大学受験を諦めるのはありか?判断基準とメリット・デメリット
大学受験は諦めるべきではない 大学受験って辛いですよね。
FAST-UP
勉強したくないという理由だけで大学受験そのものを諦めるのは、避けたい選択です。一方で、学力が志望校と大きく離れている場合や学びたいことが変わった場合は、第一志望校の変更が有効です。判断の基準を先に決めておくと迷いが減ります。
2026年9月時点の情報です。
大学受験を諦めるかどうかの結論
特別な事情がないかぎり、大学受験自体を諦めるのはおすすめしません。面倒だから、勉強が辛いからという理由は、受験生のほとんどが一度は抱える気持ちです。その気持ちのまま決断すると、判断材料が「今の疲れ」だけになります。
一方で、第一志望校の変更は別の話です。受験を続けたうえで出願先を見直す行為なので、条件が揃えば前向きな選択になります。まずは「受験をやめる」と「志望校を変える」を分けて考えます。
| 迷っていること | 基本の方針 |
|---|---|
| 大学受験自体をやめたい | 勉強から逃げたい気持ちが理由なら、いったん保留にする |
| 第一志望校を変えたい | 学力差・学びたい内容・受験科目の3点で判断する |
| 志望校のレベルだけ下げたい | 受験科目と出題傾向が変わるため、対策を組み直す前提で決める |
第一志望校は諦めてもいいのか
第一志望校はできるだけ最後まで諦めない方が得策です。達成できるかできないかくらいの大きな目標がある方が、目標なく頑張るより努力を続けやすいからです。大きすぎる目標は途方もなく感じる時期もありますが、基準がない状態より日々の勉強量は決めやすくなります。
まず確かめること
今まさに第一志望校を諦めようとしているなら、最初に確かめたいのは「勉強から逃げるための志望校変更ではないか」という点です。勉強したくない気持ちは受験生に共通します。多くの受験生はその気持ちを抱えたまま勉強を続けています。
前提を揃えたうえで、もう一度考え直します。逃げが理由なら、変更しても同じ場所でまた行き詰まります。
第一志望校を諦めてもいい場合
次の3つに当てはまるときは、変更を検討する価値があります。
- 志望校の合格レベルと自分のレベルがかけ離れている
- 学びたいこと、やりたいことが変わった
- どうしても克服できない科目がある
志望校のレベルと自分のレベルが離れている場合
11月末の模試でD判定・E判定が続く場合は、第一志望校を検討し直す時期です。この時期には基礎固めが終わり、応用や志望校対策に入っている段階だからです。模試の判定とは、合格可能性の目安をA〜Eで示した評価のことです。
ただし、判定だけで決めません。答案を精査して、ケアレスミスが多いのか、そもそも知識が足りないのかを確認します。知識不足が主な原因なら、志望校の変更を検討します。受験勉強は基礎を固めることが土台になるため、基礎が入っていれば11月末に低い判定が並ぶことは少なくなります。
やりたいことが変わった場合
学びたいことが変わったなら、早めに志望校を変更します。大学で4年間学ぶ内容を受験期に決めきるのは難しく、興味が移ることは珍しくありません。
学びたいものが変われば、選ぶ学部学科も変わります。学部学科が変われば入試科目や配点も変わり、勉強の進め方も変わります。早く決めて早く対策に移るほど、残り時間を使えます。
どうしても克服できない科目がある場合
志望校を変えると、苦手科目が入試に含まれなくなる場合があります。国公立大学志望で7科目必要だった人が私立大学に変えれば、3科目で受験できる組み合わせもあります。
逆に、変更先でもその科目が必要なら、変更の効果は薄くなります。その場合は第一志望校を維持したまま、苦手科目の底上げに時間を使う方が筋が通ります。
第一志望校を諦めた場合にやること
新しい第一志望校を決める
新しい第一志望校は早急に決めます。第二志望校を繰り上げる人が多いものの、繰り上げる前に次の点を見直します。
- 自分のやりたいことができるか
- 受験科目は何か(苦手科目は含まれないか)
- 入試日程(入試までの日数、他大学と重なっていないか)
- 通える場所かどうか
「この大学に入りたい」という気持ちが先に立ち、「どの学部でもいいからこの大学を受ける」となると、受験科目が想定と変わります。大学名だけでなく学部学科まで見て決めます。偏差値帯の比較から考えたい場合は、早慶上智の偏差値ランキングのような学部別の資料を使うと候補を整理しやすくなります。
新しい第一志望校に合った対策を始める
志望校を変更したら、勉強方法と受験対策も同時に組み替えます。大学ごとに出題傾向が異なるためです。受験科目が入れ替わる場合はなおさら、早く組み直す必要があります。
配点が高い科目、必要な受験科目、出題傾向を調べ、それに合う勉強法を選びます。入試日程を確認し、本番から逆算して計画を引き直します。科目ごとの傾向を確認する例として、早慶の日本史の難易度と傾向のような大学別の出題分析が参考になります。暗記科目の進め方を立て直すなら、世界史の教科書を用いた勉強法も使えます。
ひたすら勉強する
志望校を変えたあとは勉強に戻ります。自分で決めたことを後悔しても結果は変わりません。新しく決めた志望校に合格することだけを考えます。
「レベルを下げたから大丈夫だろう」と構えると足をすくわれます。どんな理由で変えたかは人それぞれですが、油断しない姿勢だけは共通です。
よくある間違い:レベルを下げて安心してしまう
もっとも多い失敗は、志望校のレベルを下げた直後に勉強量が落ちることです。心の余裕が油断に変わり、変更先にも届かないという結果になりかねません。
回避策は、変更したその日に新しい計画を作ることです。入試日程から逆算し、週ごとにやることを決めます。模試の判定ではなく、週の達成量で進み具合を確認します。余裕を感じた時点で、過去問の時間を増やすと緩みにくくなります。
第一志望校を諦めることのメリット・デメリット
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| メリット | 心に余裕が生まれる |
| メリット | 受験科目が少なくなる可能性がある |
| メリット | 成績上位者として入学できる可能性がある |
| デメリット | やりたいことができない場合がある |
| デメリット | 勉強のモチベーションが低下する |
| デメリット | 後悔がずっと残る可能性がある |
メリット
心に余裕が生まれる
「この大学は諦めるべきか」「入試に間に合うのか」と悩む時間がなくなり、気持ちが軽くなります。受験期は心が疲弊しやすく、ストレスも溜まります。発散の仕方や気持ちの整え方がうまくいかないと、体調を崩して受験に支障が出ることもあります。
受験には心の体調管理も関わるため、余裕があること自体が利点になります。変更で不安が減るなら、検討する意味があります。
受験科目が少なくなる可能性がある
国公立大学を想定して7科目を進めていた人が私立大学に変えれば、3科目に絞れる場合があります。本番まで時間が限られる局面で科目を絞れるのは大きな利点です。
成績上位者として入学できる可能性がある
学力を理由にレベルを下げた場合、入学時に成績上位層に入ることがあります。大学には成績優秀者向けの優遇制度が設けられている場合があり、内容は大学によって異なります。金銭面の優遇が中心で、返済不要の奨学金や入学金の免除といった形が見られます。
デメリット
やりたいことができない場合がある
第一志望校でやりたいことがあった場合、変更先で同じことができるとは限りません。A大学の経済学部からB大学の経済学部へ変えたとしても、カリキュラムは異なります。関心に近い研究をしている教員がいないこともあります。
大枠は同じでも細部は違うため、本当にやりたかったことから離れる可能性があります。
勉強のモチベーションが低下する
志望校を変えた反動で気分が落ち、勉強に身が入らなくなることがあります。本番までの日数が少ない時期に手が止まるのは危険です。変更先にも届かなければ、後悔が二重になります。
心に余裕が出すぎて油断し、どこにも合格できないという事態も起こり得ます。気持ちの切り替えは早いほど有利です。
後悔がずっと残る可能性がある
学力を理由に第一志望校を変えるのは悔しいものです。「やっぱりあの大学がよかった」「通っていたらどうだったのか」と考えてしまうこともあります。大学生になっても頭の片隅に残る場合があります。
その気持ちが学歴コンプレックスにつながり、学歴で人を比べる行動に出てしまうと後味が悪くなります。早めに切り替える前提で動きます。進学後にもう一度挑戦する道を考えるなら、仮面浪人は就職で不利なのかも確認しておくと選択肢が整理できます。仮面浪人とは、大学に在籍しながら他大学の受験を続けることです。
FAST-UPが見てきた志望校を諦める生徒の共通点
指導現場で見ていると、志望校を諦めようとする生徒には共通したつまずきがあります。多いのは、学力そのものではなく進め方の問題で伸び悩んでいるケースです。参考書を次々に変える、模試の判定だけを見て一喜一憂する、苦手科目を後回しにしたまま夏を越える。この3つは重なって現れやすいです。
もう一つの共通点は、諦める理由を言葉にできていない点です。「無理そう」という感覚だけで決めようとすると、変更後も同じ感覚で手が止まります。答案を見返して、ミスの原因が知識なのか処理速度なのか手順なのかを切り分けるだけで、判断の質が変わります。
逆に、志望校を変えて伸びる生徒は、変更と同時に一日の勉強の組み方まで作り直しています。諦めるかどうかより、決めたあとの一週間をどう設計するかで結果が分かれます。
大学受験を諦めようとしている人がやる気を出す方法
目標を設定する
小さくてもいいので目標を立てます。達成を重ねて達成感を味わうと、その感覚が次の行動につながります。日・週・月ごとに目標を置き、最終目標を志望校合格にします。毎日コツコツ続けることが土台になります。
志望校に入学した時の自分を想像する
志望校で授業を受けている自分、学食で友達と昼食をとる自分、授業終わりに出かける自分と、できるだけ具体的に想像します。楽しそうな場面が浮かぶほど、机に向かう理由がはっきりします。その光景を実現するために、今日の勉強に戻ります。
ライバルを見つける
ライバルの存在は大きな原動力になります。劣等感に飲まれては逆効果ですが、「負けたくない」という気持ちは強い推進力になります。同じ大学を受ける人は全員ライバルです。誰かが合格すれば、誰かが不合格になります。その現実を踏まえて合格を取りにいきます。
浪人という選択肢も知っておく
現役で第一志望校に届かなかった場合の進路として、浪人があります。どれくらいの受験生が選んでいるのかを知ると、受験をやめるか続けるかの判断材料になります。大学生の浪人割合で全体像を確認しておくと、必要以上に追い込まれずに済みます。
まとめ
志望校を変更するときは、受験科目・配点・通えるかどうかを確認してから決めます。勉強が嫌だからという理由だけで諦めるのは、判断を急ぎすぎた形になります。
学力レベルが追いついていない、やりたいことが変わった、どうしても克服できない科目があるという理由があるときに、変更を検討します。決めたあとは新しい志望校の対策に時間を使います。
よくある質問
Q. 大学受験自体をやめたいと思うのは異常ですか。 A. 珍しいことではありません。多くの受験生が一度は同じ気持ちを抱えたまま勉強を続けています。勉強したくない気持ちが理由の場合は、決断を保留にして、まず勉強の進め方を見直すほうが結果につながります。
Q. 第一志望校を諦める判断は、いつ・何を基準にすればよいですか。 A. 11月末の模試を一つの目安にします。D判定・E判定が続き、原因がケアレスミスではなく知識不足であれば、検討する時期です。判定だけでなく答案の中身を確認してから決めます。
Q. 志望校のレベルを下げれば楽になりますか。 A. 受験科目が絞れる場合は負担が減ります。ただし大学ごとに出題傾向が異なるため、対策は組み直しが必要です。「下げたから大丈夫」と構えて勉強量が落ちると、変更先にも届かなくなります。
Q. 志望校を変えたあと、気持ちが切り替わりません。 A. 新しい入試日程から逆算して、週単位でやることを決めると手が動きやすくなります。やりたいことができるか、通える場所かを改めて確認し、変更先を選んだ理由を自分の言葉にしておくと迷いが減ります。


