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#学習法

ビリギャルの勉強法といつから始めたかを解説

2025年1月20日

皆さんはビリギャルをご存じですか?

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ビリギャルこと小林さやかさんが勉強を始めたのは高校2年生の夏です。小学4年生のドリルから基礎をやり直し、最終的に1日15時間まで勉強時間を伸ばしました。科目を英語・現代文・日本史に絞り、慶應義塾大学総合政策学部に現役合格しています。

2026年9月時点の情報です。

ビリギャルの概要

ビリギャルは、偏差値30だった女子高生が塾講師と二人三脚で勉強を重ね、慶應義塾大学に合格した実話です。まずは、どのような状況から受験に臨んだのかを整理します。

ビリギャルは本当に逆転合格なのか

逆転合格と呼べる経緯です。小学4年生のドリルから始めて、慶應義塾大学に現役合格しているためです。

モデルは小林さやかさん。現在は講演を行うかたわら大学院で学んでおり、将来的には起業を夢見ているといいます。とてもビリギャルだったとは思えない柔和な笑顔が特徴的ですが、坪田塾の塾長で、120万部以上のベストセラーとなった「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の著者、坪田信貴さんと会った時点では偏差値は30しかありませんでした。

最初に学力をチェックし、計画を立てていく際に渡されたドリルが、小学4年生のものだったのです。

ビリギャルはいつから勉強を開始したのか

勉強を始めたのは高校2年生の夏です。中高一貫校に通っていたものの、中学時代からほとんど勉強をしておらず、高校2年生の夏から大学受験の勉強をスタートしました。

坪田塾には授業がなく、与えられた問題をブースで解き、それを先生のところまで持っていきます。そこで採点をしますが、間違った問題の答えは教えず、解き方やヒントを伝えるのが坪田塾のやり方でした。

ビリギャルの勉強時間と睡眠時間

塾で勉強をした後、自宅に帰ってからも勉強を続けていました。夜に塾から帰り、朝まで勉強をしていたため、自然と授業中が睡眠タイムになっていたと語っています。最終的には家と塾を合わせて1日15時間の勉強をするようになりました。

ビリギャルの通塾状況

通い始めた当初と、勉強が楽しくなってからでは通塾の頻度が変わっています。

時期通塾の頻度1日あたりの授業時間
坪田塾に通い始めた当初週4日3時間程度
勉強が楽しくなってから週6日コースに変更記載なし

学校が終わったら真っすぐ塾へ向かい、塾で学ぶことの面白さに気づいてからは家でも勉強を行うようになりました。

ビリギャルの受験科目と合格学部

受験科目は英語・現代文・日本史の3科目に絞りました。第一志望だった慶應義塾大学文学部の受験科目がこの3科目だったためです。他の大学・学部も、この3科目で受けられるところを中心に出願しています。

大学・学部結果
慶應義塾大学 総合政策学部合格
明治大学合格
関西学院大学合格
慶應義塾大学 文学部不合格
上智大学不合格

志望する大学の難易度の並びを把握したい場合は、早慶上智の偏差値ランキングもあわせて確認しておくと、出願先を考えやすくなります。

ビリギャルが逆転合格できた理由

要因は複数あります。学部選びの戦略、勉強時間、そして取り組む姿勢の3つが大きいと考えられます。

穴場学部を受験したから

別名SFCと呼ばれる慶應義塾大学総合政策学部は、穴場学部(同じ大学の中で比較的合格を狙いやすいとされる学部)になりやすかったと考えられます。キャンパスが東京の三田ではなく神奈川県藤沢市にあり、人気がさほど高くなかったためです。

勉強時間が1日15時間

高校2年の夏までほとんど勉強をしてこなかったものの、坪田塾で勉強に目覚め、最終的に家と塾を合わせて1日15時間の勉強をするようになりました。1日15時間は、誰かにやらされてこなせる量ではありません。自発的に取り組んだことが、逆転合格の大きな要因だったと見るべきでしょう。

素直だったビリギャル

学校の先生や父親とはソリが合わず、常に反抗的な態度をとっていたといいます。一方で、パートに出てまでお金を工面した母親、そして坪田さんに対してはとても素直で、出される宿題や課題を何も言わずに解いていきました。

プライドが邪魔をして自分のやり方に固執し、先入観から新しいことを受け入れられない人は少なくありません。そうした抵抗がなく、すべてを吸収できたことも要因だったようです。

ビリギャルの勉強法:マインドセット編

まず押さえたいのは、勉強法そのものより先に、続けられる動機づくりが置かれていた点です。

負けん気を利用する

学校では落ちこぼれで、父親からも見放されていたという小林さん。パワーの源は、周囲を見返したい気持ち、いわゆる負けん気でした。慶應に行きたいと頑張る娘に、当時の父親は「どぶに捨てるのと一緒だからお金は一銭も出さない。」と吐き捨てたそうです。今では仲がいいそうですが、壮絶な話です。今に見てろという気持ちが、1日15時間の勉強を支えました。

明るいビジョンを見せる

坪田さんと初めて会ったその日に、慶應義塾大学を第一志望にします。嵐の櫻井さんが慶應義塾大学出身であることや、イケメンがたくさんいることが理由でしたが、ここに行けば何かいいことがあるかもしれないという気持ちで勉強に臨めたことが大きかったといえます。

のちに慶應のハードルの高さに諦めかけた際、坪田さんに言われて実際にキャンパスを訪れ、キラキラした印象を受けて、改めて慶應合格を強く意識したと語っています。

成功体験を利用する

偏差値30からの逆転合格でしたが、中学受験では「お嬢様学校」に入っています。入学後5年ほどほとんど勉強をしていなかったため偏差値30でも不思議ではないものの、中学受験の際には必死に勉強をして合格をつかんでいました。

やればできるという経験をすでにしていたことも、1日15時間の勉強を可能にしたと考えられます。成功体験の有無は、困難なチャレンジに挑むときに影響を与えるといえそうです。

すぐには結果が出ないと納得してから臨む

結果が出ないと、この努力は無駄になるのではないかと思いがちです。しかし、理由とセットで「すぐに結果は出ない」と伝えられていると、耐えやすくなります。

坪田さんからは「高3の夏まで基礎固めをするから偏差値は上がらない」と伝えられていました。小学4年生のドリルから学習を始めたためです。そして高3の夏、受験科目の英語と日本史で満点を取り、言われていたことは本当だったと実感して、さらにやる気を高めていきます。

小さな「できる」が大きな「やる気」になる

小学4年生のドリルにも難しいと感じる問題がある中で、どんどん解き進めました。すると坪田さんはそれを褒めます。勉強が嫌いだったところから自信がつき、できるようになる手ごたえをつかみました。小さな「できる」を大きな「やる気」に変えていくことが大切だと、本人もインタビューで語っています。

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ビリギャルの勉強法:実践編

実践面は、基礎に戻ることと、環境や記録の工夫に分かれます。

漫画を活用する

日本史が苦手で、暗記が苦痛だったといいます。坪田さんは「日本史は昼ドラだ」と伝え、マンガで日本の歴史を振り返るようにアドバイスしました。すべて読み終えたとき、日本史の内容をすぐ理解できるようになったそうです。

歴史科目を教科書中心でどう進めるかは、世界史の教科書を用いた勉強法の考え方も参考になります。

キリが悪いところで休憩を入れる

多くの人は、キリのいいところで区切って休憩します。しかし小林さんは、あえてキリの悪いところで休憩を入れました。まだ途中だと認識でき、休憩後すぐに復帰できるためです。キリが悪いのは気持ち悪いという心理を利用しています。

ノートのページを分ける

ノート1ページを3つに分けて授業に臨んでいました。使い分けは次のとおりです。

  • 板書用
  • 自分で作る質問用
  • 内容要約用

自分で質問を作り、復習の際にその質問に答えられれば理解できたとみなし、答えられなければ定着していないと判断できるようにしていました。

うるさい場所で勉強する

どんな環境でも自分の世界に入れる集中力が必要だと考え、マクドナルドなど周囲がうるさい環境で勉強をしました。結果的に集中力が鍛えられ、雑音で気が散ったという言い訳ができない状態をつくっています。

遡って基礎からやり直す

小学4年生のドリルから学習を始め、基礎の基礎から穴を埋めることで、少しずつ高校の内容についていけるようにしました。必死に勉強をして1年後、高校のテストで満点を取ります。基礎に戻る時間を確保できた場合は、偏差値30の地点からでも大きく伸ばす余地があるといえます。

取捨選択を徹底する

英語・現代文・日本史・小論文(与えられた課題について自分の意見を文章で述べる試験)を中心に勉強しました。学校の授業中はほとんど寝ていたため、母親が学校に対し、受験に必要な科目以外は大目に見てほしいと伝えています。取捨選択の徹底が、逆転合格につながりました。

英単語は1回大きく書く

英単語を紙に大きく書き、意味や用法を横に書いて、目が届く場所に貼り付けました。小林さんはトイレに貼り、用を足す際に音読をしながら覚えたそうです。暗記は何度も見て覚えるのが一般的とされますが、毎日必ず目に入る場所に置く点で理にかなったやり方です。

1日の終わりに紙の辞書で調べる

英語や現代文を勉強していると、知らない単語が出てきます。その場で調べたくなりますが、坪田さんは寝る前に紙の辞書で調べることを求めました。紙の辞書なら、言葉の意味や類義語をセットで覚えられるためです。ネットで調べると意味だけ見て終わり、結局覚えていないことがあります。

引っかかった場所にチェックを入れる

答え合わせでは、間違えた問題に〇や×をつけて正解を書くのが一般的です。坪田さんはそうせず、問題のどこでつまずいたのか、その部分にチェックを入れさせました。解けなかった原因と場所がすぐ分かるため、同じ問題を解き直す際に踏まえた復習ができます。

戦略を立てた計画を立てる

「慶應ならどこでもよかった」と慶應SFCでの講演で語る小林さん。一方で坪田さんは、きちんとした戦略を立てていました。当時の文学部は辞書の持ち込みが可能で、歴史の点数が低く英語が高かったため、英語で一発を狙えると考えたとのことです。結果的に合格したSFCの受験科目は英語と小論文でした。戦略を立て、無駄のない計画をつくることは、受験勉強でとても大事です。

教科ごとの勉強法

科目ごとに、やることをかなり絞っているのが特徴です。

国語

「文藝春秋オピニオン20XX年の論点100」などを読んで感想文を書かせたり、月に1冊本を読む課題を与えたりしていました。とにかく読むことに主眼を置き、それとは別に語彙力をつける勉強も行っています。

数学

問題集は答えを見ながら解く方法をとります。単に答えを確認するのではなく、なぜその答えになるのかプロセスを考えながら解くというものです。答えを教えるのではなくヒントを出して自分で考えさせるという坪田塾の基本方針が、最も当てはまるのが数学です。

英語

小林さんと坪田さんが配信するYouTubeチャンネル「ビリギャルチャンネル」で、坪田さんは「英語の勉強イコール単語の勉強」と述べています。文法が分からなくても単語さえ分かれば意味は通じるという考え方です。入試で必要な語数と現状習得している語数をチェックし、できない部分を中心に覚えていくやり方で十分だと解説しています。

日本史

坪田さんは、慶應義塾大学経済学部では日本史が江戸時代以降しか出題されないことを明らかにするなど、絞った対策をとっています。小林さんにはマンガで日本史を学んでもらってから暗記を進めました。結果として日本史の偏差値は60に達し、日本史が受験科目だった明治大学や関西学院大学にも合格しています。

出題範囲や問われ方の特徴は大学ごとに異なります。早慶の日本史の難易度と傾向も確認しておくと、対策の優先順位をつけやすくなります。

小論文

合格した慶應のSFCは小論文が入試科目でした。「文藝春秋オピニオン20XX年の論点100」などを読み、その要約を行っています。1つの事柄に異なる見方が存在することを知り、自分自身の主張、想定される反論、その反論への答えという小論文ならではの書き方を身につけたそうです。

坪田信貴さんによる9つのタイプ別勉強法

坪田さんは、人間を9タイプに分け、タイプごとに合う勉強法があると語ります。自分に近いタイプを知ると、つまずきの原因を見つけやすくなります。

タイプ特徴勉強で気をつけたい点
完璧主義者妥協せず努力を続け、感情のコントロールも得意。理想が明確で自分のやり方にこだわる慎重派で完璧を目指すあまりテストで時間切れになりやすい。計画にこだわりすぎず、うまくいかないこともあると理解する
献身家自分のためより相手のためを思うとモチベーションが上がる。親の期待に全力で応えようとする見返りがないとイライラしやすい。周囲からどんな期待をされているかを意識すると保ちやすい
達成者上昇志向が強く、結果を出す決意が強い。目標のためなら何でもやる中身よりスピードを重視しがちでケアレスミスが頻発する。正確に解くことも重視する
芸術家オンリーワンを目指し、人と同じことはしたくない独自の勉強法を認めてくれる環境で学ぶのが理想的
研究者こだわりが強く、興味を持つととことん追求する深く狭くなりがちで教科書の隅々まで勉強してしまう。細かすぎる部分は程々にとどめる
堅実家コツコツ勉強でき、短期決戦に強い長期的な予定に対応しにくい。模試など近々のテストで点を出すことを心がけて本番に向かう
楽天家計画度外視で気持ちに従って動くできないとすぐ飽きる。楽しい気分で学べる環境やゲーム感覚の学習が合いやすい
統率者リーダータイプで勝ち負けをはっきりさせたい。負けん気が強い目標未達が負けになる仕組みをつくるとやる気が出やすい
調停者マイペースで上昇志向が強くなく、目標達成への執着も薄い放っておくと勉強が進まない。目標と手段を明確にすると取り組みやすい

よくある間違い:勉強時間だけをまねすること

最も多い失敗は、1日15時間という数字だけをまねして、いきなり長時間の勉強を始めることです。基礎が抜けたまま時間だけ増やしても、解けない問題に向き合う時間が延びるだけになりがちです。

回避策は、順番を守ることです。

  • 現在地を確認し、どこから分からないのかを特定する
  • 小林さんが小学4年生のドリルから始めたように、分かる地点まで戻る
  • 解ける手ごたえを積み上げながら、勉強時間を少しずつ伸ばす

小さな「できる」を先につくるという、本人が語った順番と同じ考え方です。

FAST-UPが見てきた逆転合格の共通点

指導現場で伸びる生徒に共通するのは、言われたやり方を一度そのまま試す姿勢です。自己流のアレンジを先に加える生徒ほど、どこで伸びが止まったのかを特定できず、修正に時間がかかります。

つまずきどころも共通しています。多いのは、志望校の過去問から逆算せずに参考書を増やしてしまうことです。受ける科目と配点が決まっていれば、やらないことも同時に決まります。小林さんの事例で取捨選択が機能したのも、受験科目が早い段階で固まっていたからです。

もう1つは、成果が出ない期間の過ごし方です。基礎に戻った直後は模試の数字が動きにくく、その時期に方針を変えてしまう生徒が目立ちます。あらかじめ「いつまでは数字が動かない」と共有しておくと、途中で崩れにくくなります。

まとめ

ビリギャルという存在は知っていても、実際に何をしていたのかは知らなかったという人も多いはずです。素直でいること、そして最初は負のパワーで乗り切ったという点も印象的でしょう。

小林さんは笑顔が印象的な方であり、坪田さんも理路整然と考え、効率的かつ本質的に勉強を捉える人物です。参考になったことはすぐに実践し、自分の受験に置き換えていきましょう。浪人や仮面浪人も含めた進路の考え方は、大学生の浪人割合や仮面浪人は就職で不利なのかでも整理しています。

よくある質問

Q. ビリギャルはいつから勉強を始めたのですか。 A. 高校2年生の夏です。中高一貫校に通っていたものの中学時代からほとんど勉強をしておらず、高校2年生の夏から受験勉強をスタートしました。

Q. ビリギャルの勉強時間はどれくらいでしたか。 A. 最終的に家と塾を合わせて1日15時間です。通塾は当初が週4日・1日3時間程度で、のちに週6日コースへ切り替えています。

Q. 偏差値30からでも難関大学を目指せますか。 A. 小林さんは小学4年生のドリルから基礎をやり直し、慶應義塾大学総合政策学部に現役合格しています。分かる地点まで戻って学習時間を確保できた場合は、大きく伸ばす余地があります。

Q. ビリギャルの勉強法で、まず取り入れやすいものはどれですか。 A. キリの悪いところで休憩を入れる、ノートを板書・質問・要約の3つに分ける、間違えた問題ではなくつまずいた箇所にチェックを入れる、の3つは科目を問わず試しやすい方法です。

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