夏休みの勉強計画の立て方|学年別の時間と計画表
夏休みの勉強計画は目標から逆算して作ります。
FAST-UP
夏休みの勉強計画は「夏休み明けのゴール→使う教材→週単位の配分→1日のスケジュール」の順に上から落とし込んで作ります。先に1日の時間割から書くと崩れます。週に1日は予備日を入れて遅れを吸収しましょう。
2026年10月時点の情報です。
夏休みの勉強計画の立て方を5ステップで解説
計画は上から下へ作ります。ゴールが決まっていないと、教材も週単位の配分も決められないからです。順番を逆にすると、時間割だけが先にできて中身が決まらず、初週で崩れます。
| ステップ | 決めること | 決める単位 |
|---|---|---|
| 1 | 夏休み明けの到達状態 | 科目・教材・到達レベル |
| 2 | 今の学力と志望校のギャップ | 科目・単元 |
| 3 | 使う参考書と終わらせる冊数 | 冊・周回数 |
| 4 | 週ごとの科目と教材 | 週単位 |
| 5 | 1日のスケジュールと予備日 | 日単位 |
計画の立て方そのものの基本手順は、勉強計画の立て方を解説した記事でも詳しく整理しています。夏休み以外の時期にも使える内容です。
ステップ1 夏休み明けに達成したい状態を具体的に決める
目標は「終わったかどうかを自分で判断できる形」にします。「英語を頑張る」では、達成したか判断できないからです。判断できない目標は、途中で手が止まったときに修正もできません。
良い目標の例
- 英単語帳を1冊、見て意味が出る状態にする
- 数学の苦手な単元の問題集を2周する
- 現代文の読解問題集を1冊終わらせる
- 日本史の通史を最後まで1周する
目標は欲張らず、2〜3個に絞ると続きます。科目・教材・到達レベルをセットで書くのがポイントです。夏休み中に模試を受ける予定があるなら、その日までに何を終わらせるかも一緒に決めておきます。
ステップ2 今の学力と志望校のギャップを書き出す
次に、今の実力と志望校の差を紙に書き出します。この差が、夏休みにやる勉強量と内容を決める出発点になるからです。感覚で決めると、得意科目ばかり進めてしまいます。
ギャップの整理手順
- 直近の全国模試の結果を科目ごとに見る
- 志望校の合格に必要な水準と比べて、届いていない科目を書き出す
- その科目の中で、特に点が取れていない分野を絞り込む
- 志望校の過去問を1年分解き、必要なレベルを体感する
私立大学志望なら受験科目が3教科程度に絞られることが多いので、まず自分の受験科目を確認します。受けない科目に時間を使うと、同じ勉強時間でも合格点に近づきません。偏差値の位置から勉強内容を考えたい場合は、偏差値55から難関大を目指す勉強法の記事も参考になります。
ステップ3 夏休みに使う参考書と終わらせる冊数を先に決める
参考書は夏休みが始まる前に決めます。始まってから選ぶと、その時間がそのまま減るからです。教材を決めるときは、自分のレベルに合うかどうかを基準にします。難しすぎる問題集は消化不良になりやすく、結果として身につきません。
教材の決め方
- 1冊を何周するかまで決める(新しい教材を増やすより定着する)
- 総ページ数を数えて、1日あたりの分量を出せる状態にする
- 手持ちで途中まで進んでいる教材があれば、それを優先して終わらせる
よくある間違いが「復習せずに問題集だけ増やす」ことです。3冊を浅く進めるより、1冊を繰り返す方が得点につながります。回避策は、新しい教材を買う前に「今の教材の2周目が終わっているか」を確認するルールを作ることです。
ステップ4 週単位で科目と教材を割り振る
夏休み全体を週単位に区切り、各週にやる内容を割り振ります。夏休みはおよそ40日間なので、6週間に分けると整理しやすくなります。月単位では大まかすぎて、遅れに気づくのが遅くなります。
週単位で割り振るときの手順
- 模試・夏期講習・学校の補習・家族の予定を先にカレンダーへ書く
- 残った日数に、教材のページ数を週ごとに割る
- 模試の前の週は復習と総仕上げに回す
- 最終週は総復習にあてる
最終週を総復習にするのは、間違えた問題や理解が浅かった単元を見直すことで知識が定着しやすくなるからです。間違えた問題に印をつけておくと、最終週の見直しがすぐ始められます。
週の達成タスクは、6週間分を最初に全部作らなくて構いません。最初は2週間分ほど作り、進み具合を見ながら次の週を決める方が現実的です。
ステップ5 1日のスケジュールに落とし込み予備日を入れる
1日の計画は「時間」ではなく「ページ・問題数」で決めます。時間だけで決めると、机に座っていただけの日も達成したことになってしまうからです。「数学の問題集p.20〜25」のように書きます。
1週間分の量を単純に7で割るのは避けます。体調不良や急な予定で勉強できない日は必ず出るからです。週に1日は予備日を置き、遅れをそこで吸収します。予定通りなら、予備日は復習か休息に使えます。
1日の計画に入れるもの
- その日のやることリスト(3〜5項目に絞る)
- 毎日やる課題(英単語など)
- チェックボックス(終わったら消す)
- 1日の終わりの振り返りと翌日の確認
学年別の夏休みの勉強計画と1日の勉強時間の目安
勉強時間の目安は学年と志望校によって変わります。以下は一般的な目安です。時間はあくまで枠で、中身は分量で決めます。
| 学年 | 1日の勉強時間の目安 | 重点 |
|---|---|---|
| 高1 | 3〜4時間 | 学習習慣づくりと英語・数学の基礎 |
| 高2 | 4〜6時間 | 基礎の完成と応用への移行 |
| 高3・受験生 | 8時間以上 | 基礎の総復習と演習 |
| 中1 | 2〜3時間 | 学習習慣を整える |
| 中2〜中3 | 5時間前後(中3受験生は6〜8時間) | 1学期の復習と総復習 |
高3・受験生の夏休みの勉強計画
高3は基礎の総復習と演習が中心です。3〜4科目の私立大学を受験する場合、1日8時間が目安になります。英語や数学などの主要科目が苦手なら、10時間以上を使って基礎固めを優先する判断も必要です。基礎が抜けたまま演習を増やしても、解説を読んでも理解できず時間が無駄になるからです。
時間帯ごとの配分の考え方
| 時間帯 | 向いている内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 午前 | 過去問演習・数学・英語長文 | 集中力が高い時間帯 |
| 午後 | 国語・理科・社会の演習 | 読む・解く作業に向く |
| 夜 | 英単語・歴史用語などの暗記 | 睡眠前は記憶が残りやすい |
国公立大学志望は共通テストと二次試験の両方があり、科目数が多くなります。私立大学志望は受験科目に絞って完成度を上げる方が効率的です。難関私立を目指す場合の全体像は伸び悩む人が最短で難関私立に逆転合格する方法にまとめています。
高2の夏休みの勉強計画
高2は英語と数学の基礎固めが最優先です。この2科目は仕上がるまでに時間がかかるため、高3になってから始めると他の科目に手が回らなくなります。高1までの内容の復習を終えたうえで、応用問題にも入っていきます。
科目ごとに何をやるかは、高2の受験勉強のスケジュールの記事で詳しく解説しています。文系は文系の高2生がやるべきこと、理系は理系の高2生がやるべきことも合わせて確認してください。
高1の夏休みの勉強計画
高1は学習習慣づくりが中心です。1日3〜4時間を目安に、毎日決まった時間に机に向かうリズムを作ります。受験学年になってから急に勉強時間を増やそうとしても、体力と集中力が追いつかないことがあるからです。
内容は1学期の定期テストの範囲の復習が中心でいいです。英語は単語と文法、数学は教科書レベルの問題を確実に解ける状態にします。計画作りの基本は高校生の学習計画の立て方の記事が参考になります。
中学生・中3の夏休みの勉強計画の考え方
中学生は1学期のつまずきを夏休みに解消することがテーマです。英語と数学は前の単元の理解が次の土台になる積み上げ式の科目なので、穴を埋めないと2学期の授業についていけなくなります。
進め方の目安
- 中1は2〜3時間から始め、学習習慣を整える
- 中2・中3は午前に苦手科目、午後に暗記や演習を置く
- 部活がある日は朝の1〜2時間を勉強に充てる
- 中3は総復習用の問題集を1冊決めて一気に進める
浪人生の夏休みの勉強計画
浪人生は生活リズムの固定が計画の前提になります。学校という時間の枠がないため、起床時間と勉強場所を自分で決めないと1日の形が崩れやすいからです。
浪人生が決めておくこと
- 起床・就寝の時刻を固定する
- 午前中に必ず勉強を始める場所を決める
- 現役時に使った教材のうち、仕上げ切れていないものを先に終わらせる
- 週1回、前期にやった内容の抜けを確認する日を置く
現役時と同じ教材を使うか迷ったら、解けなかった問題に印が残っているものを優先します。どこでつまずいたかが分かる状態の教材は、やり直しの効率が上がるためです。
夏休みの勉強計画表の作り方とテンプレートの使い方
計画表は「毎日見る場所に置けるもの」を選びます。頭の中で管理すると、やり忘れと進み具合の遅れに気づけないからです。紙に書き出すと、今日やることが一目で分かり、足りない部分も見えてきます。
1日のタイムスケジュール表の作り方
1日の表は、午前・午後・夜の3ブロックに分けて作ります。細かく分けすぎると、1つずれただけで後ろが全部崩れるためです。
| 時間帯 | 書く項目 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 午前 | 頭を使う科目 | 数学の問題集p.20〜25 |
| 午後 | 演習・読解系 | 現代文の読解問題を2題 |
| 夜 | 暗記系 | 英単語100語の確認 |
| 寝る前 | 振り返りと翌日の確認 | できたこと3つを書く |
休憩も表に書きます。昼食後は眠気が出やすいので、休憩を固定したうえで、午後は軽めの内容から始めると続きやすくなります。
1週間の科目別学習計画表の作り方
1週間の表は、縦に時間帯、横に曜日を取って、各マスに科目を入れます。日曜日を予備日にしておくと、遅れが出ても調整できます。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | 数学 | 英語 | 数学 | 英語 | 数学 | 英語 | 予備日 |
| 午後 | 国語 | 社会 | 理科 | 国語 | 社会 | 理科 | 予備日 |
| 夜 | 英単語 | 英単語 | 英単語 | 英単語 | 英単語 | 英単語 | 予備日 |
私立大学志望で3教科受験なら、使わない科目の枠を受験科目の演習に入れ替えます。英単語のように毎日やる課題は、全曜日に同じ枠を置くと習慣になります。
手書きの計画表と勉強管理アプリはどう使い分けるか
どちらでも構いません。選ぶ基準は「毎日見る場所に置けるか」です。
| 手書き | 勉強管理アプリ | |
|---|---|---|
| 向いている用途 | 1日のやることリスト、週の計画 | 勉強時間の記録、科目別の集計 |
| 良い点 | 書くことで頭が整理される、消し込みの達成感がある | 自動で集計され、振り返りが早い |
| 注意点 | 集計に手間がかかる | スマホを開くたびに他のアプリへ逸れる |
手書きとアプリを併用するなら、計画は紙、記録はアプリという分け方が現実的です。スマホで計画を見るたびに通知が目に入ると、集中が切れやすくなるためです。
夏休みの勉強計画でよくある間違いと計画倒れの原因
計画倒れには共通のパターンがあります。先に知っておけば回避できます。
計画を立てただけで満足し、やる量を確認していない
計画表を作ること自体が目的になり、実際の勉強量が足りていないパターンです。きれいな計画表を作ると達成感が出てしまうため、作った時点で満足しやすくなります。
回避策
- 計画表を作ったら、その日のうちに1項目は実行する
- 1日の終わりに、やった分量を同じ表に書き込む
- 週末に「予定した分量のうち、何割終わったか」を確認する
1日の予定を詰め込みすぎて初週で崩れる
あれもこれもと詰め込むと、初週で遅れが出て、取り返せないまま計画を見なくなります。最初の1週間は少なめに設定し、慣れてから増やす方が続きます。
「1日10時間」のような時間だけの目標も崩れやすいです。体調や予定で届かない日が出ると、そこで気持ちが切れます。「1週間で何を終わらせるか」で組むと、日ごとの調整がしやすくなります。
苦手科目を後回しにし、睡眠時間を削って帳尻を合わせる
苦手科目を避け続けると、理解不足が積み重なって苦手意識がさらに強くなります。時間に余裕がある夏休みだからこそ、苦手な単元に時間をかけられます。
睡眠を削るのも逆効果です。睡眠は学習した内容を脳に定着させる役割を持つため、削ると集中力と記憶力が落ちます。毎日同じ時刻に起きて寝る形を守り、足りない分は日中の使い方で調整します。
回避策
- 1日のスケジュールの中に、苦手科目の枠を先に入れておく
- 苦手科目は集中力が高い午前中に置く
- 就寝時刻を固定し、その時刻を基準に逆算して1日を組む
計画が崩れたときの立て直し方(お盆明け・8月後半から)
崩れたら、計画を作り直すのではなく「残りの日数で何を終わらせるか」を選び直します。最初の計画に戻そうとすると量が多すぎて、また崩れるからです。
立て直しの手順
- できなかった内容をすべて書き出す
- 予備日または翌週に振り替える
- 振り替えが難しいものは、優先度の低い内容を削る
- 残りの日数で終わる分量まで減らす
- 週に1回、計画全体を見直す日を決める
お盆明けから立て直す場合は、志望校の受験科目で配点が高い科目を残します。削る判断に迷ったら、入試で使わない科目から外します。8月後半から始める場合も同じで、最終週の総復習の時間だけは先に確保しておきます。ここを削ると、夏にやった内容が定着しないまま2学期に入ります。
崩れたこと自体を責める必要はありません。完璧に守り続けることより、崩れたときに早く立て直す習慣の方が、結果に効きます。
夏休みの勉強計画を最後まで続けるコツ
続けるには、気持ちではなく仕組みを使います。環境と記録を先に決めておくと、気分に左右されにくくなります。
早寝早起きと午前中の使い方で生活リズムを固定する
夏休みは学校がない分、生活が乱れやすくなります。生活の乱れは体調不良にもつながるので、起床時刻を固定します。夜更かしして昼間に眠くなる形になると、1日の中で集中できる時間が減ります。
午前中をメインの勉強時間にするのは、入試本番も朝から始まるからです。午前に頭が働く状態を夏のうちに作っておくと、秋以降の模試でも力を出しやすくなります。学校の補習や夏期講習を朝から入れると、強制的に朝型になります。
自宅・図書館・自習室から集中できる場所を選ぶ
場所を固定すると「この場所は勉強する場所」という感覚ができ、集中しやすくなります。自宅で集中できない場合は、図書館や塾の自習室を使うのが有効です。静かなうえ、周りが勉強している環境は刺激になります。
ただし夜は図書館や自習室が使えないことが多いので、自宅でも集中できる形を作っておきます。スマートフォンやゲーム機を勉強する場所から物理的に離すだけでも変わります。
場所の使い分けの例
- 日中は図書館・自習室で演習
- 夜は自宅で暗記と振り返り
- 家は休む場所と決めてメリハリをつける
毎日の記録と週1回の計画修正を習慣にする
勉強した内容を記録すると、計画通りに進んだか、遅れているかが一目で分かります。記録がないと、遅れに気づくのが夏休みの終わりになります。
週1回は決まった曜日に振り返りの時間を取ります。「計画通りに進んだか」「どの科目が遅れているか」「来週はどう調整するか」を書くだけで十分です。自分の進み具合に合わせて常に見直すことが、計画倒れを防ぎます。
やる気が落ちたときは、小さなご褒美を用意するのも有効です。1日の目標を達成したら好きなおやつを食べる、1週間続いたら映画を見るなど、勉強の妨げにならない範囲で設定します。達成感とご褒美が結びつくと、習慣として定着しやすくなります。
科目別に夏休みで優先する勉強内容
科目ごとに優先すべき内容は違います。文系・理系それぞれの全体像は文系の大学受験の勉強法と理系の大学受験の勉強法に整理しています。
英語は単語・文法・構文の基礎を固める
英語は単語と文法の基礎固めが最優先です。基礎が身につくと、長文読解やリスニングの得点も上がりやすくなります。文法に不安が残るなら、この時期に見直すと秋以降の長文演習がスムーズに進みます。
英語は毎日続けることで力がつく科目なので、短時間でも毎日触れる形にします。単語は1日の分量を決めて、夜の暗記枠に固定するのが続けやすい方法です。
数学は苦手単元の復習を優先する
数学は積み上げ式なので、苦手な単元を放置すると後の学習に影響します。授業が止まる夏休みは、理解が曖昧な単元を戻って復習できる時期です。
教科書レベルの基本問題から解き直し、解法のパターンを身につけます。間違えた問題は解説を読んで、なぜ間違えたかを書き残します。原因が分からないままだと、同じミスを繰り返すからです。難問に挑むより、確実に解ける問題を増やす方が得点につながります。
国語は長文読解と古文単語を並行する
国語の読解力は短期間では身につかないため、継続的な演習が必要です。夏休み中に長文に触れる回数を増やし、読む速さと正確さを上げます。
現代文は接続詞や指示語の関係を意識して読む練習を重ねると、文章の構造をつかめるようになります。古文・漢文は基本単語と文法の暗記を毎日少しずつ進めます。読解と暗記を並行すると、国語全体の得点が安定します。
理科・社会は暗記を一気に進める
理科・社会は暗記要素が多く、まとまった時間が取れる夏休みに進めやすい科目です。用語だけを覚えるのではなく、図や表と一緒に記憶すると定着しやすくなります。
理科は公式や用語の意味を整理したうえで、演習量を増やします。日本史や世界史は時代の流れや因果関係を意識して覚えると、細かい知識も入りやすくなります。毎日少しずつ復習を繰り返すのが基本です。
学校の宿題・部活・模試・夏期講習を計画に組み込む方法
動かせない予定を先にカレンダーへ書き込み、残った時間に勉強を割り振ります。順番が逆だと、計画が机上の話で終わります。
| 予定 | 組み込み方 |
|---|---|
| 学校の宿題 | 初日に全体量を把握し、1日あたりの分量を決めて前半で終わらせる |
| 部活 | 朝の1〜2時間を勉強に充て、帰宅後は軽めの暗記にする |
| 模試 | 日程を先に書き、前の週を復習と総仕上げにあてる |
| 夏期講習 | 受講する日の自習時間を減らして計算する |
宿題は前半で終わらせるのが基本です。後半に残すと、受験勉強の時間を削ることになります。種類ごとに分けて、時間がかかるものから着手します。
夏期講習は、自分ひとりでは手に余る内容に絞って使うと時間を有効に活用できます。受講しただけで満足しないよう、講習の復習時間も計画に入れます。講習で扱った内容を自分で解き直さないと、定着しないからです。
★FAST-UPが見てきた夏休みに伸びる受験生の計画の共通点
指導現場で見ていると、夏に伸びる受験生の計画には共通の形があります。精密さではなく、修正のしやすさが共通点です。
★計画の管理単位を時間型・分量型・進度型に分けて考える
計画の管理単位は3つに分けられます。自分に合う型を選ぶと、計画が守りやすくなります。
| 型 | 管理する単位 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 時間型 | 勉強時間 | 机に向かう習慣がまだ無い人 | 座っただけで達成になりやすい |
| 分量型 | ページ数・問題数 | 教材が決まっている人 | 分量が多すぎると初週で崩れる |
| 進度型 | 単元・章の進み具合 | 苦手単元を潰したい人 | 進度のばらつきが大きくなる |
FAST-UPのコーチが見ていると、つまずく受験生の多くは時間型だけで管理しています。勉強時間は記録できても、何がどこまで終わったかが残らないためです。習慣がついてきたら、分量型か進度型に切り替えると、進み具合が見えるようになります。
★伸びる人は計画より先に「やらないこと」を決めている
伸びる受験生は、やることを増やす前に、やらないことを決めています。夏休みは時間があるように見えるため、教材も科目も増やしたくなります。その結果、どれも中途半端になるケースを多く見ます。
FAST-UPの面談でも、計画が崩れている受験生には、まず削る作業から入ります。削る基準は、志望校の受験科目と配点です。使わない科目や、今の学力では消化できない教材は外します。残した分が全部終わると、夏休みの終わりに自信が残ります。終わらなかった教材が積み上がると、自信ではなく不安が残ります。
毎日の指導で見ていて差が出るのは、記録の有無です。記録がある受験生は、週1回の面談で何を調整すべきかをすぐに判断できます。記録がないと、感覚で話すしかなく、次の週も同じ崩れ方をします。
よくある質問
Q. 夏休みだけで成績は上がりますか。 A. 夏休みの学習成果が実感できるのは秋以降になることが多いです。すぐに模試の結果に出なくても、やると決めた教材を終わらせることを優先してください。逆転合格の進め方は伸び悩む人が最短で難関私立に逆転合格する方法にまとめています。
Q. 部活と勉強は両立できますか。 A. できます。部活がある日は朝の時間を勉強に充てるのが現実的です。帰宅後は疲れていて集中しづらいため、暗記など負荷の軽い内容に回します。部活の日と無い日で、1日の分量を変えて計画を組んでください。
Q. 夏期講習は受けた方がいいですか。 A. 自分ひとりでは進められない内容がある場合は有効です。学習習慣がついていて、使う教材も決まっているなら、自習の時間を優先する判断もあります。受ける場合は、復習の時間を計画に入れてから申し込んでください。
Q. 計画表は紙とアプリのどちらがいいですか。 A. どちらでも構いません。毎日見る場所に置けるかどうかで選んでください。計画は紙に書き、勉強時間の記録はアプリで取るという併用も使いやすい方法です。
Q. 1日の勉強時間はどれくらい必要ですか。 A. 高3で3〜4科目の私立大学を受験する場合、1日8時間が目安です。高2は4〜6時間、高1は3〜4時間が目安になります。主要科目が苦手な場合は、基礎固めに時間を多く使ってください。必要な勉強時間の考え方はMARCH合格に必要な勉強時間の記事でも解説しています。
Q. 8月後半から計画を立て直しても間に合いますか。 A. 残りの日数で終わる分量まで減らせば、立て直せます。全部をやり直そうとせず、志望校の受験科目で配点が高いものを残してください。最終週の総復習の時間は先に確保しておきます。


