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#学習法

理系の勉強スケジュール|1日の時間配分と学年別計画

2025年1月23日

英語と数学、理科系科目を中心に勉強を重ねている理系の学生。

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理系の1日の勉強は、数学と英語を軸に組み立てます。高1は3時間を目安に数学2時間・英語1時間、高3は6時間を想定して英語と数学に2時間半ずつ、理科系科目に1時間という配分が基本形です。理科は基礎固めが済んでから比重を上げます。

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理系の1日の勉強スケジュールの目安

理系の時間配分は、学年が上がるほど英語と数学に寄せるのが基本です。国公立大学志望は国語と社会系科目も加わるため、英数以外に回せる時間をどこで作るかが課題になります。

学年想定する1日の勉強時間国公立理系の配分私立理系の配分
高13時間数学2時間・英語1時間(逆でも可)数学2時間・英語1時間(逆でも可)
高2高1に準じる数学に3時間、または「数学+理科基礎」「英語+理科基礎」で2時間・1時間ずつ国公立と同じ考え方。理科基礎は1科目でよい
高36時間英語2時間半・数学2時間半・理科系1時間英語3時間・数学3時間

高1は部活動もあり、3時間あたりが現実的な勉強時間です。定期テスト対策の期間は別として、純粋な受験勉強では数学を優先して配分します。英語を優先したい場合は、数学と英語の配分を入れ替えても問題ありません。

高2は数学2Bに時間をかけるべき内容が多く、数学に3時間を充てる選択肢があります。この時期から理科の基礎科目も組み込んでいきましょう。私立理系は理科の基礎科目が1科目で済むため、科目によっては英語と数学に専念する形でも構いません。

高3の国公立理系は、きれいに3等分するよりも英語と数学を優先して組み立てます。古文漢文や社会系科目も入ってきますが、英数優先の原則は変えません。私立理系は3科目で勝負する分、英語と数学の出来が重視されます。一定の成績になってから理科を本格化させる、3等分にする、理科に寄せるなど、時期に応じて配分を変える方法も有効です。

理系が受験勉強を始める前にやるべきこと

最初にやることは学習計画づくりです。いつまでに何を終わらせ、どんな状態にするかを決めてから動き出すと、迷いが減ります。毎日その都度やることを考えるのは、ストレスにも労力のムダにもなります。

学習計画を立てる前の事前準備

計画づくりの前に、次の3つを済ませます。

  • 自分の現在の実力を把握する:数学や理科が自分の中ではできると思っていても、ライバルの中に入ればそうではないケースがあります。模試などを活用して現在地を測ります
  • 志望校のレベルや傾向を知る:学習計画は逆算で立てるものです。合格に何が必要かを知らなければ逆算できません
  • 志望校合格のためにやるべきことをすべて洗い出す:英単語をこの時期までに覚える、数学や物理の公式を完璧に覚えるなど、1つ1つを積み重ねると計画になります

理系が学習計画を立てる際のポイント

理系の計画は、科目ごとに優先度の差をはっきりつけるのがコツです。

理科2科目のうち得点源にするものを決める

国公立大学を狙う場合、理科系科目は2科目になります。物理・化学・生物・地学のうち、理系学生は物理と化学を選択する傾向にあります。どちらが得意かで決めるとよく、物理が得意なら物理を優先的に学び、化学は大きく取りこぼさない程度に計画を立てる形で構いません。

国語と社会系科目は効率と負担の少なさを優先する

理系が得意な人は具体的な数字に強い一方、文系特有の抽象的な表現を苦手とする傾向があります。国語や社会系科目で苦戦する人も少なくありません。これらは最低限の計画にとどめ、効率よく点数を稼ぐことに重点を置く人がいます。地理で勝負するなど、負担の少ない選び方にこだわる計画も選択肢です。

学習計画のメインは数学

学習計画のメインは数学とします。数学は数学3まで範囲に入るため、英語を最優先にしていると数学の全範囲を網羅するのが厳しくなる可能性が高いからです。文系は英語をメインに組み立てる人が多く、理系でも英語の重要性は変わりません。それでも、数学を軸に置き、それに準じて英語、次に理科系科目という順で考えると計画が立てやすくなります。

学年別の勉強スケジュール

高1

高1は基礎の土台づくりの時期です。やるべきことは次の通りです。

  • 理系科目を中心に中学の内容から見直す:数学や理科は基礎で躓くと苦戦しやすい科目です。中学時代の内容まで戻る作業は高1でしかできず、後からやるとかなり大変になります
  • 英語の基礎固めを先行して行う:高1は物理基礎・化学基礎が中心で、日々の予習で対応できます。本格的な理科の授業が始まる前に英単語と英文法を進めておくと、高2・高3が楽になります
  • 英語と数学でメドが立ってから理科に手を出す:入試で配点の比重が大きいのは英語や数学です。英数に苦手意識がある状態で理科に取り組んでも効率的とは言えません
  • 先取りより授業の復習と定期テスト対策:進学校は先取り学習を積極的に行っているイメージがありますが、実際は文武両道で効率的に勉強しているケースが目立ちます。理科は範囲が広く手広くやりがちですが、高1は着実に知識を蓄える程度で十分です
  • 模試は積極的に受ける:今やっていることが正しいかを確かめる材料になります。模試に向けて特別な勉強をする必要はなく、結果を使って学習計画を修正すると精度が高まります

高2

高2は受験勉強への切り替え期です。高校2年の2学期から受験勉強に乗り出す人が目立ち始めます。

  • 夏休みにスパートをかける:翌年の夏は遊ぶ余裕がなくなり、高2の夏はアルバイトなどで勉強量が落ちやすい時期です。ここを丸ごと勉強に使えれば、大きな差をつけられます
  • 定期テストに小手先で挑まない:大学入試は教科書の全範囲から出題されます。基本を問うか、教科書の端に書いてある部分を問うかの違いにすぎません。定期テストに真剣に取り組めば、入試に必要な学力が自然と積み上がります
  • 数学の基礎固めは高2で終わらせる:数学はいくらでも発展問題を作れるため、まず基礎を固め、そこから発展問題に進む流れで間に合います。高2で数学2Bまでの基礎を終えておくと、高3は発展問題と数3に専念できます
  • 理科は基礎科目の基礎固めを終わらせる:他の科目より目標が立てやすく、共通テストの過去問で到達度を判断しやすいのも利点です
  • 数検を活用する:数検(数学検定。級ごとに高校各学年相当の内容を問う検定)には高1レベル、高2レベル、高3レベルの3つの級があり、基礎固めの目安になります。記述式で論理的思考力まで問われる点も実力づくりに役立ちます

高3

高3は、立てた計画を守り切る年です。迷いや焦りが出やすい時期ですが、計画に書いていないことを始めるとブレます。計画に真剣に取り組めていれば、それで十分だと考えてください。精神的な安定にもつながります。

  • 朝型に切り替える:数学など思考力を問う問題は朝に取り組むのがおすすめです。脳にとって一番リフレッシュしているのが起床直後であり、この時間帯は計算問題などの効率が上がるからです。暗記科目は夜に回し、寝ている間に記憶を定着させる形が望ましいです
  • 古文漢文に力を入れる:現代文は対策しても点数に反映されにくく、モチベーションを保ちにくい傾向があります。古文漢文は暗記を徹底すれば高得点を狙えます。共通テストでは古文漢文合わせて100点あり、ここで得点できると負担が軽くなるからです。8割でも取れればかなり楽になります
  • 理科系科目に限って予習を取り入れる:基本は基礎固め優先ですが、理科は高3の2学期になっても未習部分が残るケースがあります。理科系科目だけは先取りを取り入れて進めましょう
  • 過去問をひたすら解く:傾向がガラッと変わる可能性は低く、ヤマを張っていなければ変化にも対応できます。赤本(大学別の過去問題集。志望校の出題傾向をつかめます)を何周も解けば、相当な自信がつきます

夏休みなどの長期休暇中にやること

長期休暇は、英語の積み上げと弱点潰しに使います。

  • 毎日英語を勉強する:現役で合格する人は英語を得意とする傾向があります。英語はスランプになりにくく、知識がつけば安定して高得点を狙えます。数学の基礎固めを高2で終わらせたいのは、高3で英語に集中する時間を作るためでもあります
  • 模試で判明した弱点を克服する:数学の微分積分が苦手、物理で結果が出ていないなど、模試で見えた穴を埋めます。特に微分積分は物理にも関わるため、ここで潰しておくと、受験直前に基礎をやり直す展開を避けられます
  • 過去問を解いてみる:夏は基礎固めから演習へ切り替える時期です。解けない箇所をあぶり出すために使います。結果が出た場合は、今までのやり方を続けてよいという確認になります
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受験期の勉強計画を志望校別に解説

高3の1年間の流れは、国公立理系と私立理系で分かれます。

時期国公立理系志望私立理系志望
4〜6月英語と数学の基礎固め。数学は数3の基礎固め。英語は単語・文法を徹底。高3で履修した科目で受験する場合は定期テスト対策に力を入れる英語と数学の基礎固めに専念。英数以外は理科1科目のため、英数に時間をかけられる。この時期に私立一本に絞るのも得策
7〜9月内容は前期と大きく変えず、現代文以外の国語に取り組む。古典漢文の知識を固めると点数が安定する。夏休みの終わりに共通テストの過去問に挑戦し、演習へシフト社会系や国語に力を入れる必要がなく、前期の内容を継続。2学期ギリギリまで理科の授業が続きそうなら先取りで余裕を作る。共通テストと赤本の過去問に挑む
10〜12月共通テストで一定の成績を出す。足切り(共通テストの点数で二次試験の受験者を絞る選抜)を回避できる点数を確保できれば十分。伸びシロのある科目を重点的に共通テスト利用入試(共通テストの成績だけで私立大学の合否が決まる方式)で合格が期待できるラインを目指す。滑り止めを確保できれば第一志望に専念できる
12月〜受験共通テストの過去問に専念し、1点でも多く取る。終われば二次試験対策と私立入試の過去問共通テストに取り組みつつ、第一志望の対策に力を入れる。記述問題があれば記述力をつける参考書を解き込む

直前期は後悔するより前のめりで勉強することを心がけます。併願校を考える段階では、志望校の難易度帯を整理しておくと計画を立てやすくなります。早慶上智の偏差値ランキングも参考になります。

理系の大学受験勉強法を教科ごとに解説

国語

理系は国語をひとまとめにせず、現代文と古文漢文に分けて考えます。現代文は文系でも点数が安定しにくいため、語彙力をつけて演習問題をある程度解く程度で構いません。重点は古文漢文です。古文単語や文法、漢文の返り点を徹底して覚え、演習を重ねます。満点を狙うまでやり込めれば、現代文の不安定さをカバーできます。

数学

高2までに基礎固めを終え、高3は数3に専念しながら演習をこなすのがおすすめです。青チャート(数学の基礎から標準問題までを網羅した定番の参考書)で基礎を固め、国公立理系は記述式もあるため、難易度の高い参考書で問題数を積みます。

英語

高2までにある程度の基礎固めを終わらせ、高3の1年間は毎日英語に触れて基礎を仕上げ、長文読解の経験を積み重ねる流れが理想です。英語はいかに数をこなすかがポイントです。記述式の問題で力をつけながら偏差値を高めましょう。

理科系

基礎科目を高2までに終わらせておくと、高3からは履修した科目をテスト対策を通じて固められます。2科目を受ける場合でも、基礎科目を終えていれば、化学のように暗記で積み上げられる部分も含めて3年間かけて学べます。

社会系

社会系はとにかく暗記に徹します。通史で歴史を学んで下地を作ってから暗記に入る順番が理想で、高3の夏あたりから始めても十分間に合います。教科書を軸にした進め方は世界史の教科書を用いた勉強法が参考になります。

FAST-UPが指導現場で見ている理系のつまずき

理系の生徒がつまずく箇所は、科目の難しさよりも配分の偏りに表れます。理科に早く手を出しすぎて、英語と数学が中途半端なまま高3を迎えるパターンが目立ちます。理科は範囲が広く、やった分だけ進んだ気になりやすいためです。

もう1つは、計画を立てた直後に作り直してしまうケースです。模試の結果が出るたびに全体を組み替えると、どの教材も途中で止まります。修正するのは科目の配分と期限であって、計画そのものではありません。

国公立志望で国語と社会系を後回しにしたまま秋を迎える生徒も多く見られます。ここは高3の夏以降でも間に合う範囲があるため、早い段階で「どこまでやるか」の線を決めておくと動きやすくなります。浪人という選択を考える場合は、大学生の浪人割合で全体像を把握しておくと判断材料になります。

よくある間違いと回避策

よくある間違いは、定期テストを一夜漬けなど小手先で乗り切ることです。大学入試は教科書の全範囲から出題されるため、3年間の定期テストの積み重ねがそのまま入試の土台になります。一夜漬けで通過した範囲は、高3で丸ごとやり直すことになりがちです。

回避策は、定期テストを入試範囲の確認作業として扱うことです。試験前だけ詰め込むのではなく、授業の復習を日常の学習計画に組み込みます。特に数学と理科は、テスト範囲ごとに基礎を固め切る意識で取り組むと、後の負担が軽くなります。

まとめ

理系も文系も英語は重要ですが、理系は数学に力を入れる必要がある分、負担は大きくなります。一方で、数学は理科系科目の出来にも直結します。数学に時間を投じることは、他科目にも効いてきます。1日の配分は、学年に応じて数学と英語を軸に組み立て、理科は基礎固めの進み具合に合わせて比重を上げていきましょう。

よくある質問

Q. 理系の1日の勉強時間はどれくらい必要ですか? A. 高1は部活動もあるため3時間あたりが現実的です。高3は6時間を想定し、英語と数学を優先して配分します。学年が上がるにつれて演習量が増えるため、時間の確保だけでなく科目ごとの比率を決めておくことが大切です。

Q. 数学と英語はどちらを優先すべきですか? A. 学習計画のメインは数学に置きます。数学3まで範囲に入るためです。ただし英語を優先したい場合は、高1の段階で数学と英語の配分を入れ替えても問題ありません。高3では両方を並行して進めます。

Q. 国公立理系の国語と社会系はいつから始めればよいですか? A. 社会系は高3の夏あたりから始めても間に合う範囲があります。国語は現代文を最低限にとどめ、古文漢文の暗記に重点を置くと得点が安定しやすくなります。7〜9月に古典漢文の知識を固める流れが1つの目安です。

Q. 私立理系でも共通テストの対策は必要ですか? A. 共通テスト利用入試を使う場合は必要です。10〜12月に合格が期待できるラインまで過去問で取れるようになると、滑り止めを確保して第一志望の対策に専念しやすくなります。

Q. 理科はいつから本格的に始めるべきですか? A. 英語と数学である程度のメドが立ってからが目安です。入試では英語や数学の配点の比重が大きく、英数に苦手意識がある状態で理科に取り組んでも効率的とは言えません。高2までに基礎科目の基礎固めを終える形が理想です。

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