立教大学の全学部入試の傾向と対策と科目別勉強法
立教大学では、一般入試を全学部入試に統一して実施しています。
FAST-UP
立教大学の一般入試は全学部入試に統一され、同日・同じ問題で学部ごとに出願します。英語は原則として英語資格・検定試験か大学入学共通テストの成績を利用し、国語と選択1科目を当日受験する形が基本です。
2026年9月時点の情報です。
立教大学の一般入試は全学部入試に統一されている
立教大学の一般入試は、2021年度から全学部入試に統一されています。事実上、学部ごとの個別入試がなくなったと考えてよい形です。推薦入試などを除けば、立教大学に入学するには大学入学共通テスト(大学入試センターが全国同日に実施する共通試験)の利用方式か、全学部入試を突破する必要があります。
全学部入試とは、さまざまな学部を希望する受験生が同日・同時刻・同じ会場で受験する入試形態です。立教大学では5回の全学部入試が実施され、回ごとに出願学部(学科・コース)を選びます。
1回につき出願できるのはひとつの学部のみです。ただし2回目以降は別の学部に出願しなおせるため、柔軟に組み合わせられるのが特徴です。
似た言葉として「全学部日程入試」がありますが、これは個別学部入試の日程が全学部で統一されているだけの形態です。呼び方が近いので混同しないようにしておきましょう。
また、文学部に限り入試日程が1日追加されること、理学部は入試日程が2日間に限定されることも押さえておく必要があります。日程数が学部で違うため、受験できる回数の計算を間違えやすい部分です。
学部選びの前提として学力水準を確認したい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も合わせて読むと、出願先の見当がつけやすくなります。
学部ごとの入試科目と配点
全学部入試では、日程ごとに問題が異なる一方で、学部ごとに問題が変わることはありません。変わるのは入試科目と配点です。出願前に自分の学部の配点を必ず確認しておきましょう。
文系学部の入試科目は、国語・外国語・選択1科目です。配点は学部・学科で下表のように異なります。
| 学部・学科 | 国語 | 外国語 | 選択科目 | 選択科目の範囲 |
|---|---|---|---|---|
| 文学部(キリスト教学科・文学科・教育学科) | 200点 | 200点 | 150点 | 地理歴史または数学 |
| 文学部(史学科) | 200点 | 200点 | 200点 | 地理歴史または数学 |
| 異文化コミュニケーション学部 | 200点 | 200点 | 150点 | 地理歴史または数学 |
| 経済学部 | 150点 | 150点 | 100点 | 地理歴史・公民または数学 |
| 経営学部 | 100点 | 150点 | 100点 | 地理歴史・公民または数学 |
| 社会学部 | 100点 | 100点 | 100点 | 地理歴史・公民または数学 |
| 法学部 | 200点 | 200点 | 100点 | 地理歴史・公民または数学 |
| 観光学部 | 150点 | 100点 | 200点 | 地理歴史・公民または数学 |
| コミュニティ福祉学部 | 200点 | 200点 | 100点 | 地理歴史・公民または数学 |
| 現代心理学部 | 150点 | 150点 | 100点 | 地理歴史・公民または数学 |
観光学部は選択科目の配点が最も高い珍しい構成です。得意科目を選択科目に充てると、持ち点を活かしやすくなります。
理学部の入試科目は理科・数学・外国語で、他学部と大幅に異なります。志望する場合は必ず確認しておきましょう。
| 学科 | 理科 | 数学 | 外国語 |
|---|---|---|---|
| 数学科 | 100点 | 200点 | 100点 |
| 物理学科 | 150点 | 150点 | 100点 |
| 化学科 | 150点 | 100点 | 100点 |
| 生命理学科 | 150点 | 100点 | 100点 |
科目や配点は変更される場合があります。出願の年度の募集要項で最終確認をしてください。
科目別の傾向と対策
全学部入試では全学部統一の入試問題が使われるため、学部ごとに対策を分ける必要がありません。入試が平準化されている分、解答のハードルは低めです。一方で学部ごとに倍率・定員が異なるため、同じ得点でも結果が変わる点には注意しておきましょう。
英語の入試傾向と対策
立教大学では、文学部における一部の入試日程を除き、一般試験における外国語の筆記試験がおこなわれません。2022年度入試からの変更であるため、入試概要は忘れずに確認しておきましょう。
評価には、英語資格・検定試験(大学が指定する外部の英語試験)のスコア、もしくは大学入学共通テストの「外国語」が使われます。取得スコアまたは点数を、学部ごとの配点に応じて変換する仕組みです。
立教大学で活用できる英語外部試験は、下記の通りです。
- ケンブリッジ英語検定
- 実用英語技能検定
- GTEC
- IELTS
- TEAP
- TEAP CBT
- TOEFL iBT
いずれも、立教大学出願期限初日から遡って2年以内に受験して取得したスコアが有効です。複数回受験している場合は最も高いスコアを活用できるため、何度か挑戦しながら最高記録を伸ばしていく進め方が取れます。
英語は出願の前年までを含めた長い期間で計画を立てるのが有効です。有効なスコアは出願期限初日から遡って2年以内のものに限られ、複数回受験した場合は最も高いスコアを使えるためです。
国語の入試傾向と対策
現代文では評論・小説・随筆などさまざまなテーマが扱われますが、比較的堅めの文体で書かれた評論文の割合が高い傾向にあります。
出題は選択問題が中心です。ただし漢字の書き取り、本文中からの抜き出し、100から200文字程度の要約などが出題されることもあり、記述対策が欠かせません。
古文は比較的オーソドックスな基礎偏重型の問題が多く、基本的な古典文法と古文単語を押さえていれば対応できます。一方で「知っていないと解けない問題」も多く、ある程度の暗記が求められます。
内容一致・本文解釈などの読解問題に取り組みながら、文法・単語は受験直前まで繰り返し確認しておきましょう。
日本史の入試傾向と対策
古代から近代まで幅広く出題されるため、特定の単元に的を絞ることができません。幅広い時代に対するきめ細かな対策が必要です。
また、文化史や社会経済史など、縦割りでのテーマ史(時代の区切りではなく分野ごとに歴史を縦に追う出題)が頻出です。時代の枠組みだけにとらわれず、ひとつの流れとして整理しておきましょう。
世界史の入試傾向と対策
日本史と同じく、縦割りでのテーマ史出題が多いです。加えて、字数指定なく1行程度で解答させる記述問題の比率が日本史より高いため、書いて答える練習が必要です。
内容正誤や時代ごとの並び替えなども出題され、多彩な形式に対応できる柔軟な思考力が問われます。
地理の入試傾向と対策
試験時間内に十分解き終えられることが多く、ボリュームが多めになりやすい立教大学では珍しい科目です。
地理は知識問題よりも資料問題に比重を置いて対策します。図表・グラフ・地形図・統計図を使った資料問題が多く、必要な情報を的確に読み取る力がないと正答に結びつかないためです。
数学の入試傾向と対策
小問集合はスピードを意識して解き進めます。以降の大問には記述が含まれることが多く、時間に余裕がないためです。
小問集合は基礎・基本寄りの問題が多く、極端に時間のかかる難問・奇問はほとんど出ません。短時間で処理し、後半に時間を回せる形を作りましょう。
大問では、記述答案の作成力と融合問題への対応力が問われます。初見の問題でも慌てずに手を動かせるよう、答案を書く練習まで含めて準備しておきましょう。
物理の入試傾向と対策
特定の単元に偏ることなく幅広く出題されるため、網羅的な学習が欠かせません。
全体としては基礎〜標準レベルの問題が多いです。ただしエネルギー保存則や運動量保存則の単元では比較的難易度の高い問題が出されるため、標準レベルの枠を超えて対策しておくと安心できます。
化学の入試傾向と対策
無機単元より有機単元からの出題が多く、構造式の決定や異性体などの分野で特に出題割合が高くなります。
難易度は他科目よりも高めに作られていることが多く、標準問題以上の対策が求められます。大学入学共通テスト対策だけでは網羅できないこともあるため、記述・応用問題まで踏み込んでおきましょう。
生物の入試傾向と対策
大問数は年度により異なりますが、およそ4〜5題の範囲になることが多いです。遺伝に関する問題が頻出で、動物の反応・タンパク質の単元も多くみられます。
ただし生命理学科については学科の特性が活かされ、遺伝情報・進化・系統単元からの出題がよく見られます。出願学科と相性のよさそうな単元は、より念入りに勉強しておきましょう。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、「一般入試なら当日に英語の筆記試験がある」と思い込み、直前期に当日用の英語演習ばかり積んでしまうことです。文学部の一部日程を除いて外国語の筆記試験はなく、そこに時間を割いても得点には直結しません。
回避策は、出願予定学部の評価方法を先に確定させることです。英語資格・検定試験のスコアを使うのか、大学入学共通テストの「外国語」を使うのかを決め、スコア取得の時期から逆算して予定を組みます。当日用の勉強は国語・選択科目(理学部は理科・数学)に寄せると、配点との対応が取れます。
もう一つ起きやすいのが、「全学部入試」と「全学部日程入試」の混同です。他大学の募集要項を読むときは、全学部共通の問題なのか、日程だけが統一されているのかを言葉で確認しましょう。
FAST-UPが見てきた立教大学志望者のつまずき
指導現場で多いのは、過去問演習を始める前に「どの科目で点を取るのか」が決まっていないケースです。立教大学は学部ごとに配点の重みが大きく違うため、同じ学習量でも配点の置き方で結果が変わります。観光学部のように選択科目が重い学部では、選択科目を後回しにした時点で不利になります。
次に目立つのが、英語を「入試直前の科目」として扱ってしまうつまずきです。評価が外部スコアや共通テストに移っているため、英語の仕上がり時期は他科目より前に来ます。この順番を入れ替えたまま夏を過ぎると、調整の余地が狭くなります。
記述への抵抗感も共通点です。現代文の要約、世界史の1行記述、数学の答案作成はいずれも「書いて初めて差がつく」部分です。選択問題の演習だけで手応えを得てしまうと、本番で書き切れません。
学部・受験方式ごとの対策を一人で組み立てにくい場合は、FAST-UP逆転塾の無料カウンセリングで相談できます。
併願として他大学の対策も進める場合は、明治大学の漢文の入試傾向と対策や青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も参考になります。立教大学の総合型・推薦系の受験を考えるなら、立教大学の自由選抜入試と面接で聞かれやすい質問も確認しておきましょう。
まとめ
立教大学の入試形態は他大学と比較して特殊であり、制度・概要を細かく知っておく必要があります。学部ごとに入試問題が変わらないため対策はしやすい一方、その分倍率が増加する傾向にあるため注意しておきましょう。
とはいえ、立教大学が受験生に求めてきた学力から大幅な変更がされているわけではありません。基礎・基本に忠実で、かつスピーディーに問題を解ける力を積み上げられれば、合格に近づきます。
よくある質問
Q. 立教大学に学部ごとの一般入試はありますか? A. 2021年度から一般入試は全学部入試に統一されており、事実上、学部別の個別入試はありません。同日・同じ問題を受け、回ごとに出願学部を選びます。
Q. 全学部入試の当日に英語の筆記試験はありますか? A. 文学部における一部の入試日程を除き、外国語の筆記試験はおこなわれません。英語資格・検定試験のスコア、または大学入学共通テストの「外国語」が学部ごとの配点に換算されます。
Q. 1回の試験で複数の学部に出願できますか? A. 1回につき出願できるのはひとつの学部(学科・コース)のみです。2回目以降は別の学部に出願しなおせるため、回ごとに志望を組み替えられます。
Q. 学部によって問題の難易度は変わりますか? A. 日程ごとに問題は異なりますが、学部ごとに問題が変わることはありません。ただし学部ごとに入試科目・配点・倍率・定員が異なるため、合格に必要な得点の取り方は変わります。


