勉強中のイライラの原因と対処法|涙・物に当たる時も
自分の夢のため、将来のために勉強をしないといけないのは分かっていて…
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勉強中のイライラは、内容がわからない・成績が上がらない・プレッシャー・環境が合わない・周囲の言葉の5つが主な原因です。問題から一旦離れ、基礎に戻り、環境を変えるのが基本の対処法です。涙が出る、物に当たる段階は勉強を休む合図です。
2026年9月時点の情報です。
自分の夢のため、将来のために勉強が必要だと分かっていても、イライラしてしまうことはあります。自分で処理できているうちはよいものの、家族や友人に当たり始めると人間関係まで壊しかねません。
ここでは勉強中にイライラする5大原因と対処法、涙が出る場合や破壊行為に向かう場合の対応、日ごろからできる予防法をまとめました。
勉強中にイライラする5大原因とその対処法
イライラの原因は、学習内容・成績・人間関係・環境のどこかに必ず引っかかっています。まず自分がどれに当てはまるかを見分けると、打つ手が決まります。
| 原因 | 主な対処法 |
|---|---|
| 内容がわからない | 別の問題に切り替える/レベルを落とす/勉強量を見直す |
| 成績が上がらない | 勉強法を見直す/すぐには上がらないと理解を求める/基礎からやり直す |
| プレッシャーを感じる | 本心かを問いただす/コミュニケーションをとる/できるだけ家にいない |
| 勉強する環境が合わない | ホワイトノイズを活用する/家以外で勉強する/まずは配慮を求める |
| 家族や友人、先生からの言葉 | 前向きに捉える/不快だと伝える/会話を避ける |
原因①内容がわからない
勉強を進める中で、どうしてもわからない問題にぶつかることがあります。どうやっても解けない、参考書を読んでも理解できない、そんなときにイライラしがちです。
自分は頭が悪いのだろうかと思いつつ、こんなもの解けるわけがないとやり場のない怒りを抱えてしまうことが、イライラの入口になります。
対処法①別の問題に切り替える
頭に血が上っているときは冷静さを欠いているため、なかなか糸口をつかみきれません。別の問題に切り替えて一旦離れ、時間を置いてから解き直すと、「なんでこんな問題に苦戦したのだろうか」と感じるほど解けてしまうことがあります。
対処法②一旦レベルを落としてみる
実力以上の問題にぶつかっているだけで、解けなくて当然の問題だったケースも考えられます。基礎的な問題を解いてレベルを落とし、解けることを確認してから改めて挑むと、基礎的なことを見落としていただけだと気づき、レベルアップのきっかけになることがあります。
対処法③勉強量を見直す
多くの問題をこなす中でキャパシティオーバーになり、何をどう解けばよいかわからない混乱状態になっていることも考えられます。勉強量を一旦減らしながらレベルアップを目指しましょう。慣れてくれば、また量を戻せばよいだけのことです。
原因②成績が上がらない
毎日たくさん勉強しているのに成績が上がらないと、イライラや焦りを感じます。苦手科目克服のために勉強しているのに数字に現れないと、周囲からは本気度を疑われ、その思いを本人にぶつけられることもあります。「こっちだって頑張っているのに」と怒りが爆発したくなるのも理解できます。
対処法①勉強法を見直す
成績が伸びない場合、勉強法が合っていない可能性があります。英語であれば、英単語を覚え、文法を理解しながら英文解釈や長文読解へ進みますが、英単語を覚えていない状態ではどうにもなりません。基礎レベルから積み重ねられているか、今一度確認しましょう。
対処法②すぐには上がらないと理解を求める
勉強して一夜で成績が上がることはまずありません。一夜漬けで乗り越えても効力はその日限りで、すぐに忘れます。成績は毎日の鍛錬で上がることを自分が理解し、周囲にも伝えましょう。実際に伸びてきたときに信頼してもらえるので、細かなことを言われなくなります。
対処法③この機会に基礎からやり直す
成績が上がらない場合、根本から理解できていない可能性があります。基礎が不安定だとその上に重なる知識がグラグラになり、成績に結びつきません。基礎を確実に学習し直してから応用に進むと、今まで解けなかったのが不思議なくらい解けるようになります。成績が上がらない状態は、基礎からやり直す機会でもあります。
暗記科目で手応えが出ない場合は、世界史の教科書を用いた勉強法のように、教材の使い方そのものを点検すると改善の糸口が見つかります。
原因③プレッシャーを感じる
受験にあたり、親から多くのプレッシャーを感じ取ることになります。親が医師であれば医大に合格しなければならないと感じ、親が東京大学や京都大学の出身であれば自分も同じところに行かなければならないと思うかもしれません。そのプレッシャーがのしかかることで心の中で反発し、イライラにつながります。
対処法①本心かどうか自分自身に問いただす
親の期待を一心に受ける場合、本当は別の道に進みたいのに言い出せないケースがあります。本当にその大学へ行きたいのか、言われるがままに志望しているだけではないかと自分に問いましょう。乗り気でなければ、親が納得する理由を見つけて志望校を変え、本気で取り組める状態を目指します。志望校を考え直すときは早慶上智の偏差値ランキングのような情報で、学部ごとの難易度の幅を確認しておくと判断しやすくなります。
対処法②コミュニケーションをとる
頭の中だけで考えていると、悲観的に決めつけてしまい、その決めつけでイライラすることがあります。話してみれば、親は思うがままの道を歩んでほしいと考えており、自分が医師だから子どもも医師にという気持ちはなかったと分かる場合もあります。不必要なプレッシャーを感じていることもあるため、まずは話し合ってみるのがおすすめです。
対処法③できるだけ家にいない
家で勉強していると、親のひそひそ話や親同士のけんかが耳に入り、自分のことではないかと不安になる人もいます。精神的に健全とは言えないため、塾の自習室や図書館など日中は外で勉強し、家族が寝静まってから再開する方法もあります。食事中にもプレッシャーを感じる場合は、自習室でぎりぎりまで勉強し、食事も家で食べない程度の工夫をしてもかまいません。
浪人や進路変更まで視野に入れて考えたい場合は、大学生の浪人割合や、大学に在籍しながら別の大学を再受験する仮面浪人の就職への影響も合わせて確認しておくと、選択肢を冷静に比べられます。
原因④勉強する環境が合わない
必死に勉強して解けない問題に四苦八苦している最中、家族の大声や物音、外から聞こえる子どもの笑い声や工事の音にイライラすることがあります。悪意があるわけではない分、イライラをぶつけると角が立つため、対処法を考える必要があります。
対処法①ホワイトノイズを活用する
ホワイトノイズはテレビの砂嵐のような音で、これを聞くと周囲の雑音が耳に入らず、集中力を保てます。音楽は内容に気を取られますが、ホワイトノイズはその心配がありません。家族に過度な配慮を求めるのはストレスを肩代わりしてもらうようなもので、自分に災難が降りかかる可能性も増します。ホワイトノイズで我慢できるなら、それに越したことはありません。
対処法②家以外で勉強する
家族や外の音で集中できないなら、家以外で勉強するのが有効です。自宅は家族の生活音や会話が入りやすく、勉強専用の環境にしづらいためです。最近はコワーキングスペースなど集中できる場所が増え、図書館や学校の自習室も使えます。誘惑も少ないため、家よりも集中しやすいことがあります。
対処法③まずは配慮を求めてみる
受験生であることは家族も知っているため、勉強中は静かにしてほしいと伝えれば、配慮してもらえる可能性は高いです。ただし権利のように主張し続けると家族も窮屈になり、イライラがたまります。まず配慮を求め、難しそうなら前述の2つの対処法を中心に組み立てましょう。話し合って配慮が得られると、よい緊張感にもなります。
原因⑤家族や友人、先生からの言葉
「勉強しろ」「なんで成績が伸びないのか」と家族や先生から言われた経験のある人は多いはずです。友人の何気ない一言にイライラすることもあります。本人たちは悪意がなく激励のつもりでも、受け取る側はそうはいかず、かなりの温度差が生じます。
対処法①前向きに捉える努力をする
勉強しろと言う親は、子どもを心配し、よい大学に行ってほしい気持ちからつい口に出してしまいます。自分も親にそう言われて結果を出した成功体験から、深く考えずに使っていることもあります。「自分のためを思って言ってくれているのだろう」「背中を押してくれているのだ」と、できる限り前向きに捉えるのがよいでしょう。
対処法②不快に思ったら不快だと伝える
言われないと気づかない人もいます。勉強しろという言葉が不快なら、その言い方はやめてほしいと伝えましょう。反省できる相手なら言わなくなります。ただし「お前のためを思って言っているんだ」と反論する人も多く、特に親にその傾向があります。言えば分かりそうな相手に伝えるようにしましょう。
対処法③会話を避ける
人間は簡単に分かり合えず、理解しようとする姿勢すら見せない相手もいます。その場合は会話を避けるのが一番です。理解を求めても時間の無駄になりやすく、前向きな話になりません。適当に受け流すほうが精神衛生上よく、無駄なエネルギーを使う必要はありません。
勉強でイライラして涙が出るのはどうすればよい?
涙が出るほどイライラする状態は、勉強を続けるより先に休むべき段階です。受験のストレスで心身の調子を崩す「受験うつ」の可能性を考える必要があります。うつ病は10代でもなりやすく、強いストレスで発症する人もいます(参考:新宿ストレスクリニック)。
涙が出やすいのはうつ病の初期症状の可能性があり、精神的によい状態とは言えません。うつ病のチェックリストで確認するだけでなく、しばらく勉強から距離を置きましょう。無理に勉強しても頭に入らない可能性があり、症状を悪化させることもあります。イライラして涙が出る状態は、基本的に危機的な状況です。
一方で、涙が出ること自体は悲しみや辛さから解放される働きがあり、精神的なコントロールにつながります。泣けるときには思いっきり泣くのが一番です。家族に見られると余計な心配を与えたり、泣いていることに腹を立てられたりすることもあるため、自分の部屋など一人きりの場で泣くようにしましょう。
勉強でイライラして物に当たる・破壊行為をしてしまう場合は?
物に当たる行為は、発散しているつもりでも怒りを強める方向に働きます。怒ったら枕をパンチするなどしてストレスを発散させても、結局は強い怒りを生み出すだけで、破壊行為に走ればさらにエスカレートする可能性が高いと指摘されています(参考:日本アンガーマネジメント協会)。
そのため、物を壊したくなる衝動に駆られた場合は、怒りを過度にしないための技術である「アンガーマネジメント」で怒りをコントロールします。怒らないよう努力するのではなく、過度に怒らないようにするやり方です。
怒りの感情のピークは6秒とされ、この6秒をやり過ごせば感情は抑えられます。また、怒りを感じた際に10段階で点数をつけて記録していくと、どんなことに怒りやすく、どんな対処法が効いたのかが次第に見えてきます。
6秒を待つために深呼吸をして心を落ち着ける、怒りの原因になった人物や状況から離れて一旦トイレに行くなど、具体的な行動を決めておきましょう。怒りやすい状態も精神的に不安定な状態なので、勉強を一時的に止めて様子を見るのも一つの判断です。
よくある間違い:発散のつもりで物に当たる
よくある間違いは、イライラしたときに物に当たって発散しようとすることです。一時的にすっきりしても怒りの回路が強まり、次はより強い刺激を求めてしまいます。回避策は、衝動が来たら6秒だけ深呼吸して場所を移し、そのあと点数をつけて記録することです。行動の順番を先に決めておくと、衝動のまま手を出しにくくなります。
関連記事:勉強嫌いの原因とは?勉強嫌いになるきっかけや克服する方法も解説
勉強ができない自分にイライラする場合の対処法
自分に向くイライラは、現状認識を更新すると収まりやすくなります。できない事実を認め、原因を特定し、目の前の一つを終わらせる順番で進めます。
できないことを認める
イライラの根底には焦りがあります。その焦りを読み解くと、自分が思っているほど勉強ができないことへの焦りであることが多く、納得いく成長が見えないために強く焦り、イライラにつながります。裏を返せば、自分がどんな状況でどんな能力を持っているのかを正しく認知できていない状態です。
そこで「現時点では実力不足で勉強ができない」と認識を改めると、だからこそ勉強しなければならないと切り替えられます。想像よりできないと人は焦るため、「そりゃこんなものだろう」という意識に変え、一つずつできるようにしていくとイライラから解放されやすくなります。
イライラの原因を深掘りする
数学を解いていて全然解けずイライラしたとします。この場合、何についてイライラしているのかを追えば、公式を覚えていない、応用問題の演習量が不足しているなどの原因にたどり着きます。
勉強は基本的に自己責任で、自分が至らないために伸びきらないことがほとんどです。それを認識する作業を重ね、自分の勉強法に問題があったと分かれば、誰かに怒りをぶつけることはなくなります。
難関大の過去問で手が止まる場合も同じで、早慶の日本史の難易度のように、求められる水準と現状のずれを具体的に把握すると、感情ではなく課題に目が向きます。
まずは目の前のことをこなす
あれもこれもやらなければならないと、やることの多さ自体にイライラすることがあります。時間が押し迫り、やることが山積していると衝動的な怒りに襲われやすくなります。
とはいえ、怒ってもやるべきことは減りません。できる限りのことをするしか方法はなく、まずは目の前の一つをこなすのが確実です。少しでも減れば不安や焦りは和らぎます。小さなことからコツコツこなすことが、イライラを防ぐ要因になります。
関連記事:勉強中に眠くなるのはなぜ?眠気を飛ばす方法や日常生活からできること
勉強中のイライラを予防するために日ごろからできること
予防の中心は、睡眠・呼吸・食事という体のコンディション管理です。精神論よりも先にここを整えると、同じ出来事でも反応が変わります。
| 予防策 | 内容 |
|---|---|
| まずは寝る | 適度な睡眠時間を確保し、脳の働きを戻す |
| マインドフルネス | 呼吸に重きを置いた瞑想で頭の中を空にする |
| ビタミン補給 | ビタミンB群を意識し、食生活を見直す |
まずは寝る
夜遅くまで勉強を続けると睡眠不足で脳の働きが落ち、認知機能の低下などが起こります。それにより感情のコントロールがしにくくなり、怒りやすくなります。イライラしているときは睡眠が足りない可能性があるため、適度な睡眠時間の確保をおすすめします。
マインドフルネス
頭の中にネガティブな記憶や先行き不安があると、それが焦りとなりイライラにつながります。そこで、意識を今に向ける「マインドフルネス」が役立ちます。いわゆる瞑想で、呼吸に重きを置いて行うことで頭の中を空にし、交感神経優位な状態から副交感神経優位な状態へ移し、身も心もリラックスさせます。
ビタミン補給
イライラの原因としてビタミン不足も考えられます。特にビタミンB群は脳内ホルモンを作る際に必要とされ、不足するとイライラにつながると言われています。ビタミンB群が不足すると疲れやすく、集中力も続きにくくなります。糖質はビタミンB1を消費しやすいため、食生活の見直しも必要です。そのうえでサプリメントなどを活用し、原因を一つずつ減らしていきましょう。
FAST-UPが見てきたイライラの分かれ道
指導現場で見ていると、イライラが強く出るのは学力そのものよりタイミングに関係しています。演習量を一気に増やした直後、基礎を飛ばして応用に入った時期、模試の結果が返ってきた直後に集中しやすい傾向があります。いずれも「頑張っているのに結果が見えない」局面です。
つまずきどころは、イライラの原因を環境や周囲の言葉だけに求め、計画そのものを動かさないことです。環境を整えても、取り組んでいる教材の水準が合っていなければ、同じ場面で再び詰まります。逆に、戻る範囲を決めて基礎に落としたとたん、気持ちが落ち着く生徒も少なくありません。
もう一つの分かれ道は、休むことを失敗と捉えるかどうかです。涙が出る、物に当たるところまで来た段階で休める生徒は、復帰後の立ち上がりが早い傾向があります。学習内容や計画が自分に合っているか不安な場合は、FAST-UP逆転塾の公式LINEで無料カウンセリングを受け付けています(FAST-UP逆転塾の公式LINEへ)。
まとめ
勉強中にイライラすることは誰にでもあります。しかし誰かにぶつけたり自分を傷つけたりして解消しようとすると、人間関係を壊し、自尊心も傷つけ、さらなる怒りを誘発します。
なぜイライラするのか原因を追究し、現状を認めてできることをやる、しっかり寝てビタミン補給を行うといった対策を積み重ねましょう。2027年度入試に向けて走り続けるためにも、感情の扱い方は早めに整えておくほうが安全です。
よくある質問
Q. 勉強中にイライラして涙が出ます。そのまま続けてよいですか? A. 続けないほうがよい状態です。涙が出やすいのはうつ病の初期症状の可能性があり、無理に勉強しても頭に入らず、症状を悪化させることもあります。しばらく勉強から距離を置き、必要ならうつ病のチェックリストで確認してください。泣きたいときは一人になれる場所で泣いて構いません。
Q. イライラして物に当たってしまいます。止める方法はありますか? A. 怒りのピークとされる6秒をやり過ごす行動を、あらかじめ決めておくのが有効です。深呼吸をする、席を立ってトイレに行くなど、場所を変える動作が使えます。そのあとで怒りに10段階の点数をつけて記録すると、自分が何に怒りやすいかが見えてきます。
Q. 家族の物音でイライラします。静かにしてほしいと言ってよいですか? A. まずは伝えてかまいません。受験生であることは家族も知っているため、配慮が得られる可能性は高いです。ただし要求を続けると家族側にもストレスがたまるため、難しそうならホワイトノイズを使う、図書館や自習室など家以外で勉強するほうが現実的です。
Q. 成績が上がらない焦りからイライラしてしまいます。何から直せばよいですか? A. 勉強法と基礎の定着度から確認します。英語なら英単語を覚えずに長文に進んでも成果は出にくく、同じ失敗が続いてイライラの原因になります。基礎を固め直す期間をあらかじめ計画に入れ、成績は長いスパンで上がるものだと周囲にも伝えておくと、余計な摩擦を避けられます。


