テストでいい点を取る方法を小中高別に解説
定期テストでいい点数を取ることは、内申点にもつながるほか
FAST-UP
テストでいい点を取る方法は、基礎固めと日々の復習、問題集の反復の3つに集約されます。授業で扱った内容が出題の中心になるため、ノートを手がかりに当日のうちに復習し、テスト範囲の問題集を何周も解く進め方が有効です。
2026年9月時点の情報です。
定期テストの点数は、内申点(学校の成績を点数化したもので、高校入試などで使われます)にもつながります。自分への信頼を取り戻すうえでも、点数の取り方を知っておくと役立ちます。
テストでいい点が取れない原因
頑張っているのに点が取れない場合、原因は学習量よりも学習の順番や中身にあることが多いです。代表的な3つを挙げます。
基礎的な知識を固め切れていない
テストは基礎を理解し、基礎を応用的に使えるかを確認する場です。そのため教科書で出てくる基礎的な内容が出やすく、応用問題も教科書や問題集で見たものに近い形で出ます。
点が取れないのは、基礎固めができていないか、要所をつかめていないかのどちらかに偏ります。細かい部分だけを覚え、肝心な部分をつかんでいないと点数は伸びません。
日々の復習をしていない
人は入手した情報を忘れていきます。エビングハウスの忘却曲線(時間の経過と記憶の残り方の関係を示したグラフ)では、1時間で半分以上を忘れ、1日経過すると75%の知識が消えていくことが示されています。
裏を返せば、定期的に復習をすれば知識は定着し、忘れにくくなります。塾に通っているのに成績が伸びない生徒は、家で復習をしていないだけという場合が多く、家庭での復習の重要性がここに表れます。
直前に勉強を詰め込もうとする
定期テスト直前に10時間以上勉強し続ける人がいます。それ自体は悪いことではありませんが、長時間やったから点が取れるわけではありません。
直前になって勉強のギアを上げても、そう簡単に結果には結びつきません。普段から勉強を積み重ねていないと、必要な演習量をこなし切れないためです。数学のように手を動かす量が必要な科目では、この差がそのまま得点差になります。
テストでいい点を取るために必要なこと
必要なのは、読んで全体をつかむ、記録を残す、毎日回すという地味な3手順です。順番を逆にすると効率が落ちます。
まずは音読などを行う
教育評論家の石田勝紀さんは、最初に単語などを覚えるのではなく、教科書の音読や黙読を行った方がよいと解説しています。まず何が書かれているかを読み、その上で分からない知識を勉強していく方が結果につながりやすいという考え方です。音読は前頭前野を刺激するなど脳にもよく、記憶力の向上や語彙力アップにつながります。(参照:東洋経済オンライン)
遠回りに見えるかもしれませんが、小学校で音読の宿題が出されるのは、内容を把握し、読解力を伸ばすためです。理にかなった課題だと言えます。
ノートをしっかりととる
学校で出題されるテストは、基本的に授業中に触れられた内容です。1度は紹介されているので、点が取れないのは単に忘れているだけという場合が多く、ノートをとって復習できていれば点数は取れます。
このとき、ペンで飾って完成させようとする人がいますが、そこは不要です。自分にとって理解しやすい書き方でノートをとっていきましょう。
日々予習と復習を行う
「分からないところが分からない」と頭を抱える生徒がいます。これは基礎から理解できていないことが多く、基礎の基礎からやり直す必要がある状態です。その状態で猛勉強をしても結果は出にくくなります。
長いスパンで基礎の基礎から固めていくと、分からない箇所が具体的に見えてきます。あとはその部分を勉強すれば足ります。そのために、予習と復習を毎日行うことが大切です。
小学生がテストでいい点を取る方法
小学生は、学校での学習をその日のうちに取りこぼさない仕組みを作ることが中心になります。
宿題をきちんとやる
小学校のテストは中学や高校と違い、普通にやっていれば80点は取れる作りになっています。取れない場合は、先生の話を聞いていないか、宿題をやっていないかが目立ちます。
宿題はその日の復習にあたるものです。きちんとこなすことが、その日の復習をこなすことにつながります。分からないところが出てきたら、根本的な部分から指導して埋めていけます。
何を学習しているか聞いてみる
勉強が苦手な子どもにとって宿題は苦痛で、アニメやゲームをやりたいのは自然なことです。一方で机に座らせても、教科書を写しているだけで内容を把握せずに終わらせる子もいます。
そこで、何を学んでいるのかを尋ねてみましょう。答えられない場合は内容を理解していない可能性が高いので、基礎的なところから教えていく進め方が向いています。
分からないことでイライラしない
学ぶ喜びがあれば、子どもは自然と学ぼうとします。大人が驚くような知識を披露する子どもは、知ること自体に興味を持っています。その興味は、怒鳴られて身についたものではありません。
小学生の内容は大人でも答えられるものが多く、子どもが答えられないと「どうしてこんなことも知らないの」と言ってしまいがちです。そう言われたら大人でもやる気をなくします。
分からないことは悪いことではありません。教える、何回もチャレンジさせる、できたら褒める、という流れの方が意欲は湧きやすいです。家庭で難しい場合は、塾など第三者の手を借りる方法が有効です。
中学生がテストでいい点を取る方法
中学生は、教材を増やすより1冊を仕上げる方向に寄せると点数が安定します。
問題集は何周も解く
中学生向けの参考書は数多くあり、つい買い与えてしまいます。しかし参考書は1回解いて満足しがちで、活用しきれないことがほとんどです。
それならば、学校のワークや問題集を何周も解く方が得点につながります。ワークや問題集を完璧な状態にすると、高得点に結びつきやすくなります。定期テストの問題はワークから出ることが多いためです。
その日に学んだ内容をその日のうちに復習する
忘却曲線の通り、1時間で半分以上の知識は失われます。一方で定期的に復習を行うと曲線は上がり、忘れにくい状態に近づきます。
その日のうちに学び直し、ワークをこなしていけば、学校で学んだ内容が定着します。分かるようになれば授業も楽しくなります。家で新しい単元を進める必要はなく、復習だけで十分な効果があります。
定期テスト対策を行っている塾に通う
テストでいい点を取るには勉強の習慣が必要です。塾を活用し、帰宅後に学校と塾の復習を行う流れを作ると、習慣が身につきます。
塾を選ぶなら、定期テスト対策を行っているところが向いています。過去の定期テスト問題を集めて対策を立てる塾もあります。過去問で高得点が取れれば、本番でも同じ水準を取りやすくなります。まずは苦手な科目だけ通わせる方法もあります。
高校生がテストでいい点を取る方法
高校生は、全科目で高得点を狙うより、志望校の受験科目に時間を寄せる判断が効いてきます。2027年度入試に向けて動く場合も、この優先順位づけが出発点になります。
受験に関係のある科目にシフトする
指定校推薦(高校ごとの推薦枠に出願する方式で校内選考があります)や自己推薦入試(自分で実績や意欲を示して出願する入試)を目指さない限り、高校の内申点が大学受験に与える影響は限られます。
そのため、受験で使わない科目は赤点(学校が定める最低点を下回る成績)を避ける程度にとどめ、受験科目に特化する方が点を取りやすくなります。全科目で高得点を狙うには毎日の猛勉強が必要です。科目の選別を行い、受験に関係のある科目に時間を割きましょう。
科目ごとの具体的な進め方は、世界史の教科書を用いた勉強法も参考になります。
基礎固めを完璧にする
高得点には基礎から発展までの理解が必要ですが、基礎が分からないままでは発展的な内容は理解できません。基礎固めを完璧にすれば、高得点は狙いやすくなります。基礎を問わず発展的な内容だけを出す定期テストはほとんどないためです。
基礎が固まっていれば平均点は取れる状態になり、そこから基礎を組み合わせることで発展問題にも対応できます。
解説を読んで理解し、自分でも解いてみる
高校生になったら、最低でも1科目に1冊の参考書を用意すると効率よく進められます。参考書はできるだけ解説が詳しいものを選び、分からなければ解説を読んで理解する作業を行いましょう。
ただし、ここで終わると「読んで分かったつもり」になります。本当に分かったかを確かめるため、自分で改めて解いてみましょう。解けなければ解説が理解できておらず、その前の段階でつまずいている可能性があります。これを繰り返せば、参考書の内容が自分のものになります。
志望校の科目の難易度を知っておきたい場合は、早慶の日本史の難易度と傾向・対策のような大学別の記事も目を通しておくと優先順位が決めやすくなります。
時期別の勉強法
勉強法は、テストまでの残り日数で中身を変えるのが基本です。全体像は次の通りです。
| 時期 | やること | 目標 |
|---|---|---|
| 1か月前〜2週間前 | 目標点を決める/課題をあぶり出す/基礎を積む | 基礎学習に着手する |
| 2週間前〜1週間前 | 主要科目の演習、スキマ時間で暗記科目 | 基礎固めを終える |
| 1週間前〜2日前 | テスト範囲のワーク・参考書を周回 | 範囲を完璧に把握する |
| 前日 | できない部分の確認とインプット・アウトプット | 不安箇所を潰す |
テスト1か月前〜2週間前
1か月前には、まずテストで何点を取りたいか目標を定めます。すると、その点数に向けて何が足りていないかが見えてきます。英語なら語彙力、数学なら公式の暗記、国語なら語彙力や読解力といった課題が出てくるので、基礎的なところから勉強を始めます。
テスト期間に入ってから単語の暗記を始めると、直前に演習問題へ取りかかる形になり、演習量の確保が厳しくなります。目標を定める、課題をあぶり出す、基礎から積み重ねる、という作業を2週間前までに終わらせるのが理想です。
テスト2週間前〜1週間前
2週間前にはテスト範囲が出されるケースがほとんどです。数学や英語などの主要科目から演習を行い、スキマ時間で社会系科目や理科系科目の暗記を進めます。
この時期から演習を重ねておくと、直前に最も苦手な部分や不安な部分を重点的に叩き込めます。暗記系科目も少しずつ始めると楽に進みます。1週間前までに基礎固めが終わっているのが理想です。
テスト1週間前〜2日前
基礎固めを終えたら、あとは演習です。ワークや参考書のテスト範囲を1日1周する勢いで解き、内容を完璧に把握するところまで持っていきます。
学校によってはギリギリまでテスト範囲の授業が行われますが、これは授業内でテスト対策をしてくれているようなものです。先生の言葉をできるだけ書き留め、テスト勉強に使いましょう。
テスト前日
前日は、何ができて何ができていないかを確認し、不安なところを徹底的に潰します。テスト本番でド忘れが起きるのは、インプットとアウトプットを何度も行っていないからです。覚えているか不安な部分を重点的に調べ、インプットとアウトプットを繰り返しましょう。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、参考書や問題集を何冊も買い、どれも1回ずつ解いて終わらせることです。解いた冊数は増えますが、同じ問題を解き直していないため、テスト本番で手が止まります。
回避策は、教材を1科目1冊に絞り、同じ教材を何周も解くことです。間違えた問題に印をつけ、2周目以降はその問題から着手すると、短い時間で弱点だけを回せます。
FAST-UPが見てきた点数が伸び悩む生徒の共通点
指導現場で多いのは、勉強時間は足りているのに、やったことを一度も解き直していないケースです。授業や塾で理解した直後は分かった状態になりますが、その日のうちに自力で解く工程が抜けていると、テストの場で思い出せません。
もう1つ目立つのは、テスト範囲が出てから勉強計画を考え始めるパターンです。範囲が出た時点で演習に入れる生徒と、そこから単語や公式の暗記を始める生徒では、使える演習時間がまったく違ってきます。
逆に点数が動き出す生徒は、例外なく教材を減らしています。新しい問題集を買うより、学校のワークを完璧にする方を選んだ生徒から先に結果が出る傾向があります。つまずきの正体は能力ではなく、手順の順番であることが多いのです。
まとめ
テストでいい点を取るには、効率よく勉強をこなすことが要点です。勉強の習慣をつけること、復習を毎日行うこと、参考書はできるだけ少なくして何周もすること、この3つを守ると点数は動きます。
塾に通っても点数が伸びないのは、塾で学んだことを復習していないからです。結局は家での学習がテストの点数を支えるので、まずは家庭での勉強習慣を作るところから始めましょう。
浪人や仮面浪人まで見据えて進路を考えたい場合は、大学生の浪人割合や仮面浪人は就職で不利なのかも合わせて確認しておくと判断材料が増えます。
よくある質問
Q. テスト勉強は何日前から始めるべきですか。 A. 1か月前から目標点と課題の洗い出しを始める形が理想です。2週間前までに基礎を積み、範囲が出てから演習に入れる状態を作ると、直前に苦手分野へ時間を使えます。
Q. 直前に長時間勉強すれば点は取れますか。 A. 長時間勉強そのものは悪くありませんが、それだけでは足りません。普段の積み重ねがないと必要な演習量をこなせないため、直前の猛勉強は補助と考える方が現実的です。
Q. 塾に通えばテストの点は上がりますか。 A. 塾で学んだ内容を家で復習できているかで差が出ます。帰宅後に学校と塾の復習を行う流れを作れれば、勉強の習慣として定着しやすくなります。
Q. 高校生は全科目で高得点を狙うべきですか。 A. 指定校推薦や自己推薦入試を考えている場合は、全科目の成績が評価対象になります。一般選抜中心で進む場合は、受験科目に時間を寄せ、それ以外は赤点を避ける水準に抑える方法が有効です。
Q. 暗記科目はいつ手をつければよいですか。 A. 2週間前以降のスキマ時間に少しずつ進めるのが進めやすい形です。テスト期間に入ってから一気に覚えようとすると、演習時間が削られます。


