日東駒専の勉強時間は1日何時間?合格法も解説
近年難化が進んでいるとされる日東駒専。
FAST-UP
日東駒専の合格に必要な勉強時間は、学校以外で平日2時間・休日4時間が目安です。週18時間、年間900時間にあたります。夏休みは休日のペースを毎日続けたい時期です。高2と高3で積み上げられれば可能性は高まります。
2026年9月時点の情報です。
日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の4大学の総称)は近年難化が進んでいるとされます。MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政の5大学の総称)の滑り止めという認識も、今後は変わっていくことが考えられます。
日東駒専の合格に必要な勉強時間
学校外での学習時間を、合格に必要な勉強時間の基準にします。ベネッセの調査では、高校を偏差値別に分けた際、偏差値55以上の学校群で105.1分、つまり平日に1時間40分も学校外で勉強していることが明らかになっています。偏差値が下がるごとに学習時間は減り、偏差値50を割ると1時間を切ります。(参考:第4回 学習基本調査・国内調査 高校生版)
偏差値55以上の学生は、平日に1日2時間学校外で勉強する人が最も多かった層です。ここから、平日は最低でも2時間、休日はその倍の4時間を想定します。1週間で18時間とすると、年間で900時間になります。
家庭学習の頻度も同じ方向を示しています。偏差値55以上の高校生のうち、4割以上がほぼ毎日家庭学習を行い、半分以上の日に家庭学習を行う生徒を含めれば、7割の学生が頻繁に家庭学習をしています。日東駒専を狙うなら、家庭学習をほぼ毎日行うレベルに近づけ、「学校以外」で年間900時間の確保が求められます。
MARCH・早慶と比べた勉強時間
一段上の大学群を狙うほど、必要な時間は増えます。下の表は、調査結果をもとにした想定です。
| 大学群 | 平日 | 休日 | 1週間 | 1年間 |
|---|---|---|---|---|
| 日東駒専 | 2時間 | 4時間 | 18時間 | 900時間 |
| MARCH | 3時間 | 5時間 | 25時間 | 1300時間 |
| 早慶 | 4時間 | 6時間 | 32時間 | 1600時間以上 |
MARCHは偏差値的に日東駒専の一段上の大学群です。調査では平日の学習時間を3時間と答えた学生が2時間半よりも多く、1日3時間を意識して勉強している学生が多いことが考えられます。
早稲田大学と慶應義塾大学、いわゆる早慶は難関国立大学と同じくらいの難しさです。1学年あたりの学生の中で早慶や旧帝大以上に入学できる学生は数%にとどまるとされ、平日の学習時間で3時間半以上と答えた学生も数%でした。早慶の学部ごとの位置づけは早慶上智の偏差値ランキングでも確認できます。
夏休みの勉強時間の考え方
夏休みは、休日のペースを毎日続ける期間と考えます。表の数字は1年間で必要となる勉強時間であり、アンケート自体は高校2年の時に行われたものです。高校3年生になればさらに増えることも予想されます。
そのため、高2と高3でそれぞれ最低限の学習時間を確保し、夏休みや冬休みでさらに勉強時間を稼いでいくことが必要になります。学校の授業が止まる時期は、平日に削られていた時間をそのまま上積みできる期間です。
日東駒専のレベル・難易度はどれくらい?
日東駒専は「易しすぎず難しすぎず」のラインにあります。年間900時間を高2と高3で積めれば、可能性はグッと高まります。ここでは共通テストの得点率と偏差値の両面から確認します。
共通テストから見るレベル・難易度
共通テスト利用入試(共通テストの得点だけで合否が決まる私立大の方式)では、おおよそ80%の点数を確保していれば合格できる学部学科がほとんどです。日東駒専は多くの人に受験してもらうためにこの方式を幅広く行っており、同じ学部学科でも合格に必要な得点率が若干異なるケースがあります。
| 大学・学部学科 | 判定方式 | 合格最低点の得点率 |
|---|---|---|
| 駒澤大学 経済学部経済学科 | 共通テスト利用 | 83.7% |
| 東洋大学 経営学部会計ファイナンス学科 | 高得点2科目で判定 | 91% |
| 東洋大学 経営学部会計ファイナンス学科 | 均等配点 | 78.6% |
(参考:大学受験パスナビ)
東洋大学には90%以上の得点がないと合格できない学部学科があります。ただし91%という数字は、共通テストで高得点だった2科目で判定されたものです。得意な科目を2つだけ猛勉強すれば合格できる形式といえます。
まとめると、トータルで80%の得点率を確保しつつ、得意科目を最低でも2つ作り、そこでは90%の得点率を目指す。この形で共通テスト利用入試の合格をもぎ取ることは可能です。
偏差値から見るレベル・難易度
学部学科による差は若干あるものの、大学群としての偏差値帯に大きな差は見られません。
| 区分 | 偏差値の目安 |
|---|---|
| 最大偏差値(医学部がある日本大学を除く) | おおむね60.0か57.5 |
| 経済学部・経営学部など一般的な学部 | 55あたり |
| 理系の学部 | 50を切るところもある |
| 文系科目 | 50以上を確保 |
MARCHとの比較
偏差値では、日東駒専の最大偏差値がMARCHの最低偏差値にあたります。両者はギリギリ交わらないような関係性にあります。
共通テストの得点率で見ると差はさらに明確です。共通テスト利用入試を採用する法政大学では、得点率8割では届かず、9割前後を確保しなければ合格は難しいケースが目立ちます。(参考:大学受験パスナビ)
東洋大学では均等配点なら8割でクリアできるところが多い一方、法政大学は国語や数学、英語に重きを置き、地歴公民などは低い配点にされています。MARCHによっては個別学力試験と併用のところもあり一概には言えませんが、どの科目でも9割レベルの得点率を確保できる学力が欲しいところです。難関私大の社会科の水準は早慶の日本史の難易度も参考になります。
日東駒専に合格する方法
合格の確率を上げる軸は3つです。英語で点を安定させること、得意科目が生きる入試方式を選ぶこと、総合型選抜も併せて使うことです。
英語で安定して点数を取れるようにする
英語に力を入れる判断は戦略的に有効です。入試は2教科または3教科で受けますが、英語以外で受けられるケースは非常に少なく、英語が必須の大学・学部がほとんどだからです。英語の出来が入試を左右すると言っても過言ではありません。
裏を返せば、英語で高得点を取り、地歴公民で得意科目を1つ作れば、国語が普通の成績でも合格の可能性は高まります。どの大学でも英語力を問うことが増え、学部学科によっては英語のみで授業を行うところもあります。
得意科目が武器になる入試方式で勝負する
MARCHにはない日東駒専の特徴は、多彩な入試方式がある点です。例えば日本大学には、外国語ともう1科目だけで受けられる共通テスト利用入試があります。(参考:大学受験パスナビ)
地歴公民が得意で満点レベルの成績を出せるものの、他は平均点ぐらいという学生を考えます。外国語・国語・地歴公民の3科目で受けると、地歴公民を満点にしても残り2科目で伸びず、合格は厳しくなります。
一方、外国語と地歴公民のみで同じ配点なら状況は変わります。地歴公民の比重が高まり、外国語で多少点数を落としてもカバーできます。苦手科目を克服する勉強は苦痛ですが、得意科目なら勉強をする気になります。「これならばチャンスがある」という方式を見つけ、そこに特化するのも手です。
総合型選抜(AO入試)も活用する
総合型選抜(書類・小論文・面接などで人物や意欲を評価する入試)を使い、そこで合格を決めてしまう道もあります。最初に書類審査を行い、その後小論文や面接などでふるいにかけるところもあります。専修大学国際コミュニケーション学部では、講義を受講してから小論文を作成し、面接を行って合否を判断します。(参考:専修大学)
日東駒専を第一志望にしており、合格したら入学すると決めている人なら、入学のチャンスを早く確保しておく意味があります。倍率は各大学の学部学科で異なりますが、合格する方法として立派な選択肢の1つです。
日東駒専に合格するための勉強法
優先順位は、語彙 → 選択科目の一本化 → 過去問の順です。
英単語と英熟語を徹底的に覚える
長文読解対策より先に、英単語と英熟語の知識を詰め込みます。語彙と熟語を知っていれば、それらを追っていくうちになんとなく意味は理解できるからです。古文でも、単語や熟語の意味を知らずに読解問題は解けません。
旺文社から出ている「ターゲット1900」やZ会から出ている「速読英熟語」は、日東駒専を攻略する上で欠かせないアイテムです。この2冊で語彙力を強化してから長文読解対策に入ると、得点を高められます。
選択科目を1つに絞る
国公立大学では英語・国語・数学・理科・地歴公民のすべてで安定した点数が求められます。私立大学は国語と英語、その他1教科で構成されるため、選択科目を1つに絞り、その科目だけに長い時間をかけた対策が行えます。
日東駒専各大学の学部学科によって選択科目は異なりますが、政治経済を極める、物理や生物で勝負するなど、組み方は色々と考えられます。おすすめは、長時間勉強していても苦にならない科目にすることです。外国語や国語の勉強は大変なので、息抜きになる科目を選んだ方がモチベーションの維持につながります。暗記量が多い科目を選ぶ場合は、世界史の教科書を用いた勉強法のように教科書を軸にした進め方が参考になります。
過去問を何度も解く
過去問は手に入る限り解いておきたいところです。過去問には大学のカラーが出やすく、すべてマークシートのところもあれば、所々記述問題を設ける大学もあるからです。特に英語は大学によって難易度が異なり、学部によって傾向が異なるケースもあります。
「赤本」は本屋で市販されているものに加え、メルカリなどで昔の過去問が載った赤本を購入して対策を立てることもできます。英単語や英熟語で蓄えた基礎力をぶつけ、どれだけ結果を残せるかを確認できる貴重な機会です。「たくさんの過去問を解いて安定した成績を出せている」という状態が、そのまま自信になります。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、「英語は長文読解の配点が高い」と聞いて、語彙が固まらないうちに長文演習ばかり重ねることです。単語と熟語が抜けたまま長文を解くと、解説を読んで納得するだけで終わり、次の問題でまた同じ場所で止まります。
回避策は順番を入れ替えることです。「ターゲット1900」と「速読英熟語」を先に回し、見た瞬間に意味が出る語を増やしてから長文演習に進みます。長文演習は、語彙の定着を確認する場として使います。
FAST-UPが見てきた日東駒専志望のつまずき
指導現場で多いのは、勉強時間は足りているのに点が動かないケースです。原因はたいてい科目の配分にあります。英語と選択科目に回す時間が足りず、どの科目も中途半端なまま模試を受け続けている状態です。
もう1つ多いのが、志望校を決める前に勉強を始めてしまうつまずきです。日東駒専は入試方式が多彩なため、方式が決まると必要な科目と配点が決まり、やるべき順番も自然に決まります。逆に方式が決まらないまま進めると、配点の低い科目に時間を使ってしまいます。
夏休みの入り口で崩れる人にも共通点があります。学校の時間割がなくなった瞬間に、起床時間と勉強の開始時間が毎日ずれていくことです。休日のペースを毎日続けるには、科目の順番と時間帯を固定しておく方が続きます。浪人を含めた進路の全体像は大学生の浪人割合も合わせて見ておくと判断しやすくなります。
まとめ
日東駒専でも相当な勉強時間が必要で、最低でも平日2時間の学習時間を家や予備校で確保することになります。その日学んだことを夜に復習するだけでも知識は定着するため、まずは1日の復習時間から始め、語彙力をつける勉強へ広げていくとよいでしょう。
一夜漬けではどうにもならないのが大学受験です。毎日2時間以上の学習時間を設け、英語と選択科目に配分を寄せた勉強を積み上げていくことが、日東駒専合格への近道になります。
よくある質問
Q. 日東駒専は1日何時間勉強すればよいですか? A. 学校以外で平日2時間、休日4時間が目安です。週18時間、年間900時間にあたります。偏差値55以上の高校生で最も多かった平日の学習時間が2時間であることを基準にした数字です。
Q. 夏休みの勉強時間はどう設定すればよいですか? A. 休日のペースである4時間を毎日続ける形から考えます。表の時間は1年間の目安であり、調査は高校2年時点のものなので、高3の夏はここからさらに積む前提で計画を立てます。科目の順番と時間帯を固定すると続きやすくなります。
Q. 残り1ヶ月で日東駒専に間に合いますか? A. 一夜漬けではどうにもならないのが大学受験なので、基礎語彙がどこまで入っているかで変わります。語彙が一通り入っている場合は、新しい参考書を増やさず、得意科目2つと過去問に絞る進め方が有効です。得点率80%を基準に、どの方式なら届くかを先に決めます。
Q. 共通テスト利用入試だけで狙えますか? A. 狙えますが、一般入試の対策も並行させる方が安全です。日東駒専はこの方式を幅広く行っており、得意科目が生きる判定方式も選べます。一方で、同じ学部学科でも方式ごとに必要な得点率が異なるため、募集要項で配点と科目を確認してから決めます。


