早慶上智と関関同立の差を比較|大学レベルも解説
私大の中でも歴史が長く、様々な面で他の私大を凌駕する早慶上智。
FAST-UP
早慶上智と関関同立では、偏差値に5ポイントから7.5ポイントの差があり、学力面では早慶上智が上位です。関西で早慶上智に近い立ち位置にあるのが関関同立ですが、レベルとしてはMARCHと同格とされます。
2026年9月時点の情報です。
そもそも早慶上智と関関同立とは
両方とも予備校などの宣伝から広まった大学群の呼び名で、成り立ちは異なります。
早慶上智の概要
早慶上智は早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学の3校で構成された大学群です。1980年代に受験の熱が帯び始めた時期、偏差値が近かった3校をセットにして予備校などが宣伝を行い始めたのが最初と言われています。
現在は偏差値の面で早慶と上智に若干の差がついているものの、就職面などでは私立の中でも上位に君臨しています。今もトップクラスに位置する大学群です。
関関同立の概要
関関同立は関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学の4校がセットになった大学群です。誕生は早慶上智よりも早く、1970年あたりに作られたとされています。
レベルが高く人気もある4つの大学をまとめ、それを流行らせていきたいという狙いが見られるなど、早慶上智ができるプロセスとは違います。現在もレベルも人気も高く、関西を代表する大学群です。(参照:cakes)
早慶上智と関関同立の差を一覧で比較
主要な比較項目を並べると、学力面の差がはっきりする一方、立地や関西での人気では関関同立も引けを取りません。
| 比較項目 | 早慶上智 | 関関同立 |
|---|---|---|
| 偏差値 | 最高は慶應義塾大学の72.5。多くの学部が65や67.5 | 最高は立命館大学の65。多くの学部が57.5〜62.5 |
| 入試難易度 | 各校で入試改革が進み、難易度が変動 | 本格的な入試改革はまだで、偏差値と相応 |
| 人気・知名度 | 全国トップクラス | 関西では絶大。全国的には限定的 |
| 就職 | 大手企業への実就職率で私大上位 | 同志社大学が私大7位。他はMARCHと同程度 |
| 立地 | 都内の一等地やそれに準じた場所 | 大阪府吹田市・兵庫県西宮市・京都府京都市 |
偏差値面
偏差値では早慶上智が明確に上です。早慶上智では、最高の偏差値が慶應義塾大学の偏差値72.5で、だいたい偏差値65や67.5に多くの学部がひしめいています。
関関同立だと最高の偏差値が立命館大学の偏差値65で、偏差値57.5〜62.5のところに多くの学部が集まっている状況です。早慶上智と関関同立では偏差値で5ポイントから7.5ポイントの差があります。学部ごとの細かい数値は早慶上智の偏差値ランキングで確認できます。
入試難易度面
入試難易度は、早慶上智のほうが変動が大きい状況です。早慶上智では入試改革をそれぞれで行っており、入試難易度は目まぐるしく変わっています。
早稲田大学は政治経済学部が形式を大きく変え、受験者こそ減ったものの少数精鋭の受験となり、偏差値は高い状態をキープしています。慶應義塾大学は国語ではなく小論文、上智大学は英語の外部検定試験利用(英検などの民間試験の成績を合否に使う方式)を行っている状況です。
関関同立は、早慶上智が行っているような入試改革がまだ本格的に始まっていないため、入試難易度的には偏差値と相応な状況にあります。科目単位の難易度差を知りたい場合は早慶の日本史の難易度と対策も参考になります。
人気・世間イメージ面
全国的な知名度では早慶上智、関西での人気では関関同立という住み分けです。早慶上智は全国的に知られた存在であり、知名度ではトップクラスを誇ります。
早慶上智の中だと早慶が抜きん出ており、上智大学がやや差をつけられているのが実情ですが、上智大学の人気の高さも一定以上と言えるでしょう。関関同立は関西での人気が絶大で、関東の大学に進学せずに関関同立を目指す学生が目立ちます。ただ全国的な人気、イメージは限定的で、早慶上智を上回るほどではないでしょう。
就職面
就職面でも早慶上智が先行しますが、関関同立にも例外があります。大手企業への実就職率(卒業生のうち大手企業に就職した割合を示す指標)において早慶上智は私大の中で上位にランクインしており、私立大学をリードする存在です。
関関同立の中では同志社大学が健闘し、MARCHの最上位である明治大学を上回り、上智大学にも肉薄しています。ただ他の大学がMARCHと同じような位置におり、平均的に見ればある程度の差がついていると見るべきでしょう。(参照:大学通信オンライン)
立地面
立地については、どちらも利便性の高さで評価できます。早稲田大学は高田馬場や西早稲田、慶應義塾大学は三田に日吉、上智大学は四谷や目白と、都内の一等地やそれに準じた場所にキャンパスがあります。一部キャンパスは都心部から離れた場所にありますが、多くの学生は利便性の高いキャンパスに通学できます。
関関同立は、関西大学が大阪府吹田市、関西学院大学が兵庫県西宮市、同志社大学と立命館大学が京都府京都市と3府県にキャンパスがあります。関西は私鉄とJRのネットワークが関東より発達しており、利便性、立地面を鑑みると、早慶上智とは負けず劣らずと言えるかもしれません。
結論:早慶上智と関関同立の差とは
学力面では早慶上智が優勢、関西での人気では関関同立が優勢、就職面では一部で接近という整理になります。
学力面では断然早慶上智優勢
偏差値や入試難易度から判断する限り、早慶上智と関関同立では明らかに早慶上智の方が上であり、その差は大きいでしょう。
偏差値が5ポイントから7.5ポイントの差がついているということは、合格難易度において2段階以上の差がついていることを意味します。関関同立でA評価でも、早慶上智だとC評価もしくはD評価になってしまいます。それだけ学力面で差がついていると言えるでしょう。
関西における人気面では関関同立が勝る
関西の人気面だけで見れば関関同立が優勢です。関西の高校生たちは基本的に関西の大学を志望し、国公立を目指すのであれば京都大学や大阪大学などを志望するなど、関東へのこだわりが見られないためです。
地域別の知名度ランキングを見ると、例えば東海地方であれば地元の大学よりも関東の大学の知名度の方が高いケースが見られるなど、地元より関東への興味を持つ傾向にあります。関西はこの傾向とは異なる動き方をしています。
就職面では関関同立もチャンスあり
同志社大学は有名企業への実就職率ランキングにおいて、私大7位という結果を残しています。この前後には神戸大学や九州大学がおり、大阪府立大学にも勝っています。つまり、関西の国公立大学と互角を演じる存在です。
現状は他の大学が追いついていない状況ですが、同志社大学に追いつき追い越せという意識になれば、早慶上智と対峙できる要素になる可能性が出てきます。
早慶上智は関関同立よりも上なのか
総合的には早慶上智が上ですが、学部単位では逆転する組み合わせもあります。
全体的には早慶上智の方が上
早慶上智よりも関関同立が勝っている部分はまだありますが、総合的に見れば早慶上智の方が上であり、それなりの差がついているのは確かです。特に理系では相当大きな差がつけられ、それが大手企業への就職率に反映されていると言えます。
関関同立にも良さがあり、早慶上智にはない魅力もあります。ただ大学は学びが大事であり、その点を重視する以上、早慶上智の方が上になるのは致し方ないことでしょう。
学部によっては関関同立の方が偏差値が高い
比較は学部単位で行う必要があります。立命館大学の国際関係学部は偏差値が65で、早稲田大学や上智大学の一部学部を上回るためです。
すべてにおいて関関同立が下というわけではなく、学部によっては互角のところもあります。一定の差がついているのは看板学部、主要学部の話です。
よくある間違い:大学群の名前だけで志望校を決める
よくある間違いは、「早慶上智」「関関同立」という括りの印象だけで受験校を決めてしまうことです。同じ大学群でも学部ごとに偏差値も科目構成も異なり、括りの平均像は実際の受験に直結しません。
回避策は、志望する学部単位で偏差値と科目、配点、入試方式を並べて比べることです。立命館大学の国際関係学部のように、大学群の上下が逆転する組み合わせもあります。括りで語る前に、受ける学部の数字を見るほうが判断を誤りません。
FAST-UPが見てきた志望校選びのつまずき
指導の現場で目立つのは、関関同立を目標にしていた受験生が早慶上智に切り替えるとき、暗記量ではなく出題形式の違いでつまずく場面です。基礎知識は積み上がっているのに、長い英文や記述、小論文といった形式に慣れていないまま過去問に入り、手応えを失うケースが見られます。
もう一つは、大学群で志望校を決めてから学部を後回しにする進め方です。学部ごとに必要科目や配点が違うため、終盤になって対策の優先順位を組み替えることになります。早い段階で受験する学部を具体化し、そこから逆算して科目配分を決めた受験生ほど、直前期の修正が少なく済む傾向があります。
進路変更に伴う浪人を検討する場合は、大学生の浪人割合も判断材料になります。
早慶上智と関関同立の大学レベルはどれくらい違うのか
国公立大学に置き換えると、両者の距離がつかみやすくなります。
早慶上智の大学レベル
早慶上智は、私立文系、私立理系いずれも私大ではトップクラスに位置しており、MARCHとは一定の差をつけています。
国公立の大学群で比べると、早慶上智を上回るのは東京大学や京都大学を含めた東京一工です。旧帝大の中には早慶上智と互角、それ以下の大学もあります。旧帝大より下の国公立大学になると早慶上智を下回るので、上から数えた方が早いのが早慶上智の大学レベルです。
関関同立の大学レベル
一方、関関同立で常に比較されるのがMARCHです。MARCHとは偏差値も入試難易度も就職面もつばぜり合いを演じ、接戦の状況が続きます。
MARCHと同格なのが関関同立であり、国公立ならば5Sと称される、埼玉大学や信州大学と同じレベルとされます。関西地方では滋賀大学もこの中に入っており、目安としてわかりやすいでしょう。早慶上智と比較するとそれなりに差があることは明らかです。
早慶上智と関関同立以外の大学グループ一覧
大学群は国公立と私立でそれぞれ階層ができています。主なものを整理します。
| 大学群 | 構成大学 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 東京一工 | 東京大学・京都大学・一橋大学・東京工業大学 | 平均的な偏差値では早慶を上回り、早慶上智が併願先になる |
| 旧帝大 | 東京大学・京都大学など全国にある7大学 | そのエリアにおける最高峰で、地元で愛される大学ばかり |
| 筑横千 | 筑波大学・横浜国立大学・千葉大学 | 旧帝大以外の関東の難関国公立。東京都立大学を加えるかは予備校・学習塾で判断が分かれる |
| 電農名繊 | 電気通信大学・東京農工大学・名古屋工業大学・京都工芸繊維大学 | 理系に特化した大学群で、就職に強く人気が高まっている |
| 金岡千広 | 金沢大学・岡山大学・千葉大学・広島大学 | 旧帝大を除く地方国公立大学の上位。千葉大学は筑横千にも登場し、関東の国公立か全国の国公立かの違い |
| MARCH | 明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学 | 早慶上智の次に優れた私大の大学群。群内で偏差値に差がある |
| 5S | 埼玉大学・信州大学・滋賀大学・新潟大学・静岡大学 | 国公立大学でも中堅クラス |
| 駅弁大学 | 上記以外の地方国公立大学 | 主に戦後に登場。地方都市の駅で駅弁が売られることから生まれた造語 |
| 日東駒専 | 日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学 | 偏差値的には平均的で、MARCHの滑り止めとして活用される |
| 産近甲龍 | 京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学 | 関関同立の滑り止めとして活用される |
| 大東亜帝国 | 大東文化大学・東海大学・亜細亜大学・帝京大学・国士舘大学 | 日東駒専や産近甲龍に次ぐ大学群 |
まとめ
関東に住んでいると関関同立の存在はあまり知られていませんが、関西ではかなり有名であり、憧れの大学群です。
偏差値で比較すると早慶上智とはそれなりに差がありますが、関西の人気面では断然関関同立です。就職面では一部大学で早慶上智に準じた成績を残すなど、今後の伸びが期待できる大学群です。
よくある質問
Q. 早慶は関西で言うとどの大学になりますか。 A. 立ち位置が近いのは関関同立です。ただし偏差値では5ポイントから7.5ポイントの差があり、学力面では早慶上智が上です。関西の国公立で上位にあるのは京都大学や大阪大学で、早慶上智と並ぶのは東京一工や旧帝大の一部とされます。
Q. 上智大学と同志社大学ではどちらが上ですか。 A. 偏差値では上智大学が上ですが、就職面では同志社大学が肉薄しています。同志社大学は有名企業への実就職率ランキングで私大7位という結果を残しており、項目によって評価が入れ替わります。
Q. 関関同立が合格圏でも、早慶上智は狙えますか。 A. 残り期間と科目の仕上がり次第です。関関同立でA評価でも早慶上智ではC評価やD評価になるため、同じ対策の延長では届きにくくなります。出題形式の違いを踏まえ、学部単位で対策を組み直す場合は現実的な選択肢になります。
Q. 関関同立とMARCHはどちらが上ですか。 A. 偏差値も入試難易度も就職面もつばぜり合いが続いており、同格とされます。国公立に置き換えると5Sと同じレベルが目安です。


