早慶と明治は同レベル?偏差値と差を解説
私立大学群で最もレベルが高いのが早慶。
FAST-UP
早慶と明治大学は、同レベルとまでは言えません。同じ学部同士を比べると偏差値でおよそ2.5ポイントから5ポイントの差が残っています。ただし明治大学の難化は進んでおり、肉薄している領域があるのも事実です。
2026年9月時点の情報です。
早慶と明治は同レベルなのか
現時点では「同レベル」と断言できません。偏差値、所属する大学群、ブランド力のいずれを見ても、早稲田大学・慶應義塾大学(以下、早慶)が上に位置しています。一方で、明治大学が差を縮めてきた流れも確かにあります。
明治大学の偏差値は上昇している
明治大学の偏差値はここ数年で急上昇しています。首都圏を中心に大学の定員を厳格化する動きが見られ、定員を著しくオーバーさせると国からの助成が得られなくなる恐れがあるためです。その結果、一般入試での難化が進みました。
ここ40年の偏差値の推移を見ると、21世紀に入って一旦は落ち込むものの、そこから回復し、難化が進んでいる様子を見て取ることができます。特に看板学部である政治経済学部の伸びは著しく、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政をまとめた呼称)の経済学部や政治経済学部を追い抜いている状況です。ほぼすべての学部でMARCHの一番上に来ており、早慶を追いかける一番手となっています。
主要私立大学の偏差値帯
一般入試における河合塾(大手予備校。模試をもとに合否目安の偏差値を公表)の偏差値ランキングを整理すると、次のようになります。
| 偏差値帯 | 該当する主な学部 |
|---|---|
| 72.5〜74.9 | 慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部 |
| 70.0〜72.4 | 早稲田大学 商学部 |
| 67.5〜69.9 | 慶應義塾大学・早稲田大学・上智大学の主要学部 |
| 65.0〜67.4 | MARCHの各学部、早慶の下位学部 |
65.0〜67.4の帯にはMARCHの各学部と早慶の下位学部が並ぶため、学部にこだわらなければ肩を並べている学部もあります。
しかし、早慶と明治でそれぞれ同じ学部を比べると、だいたい偏差値2.5ポイントもしくは5ポイントの差がついています。肉薄してきているものの、まだ差がついているのが偏差値ランキングを見れば明らかです。(参照:河合塾)
学部ごとの細かい水準を知りたい場合は、早慶上智の偏差値ランキングもあわせて確認すると比較しやすくなります。
明治大学はMARCHを抜け「早慶明」と呼ばれる可能性
明治大学については、MARCHではなく早慶と一緒に括られる「早慶明」で呼ばれる可能性も想定されています。元々大学の歴史や学生スポーツにおいて、早慶明は同時期に試合を重ねており、早明戦や慶明戦も早慶戦に準ずる扱いを受けます。
明治大学の難易度、女性からの人気の高まりもあって、早慶に肉薄するほどに明治のブランド力が高まっている可能性があります。それが早慶明へとつながっていくとされますが、長年早慶で括られ、早慶明より早慶上智で覚えている人が多い分、本当に早慶明となるかは微妙です。
結論:早慶と明治は同レベルなのか
偏差値を見る限りでは、まだ早慶の方が上におり、同じレベルとは断言できません。しかし、明治が迫っていることは事実であり、今後同じレベルになる可能性も十分に考えられます。
偏差値が追いつくことで同レベルとみなすのか、それとも早慶と明治で就活の際に同じような扱いを受けた時に同レベルとするかは、多くの人の判断によります。
早慶と明治の差とは
差は偏差値だけではありません。受験層の重なり、大学群の括られ方、ブランド力の3点に表れます。
早慶に落ちて明治に行く人が多い
明治大学を第一志望として一生懸命勉強して入る人も当然多い一方、早慶に落ちて明治に入るという人も多いようです。明治大学の学生サークルが作るブログでは、記事を書いている明大生自身が、早稲田大学を受験したものの5つの学部で落ちたことを告白しています。(参照:明治大学情報局)
偏差値50と52.5の差と、偏差値65と67.5の差は同じ2.5でもかなり異なります。そのため、わずか偏差値2.5〜5.0の差とはいえ、想像以上にその差が大きいことが言えるでしょう。小さいようで実は大きいのが早慶と明治の差です。
併願で早慶に届かなかった場合の進路の考え方は、大学生の浪人割合の実態も参考になります。
所属する大学群の差
一時期問題になった学歴フィルター(採用選考で出身大学によって扱いを分ける慣行)は、大学群で分けられているのが一般的です。明治の場合はMARCHに属するため、早慶や早慶上智とは差がつけられます。
学歴フィルターでは早慶ですら上位学部にいないとフィルターにかけられてしまうことがあるなど、特定の業種ではかなりシビアにチェックされます。明治の場合、MARCHで括られてしまうため、有名企業を志望していてもフィルターに引っかかる可能性があります。
たとえ明治の偏差値が上がっても、個々の大学の伸びまでは見られません。大学群がMARCHである限りは、早慶と差をつけられる状況が続きやすいと言えます。
ブランド力の差
日経BPコンサルティングが行った大学ブランド・イメージ調査2020-2021において、ビジネスパーソンが答えたブランド力ランキングは次のとおりでした。
| 順位 | 大学 | 評価 |
|---|---|---|
| 1位 | 東京大学 | 87 |
| 2位 | 早稲田大学 | 83 |
| 3位 | 慶應義塾大学 | 82 |
| 7位 | 明治大学 | 66 |
4位以降には上智大学、青山学院大学が続きます。早慶と明治でかなりの差がついていることがわかります。(参照:日経メディアマーケティング)
ブランド力という点で結構な差がついており、いかにこの差を埋めていけるかが大きな課題となっていきそうです。
早慶ではなく明治大学を選ぶメリット
明治大学を選ぶ理由は、就職面の実態、呼称が変わる可能性、キャンパスの環境の3つに整理できます。
フィルターはかかれど就職面の差は小さい
MARCHでも就職フィルターに引っかかることはあるかもしれません。しかし、就職先を見ると実は早慶と明治でそこまで差がついているとは言えません。日本の名だたる有名企業にも就職できており、外資系企業へ入るのは大変でも、日本の企業であればそこまで問題はないケースもあります。
国内企業への就職を重視して大学を選ぶ場合は、早慶一本に絞るより明治を含めて考える選択も有効です。
早慶明になる可能性があるから
雑誌を中心に早慶明の可能性が取りざたされています。今後明治に入っても早慶明になれば、早慶と同格という認識をされるようになります。早慶と対等になるべく頑張れる環境という点に価値を見いだす人もいます。
有名人に出会える
明治大学はアイドルや女優、俳優など誰もが知る有名人が通っていることが多く、実際に同じ授業を受けたという方も少なくありません。
例えば向井理さんのように理系学生として研究に勤しんでいたケースや、北川景子さんのようにサークルで活動し、マジメに勉学に励んでいたケースを聞くと、未来のスターの宝庫であることが言えるでしょう。推薦入試で有名人が入学するケースもあります。
明治大学の政治経済学部と早慶はどちらが上か
偏差値面では早慶が上です。明治大学の政治経済学部はどの学科であっても偏差値62.5〜64.9のところにおり、慶應の法学部や経済学部が67.5〜69.9であることを考えると一定の差がついています。
また早稲田の政治経済学部は入試改革が続き、偏差値以上に中身が問われるような内容になっています。こうしたこともあり、早慶の方が上と考えるのが妥当でしょう。
早慶と上智と明治の序列ランキング
総合すると早慶≧上智>明治に落ち着きます。観点ごとに見ると次のとおりです。
| 観点 | 序列 |
|---|---|
| 難易度 | 早慶=上智≧明治 |
| 人気 | 早稲田=明治>上智=慶應 |
| 立地 | 慶應=明治=上智≧早稲田 |
| 世間イメージ | 早慶>上智>明治 |
難易度面の序列
難易度面では早慶上智はそれぞれでほぼ互角にあり、明治とは一定の差がついているのが実情です。上智とは多少肉薄しているところもあります。
人気面の序列
人気面では明治がランキングで上位になりやすく、早稲田と互角を演じています。慶應がランキングで早稲田や明治を上回ることはあまりありません。
立地面の序列
立地面に関しては早慶上智と明治であまり差があるとは言えません。本部があるのはいずれも東京23区であり、利便性は高いと言えます。理系学部の場合でも東京23区を離れる点であまり変わりません。ただ早稲田の一部学部が都心から離れた場所にキャンパスを置いています。
世間イメージ面の序列
世間のイメージでは、早慶が抜きん出ていることは確かでしょう。先ほどの大学ブランド力ランキングを見ても、東大と早慶の抜け方は相当です。上智もこれに次ぐものの、かなりの差がついています。
結論:早慶・上智・明治の序列
早慶それぞれにやや劣っている部分があったものの、優れている部分は突き抜けていたため、早慶は力強くトップグループにいます。そこに上智が追走し、明治はやや離れたところにいると考えられます。
FAST-UPが見てきた早慶・明治志望のつまずき
指導現場で多いのは、志望校の序列を調べることに時間を使い、過去問の分析に入るのが遅れるケースです。偏差値帯の比較は出題の中身までは教えてくれません。
もう一つ目立つのが、早慶と明治を「同じ対策でいける」と考えてしまう状態です。早慶は学部ごとに出題形式の個性が強く、同じ科目でも問われ方が変わります。逆に明治は学部をまたいで共通する処理力が効きやすく、併願の組み方が得点に直結します。
伸び悩む受験生ほど、基礎の抜けを飛ばして難問に向かう傾向があります。志望校群が近い大学の過去問を早めに一度解き、どの分野で崩れるかを見てから計画を引き直すと、残りの時間の使い方が定まります。科目別では、早慶の日本史の難易度と対策のように学部単位で傾向を押さえる進め方が有効です。
よくある間違い:偏差値差が小さいから届くと判断する
よくある間違いは、「早慶と明治の差は2.5〜5.0だから少し頑張れば届く」と考え、対策の着手を後ろへずらすことです。偏差値50と52.5の差と、偏差値65と67.5の差は同じ2.5でも中身が異なります。上位帯ほど、1ポイント上げるのに必要な学習量が増えます。
回避策は、偏差値の数字ではなく過去問の得点で距離を測ることです。志望学部の過去問を1年分解き、設問ごとにどこで落としたかを記録します。差を「あと何点、どの分野で取るか」に置き換えると、必要な学習量が具体的になります。
まとめ
早慶と明治が同じレベルというのは少々乱暴で、肉薄している部分もあると考えるべきです。しかし、明治が魅力ある大学に進化を続ければ、本当に同レベルになる時代が来ても不思議ではありません。
早慶でも入試改革が行われていますが、明治がどんな動きを見せるのか、その動き次第と言えるでしょう。2027年度入試に向けては、序列よりも志望学部の出題傾向から逆算することが現実的です。
よくある質問
Q. 早稲田大学と明治大学ではどちらが上ですか。 A. 偏差値、大学群、ブランド力のいずれでも早稲田大学が上に位置します。同じ学部同士の比較では、偏差値でおよそ2.5ポイントから5ポイントの差がついています。
Q. 明治大学と同じレベルの大学はどこですか。 A. 偏差値帯で見ると、65.0〜67.4の層にMARCHの各学部と早慶の下位学部が並びます。学部にこだわらなければ、早慶の一部学部と肩を並べる位置にあります。
Q. 「早慶明」という呼び方は定着しているのですか。 A. 雑誌を中心に可能性が取りざたされている段階です。早明戦や慶明戦の歴史的な結び付きが根拠に挙げられますが、早慶上智という括りで覚えている人が多く、定着するかは未知数です。
Q. 明治大学の政治経済学部は早慶に匹敵しますか。 A. 偏差値では差が残ります。明治大学の政治経済学部は62.5〜64.9の帯にあり、慶應義塾大学の法学部や経済学部は67.5〜69.9の帯にあります。
Q. 就職を重視するなら早慶と明治のどちらを狙うべきですか。 A. 外資系企業や一部の業種では学歴フィルターの影響が出る場合があります。一方で国内企業への就職では大きな差が出にくいため、志望する業界から逆算して決めるのが現実的です。


