法学部の志望理由の書き方と例文4つ|失敗例も解説
法学部の志望理由に必要な4要素と構成、きっかけの見つけ方
FAST-UP
法学部の志望理由は、関心を持ったきっかけ、法学部で学びたいこと、その大学を選ぶ理由、卒業後の将来像という4つを順につなげて書きます。職業名や正義感だけでは、どの学部でも通る内容になり評価されません。
2026年10月時点の情報です。
法学部の志望理由に必ず入れる4つの要素と全体の構成
法学部の志望理由書は、4つの要素を「過去→現在→未来」の順に並べると、読み手が理解しやすくなります。きっかけが過去、学びたいことと大学選びの理由が現在、将来像が未来にあたります。この流れがそろうと、志望の理由が一本の線としてつながって見えます。
| 要素 | 書く内容 | ありがちなNG |
|---|---|---|
| 1. きっかけ | 法律や政治に関心を持った具体的な出来事・経験 | 「昔から正義感が強いから」 |
| 2. 学びたいこと | 憲法・民法・刑法などどの分野を、どんな問いで学ぶか | 「法律を幅広く学びたい」 |
| 3. 大学・学科を選ぶ理由 | カリキュラム、ゼミ、科目、教授の研究との結びつき | 「伝統があり魅力的だから」 |
| 4. 将来像 | 学んだ知識とスキルを社会でどう使うか | 「社会に貢献したい」 |
大学が志望理由書で見ているのは、動機の明確さ、問題意識の深さ、学部への理解、将来の目標との結びつき、そして論理的な構成力です。評価の軸がここにあるため、書く前に大学・学部研究と自己分析を済ませる必要があります。
- 一貫性:きっかけ・学び・将来像が別方向を向いていないか
- 具体性:自分の経験に基づく話になっているか
- 学問理解:法学という学問を正しく理解しているか
- 適性と意欲:入学後に主体的に学ぶ姿勢が見えるか
法学部で学べる分野を知ってから「学びたいこと」を決める
学びたいことは、法学部で扱う分野を一通り知ってから決めます。分野名を知らないまま書くと、「法律を学びたい」という抽象的な表現で止まり、学問への理解が伝わらないためです。
憲法・民法・刑法・行政法・商法で扱う内容
基幹となる分野は次の5つです。関心のある社会問題がどの分野に関係するかを確認します。
| 分野 | 扱う内容 | 結びつきやすいテーマ |
|---|---|---|
| 憲法 | 国家の統治の仕組みと基本的人権の保障 | 表現の自由、平等、プライバシー |
| 民法 | 契約、財産、家族、相続など私人間の権利と義務 | 消費者被害、相続トラブル |
| 刑法 | 犯罪の成立要件と刑罰の考え方 | 少年事件、冤罪、刑事手続 |
| 行政法 | 行政機関の権限や手続、行政訴訟 | 行政の情報公開、許認可、権利救済 |
| 商法・会社法 | 会社の設立・運営と企業取引のルール | 企業不祥事、コンプライアンス |
国際法・国際人権法など発展分野で扱う内容
国境をまたぐ問題に関心があるなら、国際法と国際人権法が入口になります。国際法は国家間の関係や国際的な取引を規律するルールを、国際人権法は人権条約と、その実施の仕組みを扱います。紛争解決や難民、多文化共生に関心がある受験生は、この分野と自分の経験を結びつけると書きやすくなります。
政治学や国際政治を置く法学部もあります。制度や政策に興味がある場合は、法律学だけでなく政治学の科目も確認しておきます。
法律学科・政治学科・国際関係法学科で志望理由はどう変わるか
学科が違えば、書くべき中身も変わります。学科名と中身が一致していない志望理由は、学部研究をしていないと判断されやすくなります。
| 学科 | 中心となる学び | 志望理由で厚く書くこと |
|---|---|---|
| 法律学科 | 憲法・民法・刑法など実定法の解釈 | 法的に解決したい具体的な問題 |
| 政治学科 | 政治過程、政策、行政の仕組み | 関心のある政策課題と制度設計 |
| 国際関係法学科 | 国際法、国際政治、比較法 | 国際的な課題と語学・留学の活用 |
法学部を志望するきっかけの見つけ方
きっかけは、特別な体験でなくてもかまいません。身近な出来事でも、そこから自分が何を考えたかを書ければ、志望動機として成立します。
ニュースや社会問題から広げる
関心のあるニュースを選び、「誰のどの権利が、どのルールで守られていないのか」まで掘り下げます。感想で止めず、法的な論点に言い換えるのがポイントです。
- 気になったニュースを書き出す
- 関係する法分野を調べる(労働、消費者、情報、環境など)
- 対立している利益を整理する(表現の自由と名誉、安全と自由など)
- 自分が学びたい問いの形に直す
テーマ選びは、賛否が分かれる問題を選ぶほど書きやすくなります。利害の調整という法学の考え方を使う余地があるためです。ただし政治的な立場を強く主張するのではなく、学問的に検討したいという姿勢でまとめます。
模擬裁判・ボランティア・部活動など自分の経験から広げる
高校生活の中にも材料はあります。次のような経験は、法学への関心と結びつけやすいものです。
- 模擬裁判やディベートで、証拠と主張を組み立てた経験
- ボランティアで、制度の支援が届いていない人に出会った経験
- アルバイト先で、労働条件やハラスメントの問題を見聞きした経験
- 部活動で、規則づくりや部内のもめごとの調整に関わった経験
- 家族の相続や契約のトラブルを身近に見た経験
裁判の傍聴も使えます。実際の手続を見ると、刑事と民事の違いなど具体的な記述ができるからです。
高校生のうちに準備できること(読書・オープンキャンパス・探究活動)
準備は、材料を集めることと、関心を言語化することの2段階で進めます。
| 準備 | やること | 志望理由書への使い方 |
|---|---|---|
| ニュースの記録 | 関心テーマの記事を集め、論点をメモする | 問題意識の具体例にする |
| 読書 | 入門書や新書で法分野の全体像をつかむ | 学びたい分野の説明に使う |
| オープンキャンパス | 模擬授業や学生の話で雰囲気を確認する | 大学を選ぶ理由の裏づけにする |
| 探究活動 | 校内の探究でテーマを調べ、発表する | 入学後の研究テーマにつなげる |
将来の夢がない・志望理由が思いつかないときの書き方
将来の職業が決まっていなくても書けます。法学部の志望理由では、職業名より「何を学びたいのか、なぜ学びたいのか」が重視されるためです。手順は次のとおりです。
- 気になる社会問題を書き出す
- その問題に関係する法分野を調べる
- 「この分野をこの問いで学びたい」という形に言い換える
- 学んだ知識を使う場面を、職業名ではなく働き方で書く(人の権利を守る立場、制度をつくる立場など)
- 大学のカリキュラムやゼミで、その学びができる根拠を示す
よくある間違い:夢がないことを隠すために、興味のない職業名を書いてしまうことです。面接で深掘りされると答えに詰まり、書類との食い違いが出ます。回避策は、職業名を断定せず「〜の分野で働きたいと考えており、学ぶ中で進路を具体化したい」と条件付きで書くことです。
書き出しの作り方と400字・800字の構成例
書き出しは、結論を先に置きます。読み手は多くの書類を読むため、冒頭で志望の中心が分からない文章は印象に残りにくくなります。
使える書き出しの型
- 結論型:「私が貴学法学部を志望する理由は、◯◯を法制度の面から解決したいからです。」
- 問題提起型:「◯◯の場面では、権利があっても使えない人がいます。」
- 経験型:「高校2年の◯◯で、私は法律の知識がないことの重さを知りました。」
避けたい書き出し
- 「私は昔から正義感が強く」などの性格の自己申告
- 「法律は社会に必要不可欠です」などの一般論
- 「貴学は伝統ある大学で」など大学をほめるだけの文
| 字数 | 配分の考え方 |
|---|---|
| 400字 | きっかけはエピソードを一つに絞る。学びたい分野と大学を選ぶ理由を中心に置き、将来像は短くまとめる |
| 800字 | きっかけを場面が浮かぶように書く。学びたい法分野と科目・ゼミの説明を最も厚くし、将来像も仕事の中身まで書く |
法学部の志望理由 例文4つ
以下は構成を確認するための例文です。そのまま提出せず、自分の経験と志望校の情報に置き換えて使います。
例文1:弁護士など法曹を目指す場合
私が貴学法学部を志望する理由は、法的な支援にたどりつけない人を助ける弁護士になりたいからです。きっかけは、アルバイト先で同僚が休憩も取れない勤務を続けていたことでした。おかしいと伝えても、同僚は「訴えても勝てるか分からない」と答えました。権利があっても、知識と費用がなければ使えないと知りました。
貴学では、民法と労働法を中心に学び、働く人の権利がどの手続で守られるのかを理解したいと考えています。さらに模擬裁判や法律相談の科目に参加し、相談者の話から法的な争点を取り出すスキルを身につけたいです。将来は法科大学院を経て弁護士となり、労働や消費者の分野で、費用面から相談をためらう人の支援に取り組みたいと考えています。
例文2:国家公務員・地方公務員を目指す場合
私が貴学法学部を志望する理由は、行政の立場から地域の課題を制度として解決したいからです。私の住む地域では、高齢の住民が多い団地でごみ出しの時間を守れない世帯が増え、住民どうしの対立が起きました。話し合いだけでは解決せず、支援の仕組みが必要だと感じました。
貴学では行政法と政治学を中心に学び、行政が市民の権利を制限する場面と、市民を支える場面の両方を理解したいと考えています。特に地方自治を扱うゼミで、条例の作り方と住民参加の手法を研究したいです。将来は地方公務員として、福祉と住宅の分野で、現場の声を制度につなげる仕事をしたいと考えています。
例文3:国際法・人権問題に関心がある場合
私が貴学法学部を志望する理由は、国際人権法の観点から、日本で暮らす外国籍の人の権利の問題を考えたいからです。日本語教室のボランティアで、在留資格の更新や子どもの就学で困っている家庭に出会いました。制度を知らないために不利益を受けている状況を見て、ルールと支援のつなぎ方に関心を持ちました。
貴学では国際法と国際人権法を学び、人権条約が国内の法律とどう関係するのかを理解したいと考えています。英語で行われる科目と留学の制度が充実している点も、国際的な資料を読む力をつけるうえで魅力です。将来は国際機関やNGOで、難民や移住者の支援に法的な面から関わりたいと考えています。
例文4:企業法務や政治・政策に関心がある場合
私が貴学法学部を志望する理由は、企業の活動を法律の面から支える専門家になりたいからです。高校の探究活動で、個人情報の取り扱いをめぐる企業の対応を調べ、同じ出来事でも社内のルールの有無で結果が大きく変わることを知りました。ルールづくりが人の権利を守ると実感しました。
貴学では商法・会社法に加え、知的財産法と情報法を学び、企業の意思決定と法の関係を理解したいと考えています。ビジネスの事例を扱うゼミで、契約書の読み方や紛争を防ぐ手立てを研究したいです。将来は企業の法務部門で、新しい技術を扱う事業が法令を守りながら進むよう支える役割を担いたいと考えています。
卒業後の進路から将来像を具体化する
将来像は、進路の選択肢を知ってから書くと具体的になります。法学部の進路は法曹だけではありません。
| 進路 | 仕事の中身 | 将来像の書き方の例 |
|---|---|---|
| 弁護士・裁判官・検察官 | 紛争の解決、裁判、捜査と起訴 | どの分野の事件に関わりたいかまで書く |
| 国家・地方公務員 | 政策立案、行政の運営 | 関わりたい政策領域を挙げる |
| 企業法務 | 契約審査、コンプライアンス、訴訟対応 | 支えたい事業と法分野を結びつける |
| 国際機関・NGO | 人権、難民、開発の支援 | 扱いたい国際的な課題を示す |
| 研究者 | 法理論の研究、制度への提言 | 研究したい論点を具体化する |
弁護士、裁判官、検察官を目指す場合は、学部での学び、法科大学院、司法試験という道筋を押さえておきます。進路の前提を誤って書くと、理解不足と受け取られるからです。
「なぜこの大学か」を書くための学部研究のやり方
大学を選ぶ理由は、公式の情報から拾います。総合型選抜は、大学が求める学生像に合う人を選ぶ制度です。そのため、アドミッション・ポリシー(大学が求める学生像を示した方針)と自分の関心が重なる点を示す必要があります。
- 学部のサイトでカリキュラムと開講科目を確認する
- シラバス(授業ごとの内容と進め方を記した資料)で授業の中身を読む
- ゼミの一覧から、自分の問いに近い研究をしている教授を探す
- パンフレットとオープンキャンパスで、少人数教育や留学制度を確認する
- 募集要項で提出書類と評価の観点を確認する
大学ごとの特色の比較は、記事を分けてまとめています。司法試験に強い大学として知られる理由は中央大学の法学部はどれぐらいすごい?学内でも別格?で、看板学部としての位置づけは早稲田大学の看板学部は「政治経済学部」「法学部」の2つで確認できます。併願校を含めて検討するなら、立教大学法学部の入試情報や就職状況や日東駒専の法学部の序列ランキングも参考になります。
★関心の入口で分ける法学部志望理由の4タイプ
法学部志望の受験生は、関心の入口によって書きやすい内容が変わります。自分がどのタイプかを決めてから書くと、話が散らかりにくくなります。
| タイプ | 入口になる経験 | 厚く書くとよいこと | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 事件・裁判型 | 裁判傍聴、報道された事件、模擬裁判 | 刑事手続への関心、適正な手続の意味 | 事件の感想で終わりやすい |
| 制度とルールづくり型 | 校則の見直し、部活の規則、地域の課題 | 行政法や政治学への関心、制度設計の視点 | 法学部でなくてもよいと見られやすい |
| 国際・人権型 | 留学、国際交流、多文化共生の経験 | 国際法と国内法の関係、人権条約の仕組み | 語学の話だけになりやすい |
| 身近な生活トラブル型 | 契約、相続、消費者被害、労働問題 | 民法や消費者法への関心、権利の実現 | 家族の話が中心になりやすい |
タイプが決まったら、同じタイプの中で自分だけの具体性を足します。具体性は、出来事そのものではなく、そのとき何を疑問に思ったかに宿ります。
法学部の志望理由でよくある間違いと直し方
評価を落とす書き方には型があります。提出前に、次の2点を特に確認します。
他学部でも通る内容・抽象的な正義感だけの失敗例
「困っている人を助けたい」「社会に貢献したい」だけでは、社会学部でも福祉系の学部でも通ります。法学部を選ぶ理由は、ルールで利害を調整し、権利を実現するという法学の考え方に結びついたときに初めて成立します。
| 失敗例 | 直し方 |
|---|---|
| 「正義感が強いので法律を学びたい」 | どの場面で、誰のどの権利が守られていないかを書く |
| 「貴学は伝統があり魅力的です」 | 科目名やゼミの研究内容を挙げ、自分の問いと結びつける |
| 「将来は社会に貢献したい」 | 分野と役割を書く(労働分野で働く人の相談に応じたい など) |
| 「高校時代に頑張ったことは部活動です」 | 部活の話を、ルールづくりや調整の経験として法学につなげる |
よくある間違い:例文をそのまま写して提出することです。経験の中身が自分と合わないため、面接の深掘りで答えられなくなります。回避策は、例文を構成の見本としてだけ使い、エピソードと大学名の入る箇所を自分の情報で埋め直すことです。
憲法と法律の違いなど法律知識の誤りで減点される例
法律の説明を誤ると、学部への理解が足りないと見られます。特に次の2点は混同が起きやすい部分です。
- 憲法と法律:憲法は国家権力を縛り、国民の人権を守る最高法規です。法律は憲法の範囲内で国会が制定するルールで、憲法に反する法律は効力を持ちません。「法律で人権を与えている」といった書き方は誤りになります。
- 法曹三者:弁護士は依頼者の権利を守り、検察官は捜査と起訴を担い、裁判官は判断を下します。役割を入れ替えて書かないよう注意します。
判例や条文に触れるときは、正確に書ける範囲だけにとどめます。不確かな知識を並べるより、自分の問いを丁寧に書いたほうが評価されます。
★FAST-UPが見てきた法学部志望の志望理由でつまずきやすい点
FAST-UPのコーチが日々の指導で見ていると、法学部志望の文章には似たつまずきが出ます。多いのは、職業名から書き始めてしまい、学問の説明が最後まで出てこないケースです。弁護士や公務員という言葉が先に来ると、そこから先が仕事の説明になり、法学部で何を学ぶのかが消えてしまいます。
次に多いのが、社会問題を並べただけで法律との接点がないケースです。問題意識は伝わるのに、どの分野の、どのルールで扱う話なのかが書かれていないため、他学部の志望理由と区別がつかなくなります。関心のあるテーマを法分野に翻訳する作業を、書き始める前に挟むと変わります。
大学研究が難易度や評判の情報に偏る受験生も見かけます。科目名やゼミの内容まで調べていないと、どの大学にも当てはまる文章になりがちです。さらに、書類は完成しているのに面接で説明が食い違う例もあります。書いた内容を声に出して説明し、理由を自分の言葉で言い直せるかを確かめる習慣が役立ちます。
総合型選抜・学校推薦型選抜での提出時期と仕上げの手順
志望理由書は、出願時に提出し、その後の面接や小論文でも使われる中心的な書類です。出願時期は方式によって変わるため、早い段階で準備を始めます。
| 入試方式 | 出願時期の目安 | 志望理由書の位置づけ |
|---|---|---|
| 総合型選抜 | 夏から秋にかけて | 書類審査と面接の中心資料 |
| 学校推薦型選抜(公募・指定校) | 秋以降 | 推薦書とあわせて提出 |
| 一般選抜(面接のある方式) | 出願時または試験当日 | 面接の質問材料 |
実際の日程と提出書類は大学・年度で異なります。志望校の募集要項で必ず確認します。校内選考がある場合は、学校側の締切がさらに前に来ます。
推敲と添削で確認する項目
書き上げたら、時間を空けて読み直します。志望理由書は書き直しを重ねるほど具体性が増すため、一度で仕上げようとしないことが大切です。
- 冒頭で志望の結論が分かるか
- きっかけ・学び・大学・将来像がつながっているか
- 学部名や学科名、科目名が正確か
- 法律の説明に誤りがないか
- 大学名を入れ替えても成立する文になっていないか
- 一文が長すぎないか、主語と述語が対応しているか
- 誤字脱字と字数の指定を守っているか
添削は複数の目で受けます。学校の先生には学部の内容と文章の正確さを、保護者には読んで伝わるかを見てもらうと、観点が重なりません。保護者が確認する際は、内容の書き換えではなく「この部分はなぜそう考えたのか」と質問する形にすると、本人の言葉が引き出せます。
面接で志望理由を聞かれたときの答え方
面接では、提出した書類との整合が見られます。書類と違う話をすると、作成の過程に疑いを持たれるためです。答えるときは結論から述べ、理由と具体例を続けます。
想定される深掘りの質問は次のとおりです。
- なぜ他学部ではなく法学部なのですか
- 学びたい分野を、入学後どの科目で学ぶつもりですか
- 関心のある社会問題について、最近のニュースを知っていますか
- その問題は、法律だけで解決できると考えますか
- 本学以外にどの大学を考えましたか
答えられない質問が出たら、分からないことを認めたうえで、今後どう調べたいかを述べます。知識の量より、学ぶ意欲と考える姿勢が見られています。
よくある質問
Q. 例文をそのまま使ってもよいですか。 A. 使えません。経験が自分のものではないため、面接の深掘りで説明できなくなります。構成の見本として使い、エピソード、学びたい分野、大学の情報は自分で調べた内容に置き換えます。
Q. 弁護士志望でないと不利になりますか。 A. 不利にはなりません。法学部の進路は公務員、企業法務、国際機関、研究者など幅広く、大学は職業名より学びへの意欲と問題意識を見ています。職業が未定でも、学びたい法分野と関心のある課題を具体的に書けば成立します。
Q. 高校生のうちに法律の専門知識は必要ですか。 A. 専門的な知識までは求められません。ただし憲法と法律の違いや法曹三者の役割といった基本を誤ると、理解不足と受け取られます。入門書やニュースで、関心分野の基本的な仕組みを押さえておくと安心です。
Q. 志望理由が思いつかないまま時間が過ぎています。何から始めればよいですか。 A. 気になるニュースを集めることから始めます。集めた記事の中で、誰のどの権利が問題になっているかを書き出すと、関心のある法分野が見えてきます。そのうえで大学のカリキュラムを調べ、学びたい科目を選びます。
Q. 保護者はどこまで手伝ってよいですか。 A. 内容を書き換えるのではなく、読んで分かりにくい箇所を指摘する役割が適しています。本人の経験と言葉で書かれていないと、面接で一貫性が崩れるためです。提出期限や必要書類の管理を手伝うのも有効です。


