較的堅めの文体の評論文の割合が高い傾向です。選択問題が中心ながら、漢字の書き取り、本文中からの抜き出し、100から200文字程度の要約が出ることもあり、記述対策が欠かせません。
古文はオーソドックスな基礎偏重型が多く、基本的な古典文法と古文単語を押さえれば対応できます。ただし「知っていないと解けない問題」も多く、暗記量が必要です。内容一致や本文解釈の読解演習を進めつつ、文法・単語は受験直前まで繰り返し確認しておきましょう。
日本史の入試傾向と対策
古代から近代まで幅広く出題され、特定の単元に的を絞れません。幅広い時代へのきめ細かな対策が必要です。
また、時代の枠組みだけにとらわれず、ひとつの流れとして暗記しておく必要があります。文化史や社会経済史など、縦割りでのテーマ史が頻出のためです。
世界史の入試傾向と対策
日本史と同じく、縦割りでのテーマ史の出題が多いです。字数指定のない1行程度の記述問題の比率が日本史より高い点にも注意が必要です。内容正誤や時代ごとの並び替えも出題され、多彩な形式に対応できる柔軟な思考力が問われます。
地理の入試傾向と対策
試験時間内に解き終えられることが多く、ボリュームが多めになりやすい立教大学のなかでは珍しい科目です。その分、図表・グラフ・地形図・統計図を使った資料問題が多く、必要な情報を的確に読み取る力が求められます。知識問題よりも資料問題に比重を置いて対策しましょう。
数学の入試傾向と対策
小問集合は基礎・基本寄りの問題が多く、極端に時間のかかる難問・奇問はほとんど出ません。前半をスピード重視で処理し、後半に時間を回せるようにしておきます。
以降の大問は記述が含まれることが多く、時間に余裕がありません。記述答案の作成力と融合問題対策を十分におこない、初見の問題でも手順を崩さずに解けるようにしておくことが大切です。
物理の入試傾向と対策
特定の単元に偏らず幅広く出題されるため、網羅的な学習が欠かせません。基礎から標準レベルの問題が中心ですが、エネルギー保存則や運動量保存則の単元では比較的難易度の高い問題が出されます。標準レベルの枠を超えた演習まで進めておくと安心です。
化学の入試傾向と対策
無機単元より有機単元からの出題が多く、構造式の決定や異性体の分野で出題割合が高くなります。難易度は他科目より高めに作られていることが多く、標準問題以上の対策が求められます。共通テスト対策だけでは網羅できない場合があるため注意しましょう。
生物の入試傾向と対策
大問数は年度により異なりますが、おおよそ4~5題になることが多いです。遺伝に関する問題が頻出で、動物の反応・タンパク質の単元もよく見られます。生命理学科では学科の特性が反映され、遺伝情報・進化・系統の単元からの出題が目立ちます。出願学科と相性のよい単元は、より念入りに仕上げておきましょう。
FAST-UPが見てきた立教大学対策のつまずきどころ
指導現場で多いのは、配点を見る前に勉強の順番を決めてしまうケースです。同じ3科目でも、法学部のように国語・外国語に比重がある学部と、観光学部のように選択科目に比重がある学部では、時間の配り方が変わります。
もう一つ目立つのが、英語外部試験のスコアづくりを後回しにするパターンです。スコアは一度の受験で決まるものではなく、受験回ごとの積み上げで伸びていきます。出願直前に慌てて受けるより、国語や選択科目の演習と並行して計画を組んだ方が無理が出にくくなります。
選択科目選びで迷ったまま夏を越えてしまう受験生も少なくありません。地理歴史・公民と数学のどちらが自分に合うかは、過去問の形式との相性で判断がつきやすくなります。学部ごとの難易度の目安は立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も参考にしてください。
よくある間違い:配点を確認せずに受験科目を決める
もっとも多い失敗は、配点を見ないまま「とりあえず英語から」と走り出すことです。立教大学の一般入試では外国語の筆記試験が原則として課されず、換算に使うのは英語資格・検定試験のスコアか共通テストの点数です。大学独自の英語長文対策に時間を注いでも、そのまま得点に直結しない場合があります。
回避策は、出願予定の学部・学科の配点表を先に確認し、配点の高い科目から学習計画を組み直すことです。英語については、外部試験と共通テストのどちらで出すかを決め、必要なスコアを取る日程から逆算します。
立教大学に合格するための方法
学部ごとの配点と出題傾向を正しく把握することが出発点です。多くの学部では国語か外国語の配点比重が高いため、英語は外部試験または共通テストの点数を上げることに集中し、大学独自問題の対策は国語に焦点を当てるのが有効です。外国語は英語資格・検定試験のスコアか共通テストの点数で採点され、大学独自の筆記試験が原則として課されないためです。
一方で、選択科目の配点が外国語・国語と同じか、それより高い学部もあります。代表例は観光学部(観光学科・交流文化学科)と文学部(史学科)です。こうした学部・学科では選択科目の出来が合否に直結するため、限られた学習時間の配分を考え直す必要があります。
併願校の出題傾向と並べて見ると、共通して使える対策と立教大学だけに必要な対策が分かれます。たとえば漢文の扱いは大学ごとに差があり、明治大学の漢文の入試傾向と対策のような他大学の情報と照らすと、科目ごとの負担が見積もりやすくなります。英語の個別試験が残る大学を併願する場合は、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策のように学部単位で確認しておくと計画が崩れにくくなります。
一般入試以外の方式を検討する場合は、立教大学の自由選抜入試と面接の対策も合わせて確認しておくと、出願の選択肢が広がります。
まとめ
立教大学は学部・学科ごとに入試科目と配点が異なります。志望学部の入試概要を確認しながら、得意を伸ばし苦手をカバーする計画に落とし込むことが大切です。配点と出題傾向の両方から、自分の時間の使い方を点検していきましょう。
よくある質問
Q. 立教大学の一般入試に英語の筆記試験はありますか。 A. 文学部の一部の入試日程を除き、一般入試での外国語の筆記試験はおこなわれません。英語資格・検定試験のスコア、または大学入学共通テストの「外国語」の点数を学部ごとの配点に換算して採点されます。
Q. 国語の配点がとくに高い学部はどこですか。 A. 国語は学部によって100点から200点まで幅があります。文学部、異文化コミュニケーション学部、法学部、コミュニティ福祉学部は200点で、社会学部と経営学部は100点です。志望学部の配点表で確認してください。
Q. 英語外部試験は何回受けても大丈夫ですか。 A. 複数回受験している場合は、最も高いスコアを活用できます。有効なのは出願期限初日から遡って2年以内に受験したスコアです。受験時期も含めて計画を立てておきましょう。
Q. 選択科目は地理歴史・公民と数学のどちらが有利ですか。 A. どちらが有利と決まっているわけではなく、配点と出題形式との相性で判断します。文学部と異文化コミュニケーション学部の選択範囲は地理歴史または数学、その他の文系学部は地理歴史・公民または数学です。配点が高い学部では、得意科目を選ぶ判断が効きやすくなります。


