早慶上智の浪人率と浪人成功率を学部別に解説
受験生なら誰しもが憧れる早慶上智。
FAST-UP
早慶上智の浪人率は学部ごとに差があります。慶應義塾大学が全体に高く、早稲田大学は理工系学部で高め、上智大学は低めです。浪人して第一志望に合格できる割合は高いとは言えず、学部別の傾向をふまえた対策が必要です。
2026年9月時点の情報です。
早慶上智の浪人率はどれくらい?
早慶上智の入学者に占める浪人の割合は、大学と学部によって差があります。以下に学部ごとの現役・浪人の比率をまとめました。
早稲田大学の学部ごとの浪人率
| 学部 | 現役 | 浪人 |
|---|---|---|
| 政治経済学部 | 72.2% | 27.8% |
| 法学部 | 75.7% | 24.3% |
| 文化構想学部 | 80.6% | 19.4% |
| 文学部 | 79.9% | 20.1% |
| 教育学部 | 72.8% | 27.2% |
| 商学部 | 77.4% | 22.6% |
| 基幹理工学部 | 66.3% | 33.7% |
| 創造理工学部 | 69.7% | 30.3% |
| 先進理工学部 | 70.2% | 29.8% |
| 社会科学部 | 73.5% | 26.5% |
| 人間科学部 | 57.4% | 42.6% |
| スポーツ科学部 | 68.2% | 31.8% |
| 国際教養学部 | 84.2% | 15.8% |
文系では浪人率が20%台の学部が目立ちます。一方で理工系の3学部は浪人率が3割ほどと、文系学部に比べて若干高くなっています。(参照:河合塾)
慶應義塾大学の学部ごとの浪人率
| 学部 | 現役 | 浪人 |
|---|---|---|
| 文学部 | 64.2% | 35.8% |
| 経済学部 | 63.6% | 36.4% |
| 法学部 | 72.6% | 27.4% |
| 商学部 | 62.5% | 37.5% |
| 医学部 | 69.0% | 31.0% |
| 理工学部 | 63.0% | 37.0% |
| 総合政策学部 | 65.8% | 34.2% |
| 環境情報学部 | 63.4% | 36.6% |
| 看護医療学部 | 81.2% | 18.8% |
| 薬学部 | 62.6% | 37.4% |
早稲田大学と比べても浪人率が高いのが慶應義塾大学の特徴です。早稲田では理系学部で浪人率の高さが目立ちましたが、慶應では文系と理系の差はあまり見られません。(参照:河合塾)
上智大学の学部ごとの浪人率
| 学部 | 現役 | 浪人 |
|---|---|---|
| 文学部 | 81.2% | 18.8% |
| 法学部 | 77.1% | 22.9% |
| 経済学部 | 73.7% | 26.3% |
| 総合人間学部 | 76.5% | 23.5% |
| 総合グローバル学部 | 85.3% | 14.7% |
| 外国語学部 | 85.4% | 14.6% |
| 国際教養学部 | 80.6% | 19.4% |
| 理工学部 | 75.2% | 24.8% |
上智大学は全体として浪人率が低めで、早稲田大学と比較しても一回り少ない数字になります。ただし看板学部の経済学部は早稲田と同じような水準です。早慶と互角に競う学部ほど浪人率が高くなる傾向が読み取れます。(参照:有名大学現役受験リサーチ)
学部ごとの難易度の並びとあわせて見ると、浪人率の差がつかみやすくなります。難易度の全体像は早慶上智の偏差値ランキングで確認できます。
早慶上智の浪人成功率はどれくらい?
浪人して早慶上智に合格する割合は、高いとは言えません。前提として、一般的な浪人生の成功率から整理します。
一般的な浪人生の成功率
ここでの成功は、浪人したことで現役時より上の大学に進学できるケースを指します。第一志望の大学に合格できた人は浪人生の中でおおよそ1割程度、ベストではなかったものの上積みはできたというケースまで広げると2割ほどとされています。
つまり、浪人しても多くは現役時と同じレベルか、それより下の大学に進むことになります。浪人したからといって、自動的に上の大学へ進めるわけではありません。大学別・男女別の浪人の割合は大学生の浪人割合でも整理しています。
早慶上智受験者の浪人成功率
早慶上智受験者に絞っても、成功率はあまり高くありません。早慶上智を第一志望にして浪人する人は、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政の5大学の通称)レベルの学力か、それに準じた学力が想定されます。
さらに早慶上智を併願する国公立大学受験者も同じ母集団に入ってきます。こうした層を上回らないと合格は届きません。浪人の成功率がそこまで高くなりにくいのは、第一志望として狙う層の学力水準がもともと高く、そこに国公立志望者の併願が重なるためです。
現役MARCHと1浪で早慶上智はどっちが上?
卒業後の評価という観点では、浪人の有無より出身大学が見られやすいという見方があります。1浪を過度に重く考える必要はありません。
1浪は誤差の範囲内
近年は若いうちに海外留学を行うケースが見られます。その際に休学や留年をして、同級生と1学年ずれることもあります。大学時代に留年するのも浪人して大学に入るのも、卒業時には似た扱いになるため、1浪が人生において大きな痛手になる可能性は低いと考えられます。
堀江貴文氏も浪人は誤差の範囲であると発言しています。学年のずれ自体を気に病む必要は小さいでしょう。
最終的に見られるのは出身大学
企業側はどの大学を卒業したかを重視し、何浪したかを強く問わない場合があります。その前提に立つなら、1浪で早慶上智を卒業した学生と現役でMARCHを卒業した学生では、前者のほうが評価されやすいという整理になります。
浪人を選ぶのであれば、早慶上智合格を目標の中心に置くのが筋です。「MARCHでもいい」という構えのままでは、学習計画の優先順位が決まりません。
なお、大学に在籍しながら他大学を受け直す仮面浪人(在籍したまま別大学を再受験すること)という選択もあります。就職への影響は仮面浪人は就職で不利なのかで扱っています。
よくある間違い:浪人すれば学力は上がると考える
最も多い誤りは、時間が増えれば自然に伸びると考えてしまうことです。浪人生の成功率が1割から2割程度にとどまる現状は、時間の確保だけでは結果が変わりにくいことを示しています。
回避策は、現役時の失点を科目単位ではなく単元単位まで分解することです。英語なら構文把握か語彙か長文処理か、日本史や世界史なら通史の抜けか史料・論述かまで切り分けます。そのうえで、埋め直す順番と期限を年間計画に落とし込みます。教科別の積み上げ方は早慶の日本史の難易度と対策や世界史の教科書を用いた勉強法も参考になります。
FAST-UPが見てきた浪人生のつまずき方
指導現場で目立つのは、学力不足よりも「現役時の延長」で1年を使ってしまうパターンです。使い慣れた参考書を同じ順番でもう一周し、得意科目で安心感を得て、苦手科目の着手が後ろにずれていきます。
もう一つ多いのが、志望学部を決めずに学習を始めるケースです。早慶上智は同じ大学でも学部ごとに出題の性格が異なります。学部が定まらないままだと、配点の重い部分に時間を寄せる判断ができません。浪人率の高い学部ほど併願者の層が厚く、合否は各学部の出題形式への慣れで分かれていきます。
伸びている浪人生に共通するのは、春のうちに「何を捨てて何に寄せるか」を決めている点です。全科目を均等に積み直すのではなく、合格点に最短で届く配分を先に決めています。
まとめ
浪人率は早慶上智の中でも学部によって大きく異なります。浪人率が高いことは、浪人してでも入る価値があると判断されている大学であることの裏返しでもあります。
浪人する以上は、年間を通じた学習量と計画の精度が問われます。学部ごとの出題傾向を早い段階でつかみ、残り時間の使い方を決めることが出発点になります。
よくある質問
Q. 早慶上智で浪人率がいちばん高い学部はどこですか。 A. 挙げた数字の中では、早稲田大学人間科学部の浪人42.6%が最も高くなっています。大学全体としては慶應義塾大学が早稲田大学・上智大学より高めの傾向です。
Q. 浪人すれば早慶上智に合格できますか。 A. 合格が保証されるものではありません。第一志望に届く浪人生はおおよそ1割程度、上積みができたケースまで広げても2割ほどとされています。早慶上智志望者はもともと学力の高い層が集まるため、同じ勉強の繰り返しでは差が縮まりにくくなります。
Q. 現役でMARCHに進むのと1浪で早慶上智に入るのでは、どちらを選ぶべきですか。 A. 卒業後は浪人の回数より出身大学が見られやすいという見方があり、1浪は大きな不利になりにくいと考えられます。浪人を選ぶ場合は、早慶上智合格を目標に据えて計画を組むことが前提になります。
Q. 理系の浪人率が高いのはなぜですか。 A. 早稲田大学では基幹理工・創造理工・先進理工の3学部が3割前後と、文系学部より高くなっています。一方で慶應義塾大学は文系と理系の差があまり見られません。大学ごとに事情が異なるため、志望校の学部単位で確認するのが確実です。


