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#学習法

通信制高校生の大学受験勉強法とスケジュール

2025年1月23日

夢を追いかける若者なども利用する通信制高校。

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通信制高校生の勉強時間は、生活の事情によって幅があります。アルバイトがない場合は1日6時間以上、ある場合は最低3時間、本気で取り組む人は10時間以上が目安です。学校行事や試験の日程から逆算して計画を組みます。

2026年9月時点の情報です。

以下では、独学で合格を狙えるのか、科目別に何をやるのか、年間と1日のスケジュールをどう組むのかを順に整理します。

通信制高校から独学で大学受験に合格できるか

独学での合格は十分に可能です。通信制高校に通う通わないに関係なく、独学で大学進学を目指し、実際に合格を果たした人が数多くいるからです。

ただし通信制高校に通う場合は、できれば塾や予備校を併用するほうが現実的です。完全な独学はハードルが高く、相当な努力を重ねないと難しいのが実情です。

独学が難しくなる理由1:カリキュラムの問題

通信制高校のカリキュラムは、大学受験を想定した作りになっていません。主な目的が高校卒業の資格を得ることだからです。

芸能やスポーツ、eスポーツに打ち込む人のように、本業に集中して高卒資格さえ取れればよいと考える生徒も多く、受験対策は自分で上積みする前提になります。

独学が難しくなる理由2:学力の問題

通信制高校に偏差値は存在せず、複数のコースに適した学生が面接などを通じて入学します。そのため、同じクラスでも学力差が大きい場合があります。

まず模試を受けて自分の位置を知ることが重要です。ただし現在地を知ったあと、どう勉強すれば学力が上がるのかという方法を知らない人が多く、結局は塾や予備校に頼らざるを得なくなります。

独学が難しくなる理由3:自己管理の問題

独学で結果を残すのは自己管理ができる人です。全日制高校に通える学力がありながら、毎日学校に通うのは難しいという理由で通信制高校を選ぶ人もいます。

朝が弱い分を夜で取り返すなど調整はできますが、自分で厳しめにスケジュールを組み、負荷をかけ続ける必要があります。誘惑に勝ち続けられるかどうかもポイントです。

通信制高校ならではの受験勉強のメリット

不利な点ばかりではなく、受験勉強に向く要素もあります。時間の自由度とサポート体制が中心です。

  • 時間を確保しやすい:全日制高校は時間割が決まっていますが、通信制高校は時間を大きく調整できます。大胆な学習計画を立てて実行に移せるのはアドバンテージです。
  • カウンセラーがいる:学生をサポートするカウンセラーがいるケースが多く、大学受験をしたいと伝えれば勉強の進め方を助言し、担任にも共有してサポートしてくれます。
  • マイペースで進められる:3年での卒業も可能ですが、単位数を調整して4年で卒業することもでき、これは留年ではありません。無理なく自分のペースで進められます。

4年かけて大学を目指す選択肢は、浪人という選択肢と比べて検討する価値があります。進路の取り方を広く知りたい場合は大学生の浪人割合もあわせて確認してください。

独学で受験に成功するためのポイント

出発点は、現状を正しく把握することです。そのうえで計画に落とし込みます。

ライバルに後れを取っていることを自覚する

全日制高校の学生は毎日決まった時間に勉強を続けます。一方、通信制高校の学生はある程度ゆとりを持たせた日程で学習するため、自然と差が開きます。

この状況を自覚し、追いつくために何をするかを認識できれば、独学でも十分に追いつく可能性が出てきます。

模試を受けて今の状況を知る

模試を受けて現在の偏差値を知ることはとても大事です。志望校合格をゴールとする場合、スタート地点がわからないと、必要な勉強量を割り出せないためです。

どれだけ積み上げれば志望校に届くのか、厳しい現実が見えますが、そこを乗り越えないと合格には近づきません。志望校の水準を把握したい場合は早慶上智の偏差値ランキングのような難易度の目安も参考になります。

学習計画を立てる

志望校合格から逆算し、どの科目で勝負するのか、目標の偏差値に届くには英単語をどれだけ覚える必要があるのかを導き出して計画にします。

科目別の勉強法

独学のしやすさは科目によって大きく違います。やりやすい科目から軌道に乗せるのが現実的です。

国語

語彙力をつけることはもちろん、現代文の読み方を知っておく必要があります。これらは参考書で習得でき、予備校講師が講義形式で説明する参考書が向いています。古文漢文も同様で、語呂で覚えられる単語帳を使って力をつけます。

数学

独学で難しいとされるのが数学です。通信制高校で数学の授業をとって事前に基礎を固めておくのがおすすめです。独学で最も難しいとされる科目であり、基礎が抜けたまま進めると先に進めなくなるためです。

そのうえで、偏差値に応じて白・黄色・青のチャート式を選び、公式などを学びます。何周も繰り返す中で力がついていきます。

英語

おすすめは英検を活用するやり方です。中学卒業レベルの英検3級からレベルアップを目指す中で、英語の力がついていきます。

英語は独学に適した科目です。スマホアプリや映像教材が豊富で、英検という段階的な目標も置けるためです。通信制高校の先生など頼れる人もいます。

理科系

物理・生物・化学で独学の難易度が異なります。

  • 物理:数学の知識も必要なので、映像教材で分かりやすく解説しているものを見ながら進めます。
  • 生物:暗記科目なので、講義系参考書を利用して覚えていきます。
  • 化学:講義系参考書や映像教材で基礎からコツコツ進めます。

できれば基礎科目から始めると、1つ1つ理解しながら進めやすくなります。

社会系

ほとんどが暗記科目なので、歴史を分かりやすく説明してくれる参考書で通史を学びながら覚えます。独学はしやすい分野です。

私立を目指す場合、他の2科目に時間をかけ、最後に一気に社会系へ力を入れるやり方もありますが、時間をかけて覚えるほうが取りこぼしは減ります。教科書を軸にした進め方は世界史の教科書を用いた勉強法、難関私大の出題傾向は早慶の日本史の難易度が参考になります。

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FAST-UPが見てきた通信制高校生のつまずきどころ

指導現場で多いのは、学力不足よりも「基準が自分の中にしかない」状態でのつまずきです。登校日が少ないと、周囲と進度を比べる機会がなく、遅れにも進みにも気づきにくくなります。

次に多いのが、計画の単位が大きすぎるケースです。「夏までに英語を固める」で止まっていると、今日やることが毎朝あいまいになり、取りかかりが遅れます。週単位・1冊単位まで割るだけで、手が動く量が変わります。

もう1つは、学習時間の質がばらつく点です。時間の自由度が高いぶん、調子のよい日に偏り、翌日まったく進まない形になりがちです。時間帯を固定し、短くても毎日触れる科目を決めておくと、波が小さくなります。

受験勉強スケジュールの立て方

前提は、無理のない形で計画を立てることです。自分でスケジュールを決められるとはいえ、詰め込みすぎるとパンクする恐れがあります。

通信制高校の先生やカウンセラーと相談しながら、最初はゆとりのある計画を作り、足りなければ足していく進め方が向いています。

スクーリングや単位認定試験の時期をチェックする

通信制高校では、年に何日か校舎へ通って授業を受ける登校日があります。これをスクーリングと言います。北海道や沖縄に校舎があるケースもあり、移動だけで時間がかかります。

また、科目の単位取得を判定する単位認定試験もあり、その対策も必要です。日程を事前に把握し、単位認定試験に影響が出ない形で独学の計画を組みます。

小さな目標をとにかく設けていく

志望校合格を大目標とするなら、小目標をいくつも置いて少しずつ合格の確率を高めます。モチベーションが下がりにくく、やる気も出やすくなります。

例えば中目標を「模試での偏差値を次までに50に乗せる」とした場合、偏差値50に足りていない科目を洗い出し、伸ばす手を考えます。英語なら英単語を1週間で300個覚えるといった小目標を置くと、達成感を味わいやすくなります。

計画を立てたら先生などに共有する

スケジュールを立てたらすぐ実行せず、通信制高校の先生やカウンセラーに見せましょう。頭ごなしに否定する先生は、通信制高校の性質上ほとんどいないはずです。

無謀な計画であれば優しく諭してくれ、話し合いの末に実行しやすい形に直してくれます。計画を作るときは危機感から実力以上のことをやろうとしがちなので、支えてくれる大人を積極的に活用します。

よくある間違い:最初から限界まで詰め込む

よくある間違いは、自由に時間を組めることを理由に、初日から限界まで予定を埋めてしまうことです。数日は回りますが、崩れた時点で計画全体が止まります。

回避策は、ゆとりを残した分量から始め、1週間続けられたら少しずつ足す形にすることです。あわせて予備日を週に1日置き、遅れを吸収できるようにしておきます。

受験期の年間スケジュール

2027年度入試に向けた基本の流れは、基礎固めから演習、そして共通テスト対策へと移る順番です。

時期中心になる取り組み
4〜6月基礎固め。英語は英文法と英単語、国語は語彙力強化、数学は公式の暗記など
7〜9月基礎固めを早めに終え、演習問題へ。共通テストの過去問を一度解き、志望校の過去問で不足を確認
10〜12月ひたすら演習。分からない問題はスクーリングの際に質問し、立ち止まらず解き直す
12月〜受験共通テストの過去問と対策参考書を中心に、私立入試を想定した対策も並行

通信制高校は単位制になっていることが多いため、受験を決めた時期にもよりますが、できれば高3で履修した科目で独学を進めると効率的です。

9月に単位認定試験が行われるケースもあります。その場合は一旦そちらへ切り替えます。

共通テストの成績だけで私立大の合否が決まる共通テスト利用入試で早めに進路を確保できれば、その後の負担は軽くなります。ただし一般方式の対策も並行しておくと、取りこぼしに備えられます。

1日の勉強時間の目安

勉強時間は事情によって大きく変わります。アルバイトの有無と、スクーリングの日程が主な変動要因です。

区分目安
平日(アルバイトあり)最低3時間
平日(アルバイトなし)6時間以上
真剣に取り組む人1日10時間以上
土日スクーリングがなければ平日と同様に最大限確保。受験が近づいたらアルバイトをセーブし、1時間でも多く
夏休みなどの長期休暇普段3時間程度の人は6時間、6時間ほどの人は10時間以上

通信制高校にも夏休みはあります。毎週の宿題やスクーリングがない時期は、普段以上に時間を確保できるはずです。

まとめ

通信制高校から独学で大学受験を成功させるのは大変です。現状の学力だけでなく、モチベーションを高く維持し続ける必要があるからです。

それでも、確固たる目標があり、努力が実を結ぶ様子を体感できれば進めやすくなります。独学はスタートが肝心なので、通信制高校の先生たちに相談しながら始めるのが現実的です。

よくある質問

Q. 通信制高校生は1日何時間勉強すればよいですか。
A. アルバイトがある場合は最低3時間、ない場合は6時間以上が目安です。真剣に取り組む人は1日10時間以上学習します。長期休暇は普段3時間程度の人で6時間、6時間程度の人で10時間以上を目標にします。

Q. 塾や予備校に通わず独学だけで合格できますか。
A. 可能です。実際に独学で合格した人は数多くいます。ただし通信制高校のカリキュラムは大学受験を想定していないため、独学だけで進める場合は計画と自己管理の負担が大きくなります。

Q. 独学しやすい科目はどれですか。
A. 英語と社会系です。英語はアプリや映像教材が豊富で、英検という段階的な目標も置けます。社会系はほとんどが暗記科目で、通史を学べる参考書が使えます。逆に数学と物理は独学の難易度が高めです。

Q. スクーリングや単位認定試験と受験勉強はどう両立しますか。
A. 先に日程を把握し、その前後を単位認定試験の対策に充てる形で受験勉強の計画を組みます。スクーリングは質問の機会にもなるため、分からない問題を持ち込むと時間を無駄にしません。

Q. 大学に進学したあとに進路を変えたくなった場合はどうなりますか。
A. 入学後に再受験を目指す選択肢もあります。その場合の注意点は仮面浪人は就職で不利なのかにまとめています。

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  • ※3 = 毎日個別特訓に9割以上参加し、毎日のミニ模試の平均が9割以上で、高3の5月末までに入塾した塾生のうち、難関私立大学(早慶上理ICU・GMARCH・関関同立)に合格した人の割合
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