青山学院大学の特徴・雰囲気と入試傾向を解説
青山学院大学といえば多くの有名人を輩出しているほか
FAST-UP
青山学院大学は渋谷に近い青山キャンパスと緑の多い相模原キャンパスを持つミッション系の大学です。入試は「英語の青山」と呼ばれる英語の難しさが特徴で、入学後は青山スタンダード科目やアクティブラーニングが学びの中心になります。
2026年9月時点の情報です。
箱根駅伝での活躍や多くの有名人の輩出で知られ、さわやかな学生像のイメージも人気につながっています。以下では入試・入学後の学び・キャンパスの雰囲気を順に整理します。
青山学院大学の基本情報
青山学院大学は渋谷にある大学で、青山通りを挟んだ反対側には国連大学があります。流行の発信地である渋谷から歩ける距離にキャンパスがあるのが大きな特徴です。
11の学部、26の学科を備えており、キャンパスは青山と、神奈川県相模原市にある相模原キャンパスの2つです。理工学部や最近誕生した学部が相模原キャンパスに置かれています。
いわゆるミッション系の大学であり、メソジストのカテゴリーに入ります。同じメソジスト系には関西学院大学や東洋英和女学院大学、福岡女学院大学など女子大が多く名を連ねます。部活動は積極的に行われ、特に陸上競技は例年活躍を見せ、箱根駅伝での大活躍は記憶に新しいところです。
2つのキャンパスで雰囲気はまるで違う
青山学院大学の雰囲気を一言でまとめるのは難しく、青山と相模原で過ごし方がまるっきり異なります。進学後の生活イメージは、学部がどちらのキャンパスに属するかで決まります。
| 項目 | 青山キャンパス | 相模原キャンパス |
|---|---|---|
| 所在 | 渋谷(青山通り沿い、向かいに国連大学) | 神奈川県相模原市 |
| 主に学ぶ分野 | 文系科目の多く | 理系科目、文系科目の一部 |
| 周辺・敷地 | 渋谷・表参道・原宿が近い都心の一等地 | 敷地内に大きな庭がある、のどかな環境 |
| 空き時間の過ごし方 | キャンパスの外でオシャレなランチ | 庭で体を動かす学生もいる |
| 受けやすい刺激 | 流行や人の多さからの刺激 | 勉学に励みやすい典型的なキャンパスライフ |
青山キャンパスは人口密度がやや高く、授業の合間に外へ出る学生が目立ちます。相模原キャンパスでは、箱根駅伝などで活躍する駅伝のランナーと一緒に授業を受けることもあります。
青山学院大学の入試の特徴
入試の特徴は大きく3つあります。英語の難度、英語以外の科目での取りこぼし、学部ごとの出題範囲の差です。
英語がとにかく難しい
英語の青山と称されるほど、青山学院大学の英語は難しいと評判です。そのレベルは早慶レベルとされ、英単語を含めた語彙レベルは難関大学レベルまで高めないと厳しいと言われています。
2021年度から個別学部日程(学部ごとに独自問題で実施する一般選抜の日程)では、大学入学共通テスト(毎年1月に全国で共通実施される試験)と独自問題をミックスした形式で行われています。学部学科によっては英語の独自問題を回避できるため、以前と比べると意識しなくてよい部分もあります。
ただし、経済学部や経営学部など「英語の青山」の要素を強めに受ける学部もあり、青山学院大学を志望する学生の中でも影響の度合いが異なります。学部別の出題傾向を具体的に知りたい場合は、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も参考になります。
英語以外はミス厳禁
英語以外の科目で取りこぼさない準備が必要です。標準的な知識を問う問題が多いため、ケアレスミスが命取りになる可能性は十分あり得ます。
英語の難しさは早慶レベルなので、この英語で差がつくことはむしろ考えにくく、意外と大きな差にならない可能性が高いです。そうなると、それ以外の科目に注意が必要になります。そのほかの教科は多少の難易度の違いこそあれど、偏差値相応とされています。
国語、数学、地歴公民など学部学科によって選択できる教科は異なります。自分の中でミスを犯しにくい教科をあと2つ確保しておくと安定します。
学部によって出題範囲やレベルが異なる
志望学部の出題範囲は、早い段階で過去問と募集要項で確認しておくと安全です。国語では現代文のみのケースと古文まで含まれるケースがあり、得点に違いが生じやすいためです。
現代文のみになると難易度的にそこまで高くないため、得点力勝負になり、取りこぼしが許されません。大学入学共通テストの併用に伴い、独自問題の科目がバラバラになったため、学部間で出題範囲とレベルの違いを比べにくくなっています。それでも同じ科目をよく見ると、取り扱う範囲が違う、レベルも若干違うという特徴が見えてきます。
併願校の科目別傾向も早めに押さえておくと計画が立てやすくなります。例えば明治大学の漢文の入試傾向と対策のように、科目単位で差が出る大学もあります。
よくある間違い:英語対策だけで受験期を使ってしまう
「英語の青山」という評判に引っ張られ、英語だけに勉強時間を集中させてしまうのはよくある間違いです。英語は受験者全体の難度が高く、そこだけで差がつきにくいという点を見落としています。
回避策は、選択科目を先に決め、ミスの出にくい2科目を固めることです。そのうえで、学部ごとの出題範囲の違いを確認し、現代文のみの学部なら取りこぼし防止、古文を含む学部なら範囲の穴埋めへと対策を振り分けます。英語は語彙レベルを難関大学レベルまで引き上げる長期計画として並走させます。
青山学院大学の入学後の学びの特徴
入学後は、教養教育と授業形式の2点に大学独自の設計が見られます。学びの環境を知っておくと、学部選びの判断もしやすくなります。
青山スタンダード科目
全11学部26学科に共通する教養教育として「青山スタンダード科目」があります。他大学における一般教養科目に当たるもので、理工学部だろうと法学部だろうと、受講することで一定の技能や能力が身につくのが特徴です。
こうした取り組みは青山学院大学が最初で、これを他の大学がマネた形になっており、学びの豊かさと多様性を感じさせます。
アクティブラーニング
一般的な大学の講義は、1人の教員が大多数の学生に問いかけるスタイルが中心です。青山学院大学ではアクティブラーニングを心がけ、学生同士でディスカッションを行うなど、学習内容を深く理解できる形を採用しています。
1年生で行う「フレッシャーズセミナー」はすべてアクティブラーニングで行うため、青山学院大学での学びの姿勢とはどうあるべきかを早い段階で理解できます。人数が多い授業でも能動的な学習ができるよう工夫があり、積極的に学びたい学生をサポートしています。
中退回避の対策
大学生になると、それまでの反動でつい遊んでしまい、勉強に身が入らず単位を落とす学生も出てきます。青山学院大学では、単位を落として留年の公算が大きくなった学生や、単位の取得が少ない学生を対象に、担当者が個別に指導を行います。
休学や退学を希望する場合も必ず面談を行い、休学の時期が終わる際にもフォローを行います。中退を最大限防ぐためにここまで大学側が手厚くフォローを行うのは、大手ではなかなか見られない光景です。
青山学院大学の雰囲気の特徴
明るくさわやかという一般的なイメージは、青山キャンパスの環境に裏づけられています。ただし相模原キャンパスは別の良さがあります。
とにかくオシャレ
渋谷や表参道、原宿が周りを取り囲む青山キャンパスでは、通っているうちに自然と身なりに気を使うようになり、大学デビューにも向いています。女性しか使えないパウダールームが設けられており、女子学生はゆっくり時間を過ごせます。オシャレな学生が多く、高校生が思い描く青山学院大学の学生像はあながち間違いではありません。
相模原キャンパスはのどかな環境で、オシャレというよりは普通の大学生の環境です。だからといって垢抜けていないわけではなく、全体的にスマートで洗練された学生に出会えます。
サークルがすごい
新歓の時期になれば勧誘が凄まじく、そのパワーを感じさせます。様々なサークルがあり、場合によっては抽選になり、入りたくても入れないサークルもチラホラあります。
サークルに入ると授業に関する情報や就活の情報が入ってきます。青山学院大学にはインカレサークル(複数大学の学生が合同で活動するサークル)がないため、大学内で自己完結しやすいのも特徴です。その分、サークル内の関係性が濃密になりやすく、卒業後も関係が続く形になりやすいです。
FAST-UPが見てきた青学志望者のつまずき
指導現場で多いのは、「青学に行きたい」が先に立ち、学部ごとの入試方式の違いを最後まで把握しないまま直前期に入るケースです。独自問題と大学入学共通テストの組み合わせが学部学科でばらつくため、出願の直前に必要科目が想定と違うと気づく受験生がいます。
もう一つのつまずきは、英語の難しさに圧倒されて学習が英語偏重になることです。英語で差がつきにくい構造を理解すると、選択科目の精度を上げる方向に時間配分が変わり、伸び方が安定しやすくなります。
入学後の雰囲気だけで志望を決めた受験生は、途中で勉強の軸がぶれやすい傾向もあります。雰囲気への憧れと、学部で何を学ぶかという軸を分けて整理しておくと、長い受験期でも判断に迷いにくくなります。他大学と比べる段階では、立教大学の偏差値推移や立教大学の自由選抜入試の面接のように、併願先の入試情報も合わせて確認しておくとよいでしょう。
学部選びは「なりたい姿」から逆算する
同じ語学でも、学部によって雰囲気は大きく異なります。英米文学科は英語の読み書き、地球社会共生学部は英会話と、重心が違います。
入るまでは大変ですが、入ってからは大学側のサポートが手厚く、仲間も多く作れます。自分がなりたい姿に近づける学部を選ぶという判断が有効です。まずは2つのキャンパスに足を運び、自分の目で雰囲気を確かめるのが確実な方法です。
よくある質問
Q. 青山学院大学の英語はどのくらい難しいですか。 A. 「英語の青山」と称されるほどで、そのレベルは早慶レベルとされています。英単語を含めた語彙レベルを難関大学レベルまで高める必要があります。ただし個別学部日程では独自問題と大学入学共通テストを組み合わせる形式のため、学部学科によっては英語の独自問題を回避できる場合もあります。
Q. 雰囲気はキャンパスで違いますか。 A. 大きく違います。青山キャンパスは渋谷・表参道・原宿に囲まれ、外でランチをとる学生が目立つ都心型です。相模原キャンパスは敷地内に大きな庭があり、のどかな環境で勉学に励みやすい典型的なキャンパスライフを送れます。
Q. サークルには入りやすいですか。 A. 数は多い一方、人気のサークルは抽選になることもあり、入りたくても入れない場合があります。インカレサークルがないため大学内で関係が完結しやすく、その分つながりは濃密になりやすいです。
Q. 入学後に単位を落としたらどうなりますか。 A. 留年の公算が大きくなった学生や単位の取得が少ない学生には、担当者が個別に指導を行います。休学や退学を希望する場合も必ず面談があり、休学期間の終了時にもフォローがあります。


