共通テスト日本史の勉強法!いつから始めるかと8割対策
共通テスト日本史の勉強法を4ステップで整理しました。
FAST-UP
共通テスト日本史(歴史総合、日本史探究)の勉強法は、通史のインプット→用語と時期の暗記→資料の読解演習→過去問での時間配分、の4ステップで進めます。用語を知っているだけでは解けず、出来事の前後関係と初見資料の読み取りで差がつきます。
2026年10月時点の情報です。
共通テスト日本史(歴史総合、日本史探究)の出題形式・配点・試験時間
共通テスト日本史は、1科目として「歴史総合、日本史探究」の形で出題されます。歴史総合は、近現代の日本史と世界史をまとめて学ぶ必修科目です。まず試験の枠組みを知らないと、どの分野にどれだけ時間をかけるかを決められません。出題形式から確認します。
大問構成と配点、60分という試験時間の目安
直近の共通テストは、試験時間60分・100点満点で、大問6問・設問数は34問前後という構成でした。第1問が歴史総合、第2問以降が日本史探究です。
| 区分 | 出題範囲 | 配点の目安 |
|---|---|---|
| 第1問 | 歴史総合 | 25点 |
| 第2問〜第6問 | 日本史探究(古代・中世・近世・近代・近現代) | 各15点 |
| 合計 | — | 100点(60分) |
2025年度の平均点は56.99点でした。平均点から見ても、基礎知識だけで満点近くが取れる試験ではありません。大問ごとに時代が分かれるため、特定の時代が弱いとそのままその大問の失点になります。古代から現代まで均等に学習することが必要です。
資料・史料・グラフ・会話文の読解が問われるのが最大の特徴
共通テスト日本史の最大の特徴は、資料の読み取りが得点差を生む点です。グラフ、表、地図、絵画、史料、年表など、使われる資料の種類は多様です。文章やパネル、会話文を組み合わせ、どの情報が史実に合うかを判断させる設問も出ます。
単純な用語暗記だけで解けないのは、初見の資料をその場で読み取る設問が一定割合を占めるからです。逆に言えば、細かい年号をすべて覚えていなくても、大まかな時期と因果関係が分かっていれば消去法で絞れる問題が多くあります。
また、3つの文章を年代順に並べ替える問題や史料問題は、センター試験の時代から続く出題形式で、共通テストでも出題され続けています。時代整序(出来事を古い順に並べる問題)への対策は外せません。
新課程で歴史総合が加わって変わった点と対策
新課程で変わった最大の点は、日本史探究に加えて歴史総合が出題範囲に入ったことです。歴史総合は近現代の日本と世界を合わせて扱うため、日本史選択でも世界史の基本的な知識がある程度必要になります。
歴史総合分野の対策は次の3つで足ります。
- 日本の対外関係史を、相手国の動きとセットで整理する
- 大航海時代や帝国主義など、日本史と直接つながるテーマの世界史用語を押さえる
- 中学レベルの世界史の流れを、年表で時期の前後だけ確認する
理由は、歴史総合の設問には世界史的な事項を扱いながら、日本史探究の教科書にある対外関係史や中学レベルの知識で正答できるものも含まれるからです。世界史探究の内容まで深追いする必要はありません。
共通テスト日本史の勉強法は4ステップで進める
勉強法の全体像は、通史インプット→用語暗記→時期の識別→資料読解と過去問演習、の順です。順番を守る理由は、流れを知らないまま用語だけ覚えても、正誤判定や並べ替えで使える知識にならないからです。日本史全体の勉強の流れは日本史の勉強法を徹底解説した記事でも整理しています。
| ステップ | 目的 | 主な教材 |
|---|---|---|
| 1 | 時代の流れと因果関係をつかむ | 講義系参考書・教科書 |
| 2 | 用語・人物を定着させる | 一問一答・空所補充型問題集 |
| 3 | 時期を識別できるようにする | 年表・分野別問題集 |
| 4 | 資料読解と時間配分を体得する | 資料集・過去問・予想問題 |
ステップ1:通史を一周して時代の流れと因果関係をつかむ
最初にやるのは通史の一周です。日本史は原始・古代・中世・近世・近代・現代の6つの時代区分で考えると整理しやすくなります。各時代の軸になる人物を決めて追うと、複雑な流れがすっきりします。鎌倉時代なら将軍や執権、明治時代なら内閣総理大臣が軸になります。
流れをつかむときは、出来事を単体で覚えず「何がきっかけで起き、結果どうなったか」をセットにします。因果関係こそが歴史の流れそのものだからです。政治だけでなく、経済・社会・文化・外交の4つの面で各時代をまとめると、テーマ型の大問にも対応できます。
通史の一周は、完璧を目指さず速く回すのがコツです。一周目の目的は、どの分野が重く、自分がどこを苦手にしているかという全体像を知ることにあります。
ステップ2:一問一答と問題集で用語・人物を定着させる
用語の暗記は必要ですが、一問一答だけでは足りません。共通テストでは用語を直接答えさせる形式がほとんど出ず、正誤判定や並べ替えで知識が問われるからです。
定着を速める方法は3つあります。
- 流れの中で覚える。用語の時代背景と関連する出来事を確認してから暗記する
- 問題集でアウトプットする。空所補充型の問題集で、文章の中での用語の位置づけを確認する
- 視覚情報で覚える。図説や資料集の写真・地図と結びつけて記憶する
一問一答は、講義系参考書で読んだ範囲の確認用として、その日のうちに使うと効果的です。知識の抜けを見つける道具として使えば、暗記の効率が上がります。
ステップ3:年代・時期を識別できるようにして整序問題に備える
共通テストで差がつくのは、年号そのものより「いつの出来事か」を識別する力です。並べ替え問題では、西暦を覚えていなくても、どの政権・どの改革の時期かが分かれば順序を決められます。
時期の識別は次のやり方で鍛えます。
- 天皇・将軍・内閣など、時代の軸になる人物の順番を先に覚える
- 各出来事を「誰の時代か」で紐づける
- 時期を特定する手がかりになる用語(制度名・貨幣名・条約名など)を意識する
- 語呂合わせは、どうしても混乱する出来事だけに絞って使う
語呂合わせを絞る理由は、年号暗記に時間をかけても、資料読解や正誤判定には直接つながらないからです。年表は、覚えるためではなく、解いた問題の出来事を書き込んで位置を確認する道具として使います。
ステップ4:資料・史料・グラフの読み取り問題を演習する
資料問題は、知識がそろってから本格的に始めます。読み取りの手順を固定すると、初見の資料でも処理速度が安定します。
- 設問文を先に読み、何を問われているかを確認する
- 資料の表題・注釈・出典・年代に印をつける
- 資料から読み取れる事実と、自分の知識を分けてメモする
- 選択肢を、資料に書いていない内容と時期が合わない内容に分けて消す
注釈には解答のヒントが入っていることが多く、読み飛ばすと正答にたどり着けません。普段の学習でも資料集や図説を必ず開き、グラフから読み取れる特徴を自分の言葉で説明する練習をしておきます。史料は私大対策のような丸暗記までは不要で、その場で読んで解く形式に慣れておけば対応できます。
教科書・ノート・文化史の扱い方
教材の使い方で、同じ勉強時間でも定着量が変わります。共通テストで必要な知識は教科書レベルの基本事項が中心のため、教科書を軸に据えるのが最短です。
教科書を使った共通テスト対策の読み方
教科書は通読したあと、読み込みに移ります。読み込みのポイントは2つです。1つ目は欄外の解説まで読むこと、2つ目は一問一答や用語集で調べた補足を書き込むことです。欄外の補足から出題されることもあるため、本文だけで止めると穴が残ります。
年表、史料、地図、図版、コラムまで目を通すと、資料問題で見たことのある資料が増えます。教科書を使った具体的な読み方は日本史の教科書を使った勉強法の記事で詳しく解説しています。
まとめノートは作るべきか、作るなら何を書くか
まとめノートは、作ること自体が目的になるなら不要です。ノートの目的は復習の効果を最大にすることなので、教科書の内容を書き写すだけの作業は時間に見合いません。
作るなら、次の内容に絞ります。
- 授業や参考書で得た口頭の補足、出来事の因果関係
- 間違えた問題と、間違えた原因
- 時代ごとの政治・経済・文化・外交の比較表
アウトプットの方法としては、白紙再現(学んだ内容を何も見ずに書き出す方法)も有効です。「覚えたつもり」を減らせます。ノートの作り方は日本史のノートの取り方・作り方の記事にまとめています。
後回しにしやすい文化史の覚え方
文化史は多くの受験生がつまずく分野で、後回しにすると直前期に量に圧倒されます。覚え方は2つです。
1つ目は、教科書の文化史の冒頭にある解説を熟読することです。そこにその文化の特徴と背景が簡潔にまとまっており、作品名だけを並べて覚えるより記憶に残ります。2つ目は、定期試験や模試を目標にして範囲を区切って進めることです。範囲が決まっているほど、暗記は計画に落としやすくなります。図説の写真と作品名をセットで確認することも忘れないようにします。
共通テスト日本史の勉強はいつから始める?時期別の進め方
開始時期は早いほど有利です。日本史は出題範囲が非常に広く、1年分の受験勉強だけでは復習の回数を確保しにくいからです。目安は次のとおりです。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 高1・高2 | 授業と定期テストで通史を固める、歴史総合の近現代を世界史とセットで押さえる |
| 高3の春〜夏 | 通史を一周、並行して用語の暗記 |
| 高3の夏休み終了まで | 基礎レベルを固め、演習に入れる状態にする |
| 高3の秋 | 分野別問題集と過去問で演習、弱点の時代を補強 |
| 直前期 | 文化史・近現代・歴史総合分野の穴埋め、時間を計った通し演習 |
高3:夏までに通史一周、秋から演習、直前期に穴埋め
高3は、夏休みの終わりまでに基礎を固め、そこから演習に入る流れが基本です。共通テストのみで日本史を使う場合もこの順番は変わりません。過去問演習は、早慶など難関私大志望でも10〜11月に始められれば間に合う計算になります。英語の優先度が高く、日本史の演習を先に始めると英語の仕上げが遅れるためです。
秋以降は、解いた問題を時代別に分類し、失点が多い時代だけ講義系参考書に戻ります。直前期は新しい教材を増やさず、使ってきた教材の復習に絞ります。
高1・高2のうちにやっておくと有利なこと
高1・高2でやる価値が高いのは、定期テストを使った通史の先取りです。範囲が区切られている分、文化史まで含めて丁寧に覚えられます。
加えて、歴史総合の授業で近現代を学ぶときに、「このとき世界では何が起きていたか」を必ずセットで確認しておきます。日本史探究は従来より考察を重視する科目で、背景や理由を問う設問が増える可能性があるため、早い段階から「なぜそうなったか」を言葉にする練習が効きます。
1日の勉強時間の目安と他教科とのバランス
日本史に固定の勉強時間を割り当てるより、学習段階ごとに「1日の作業量」で決めるほうが回ります。通史期は1日1テーマ分の講義系参考書と、その範囲の一問一答。演習期は1日1年分の過去問と、その解き直しが目安です。
配分で優先すべきは英語と国語です。私大の一般選抜でも共通テスト利用入試でも、配点が大きい教科から仕上げるほうが総得点は伸びやすいためです。日本史は、まとまった時間を取るより、毎日短時間でも触れて忘却を防ぐほうが定着します。
直前期・短期間で間に合わせたい場合の優先順位
時間がない場合は、出題比重の大きい分野から手をつけます。過去には近代・現代で出題全体の3割以上を占めた年もあり、近現代を落とすと失点が大きくなります。
- 近現代(政治・外交・経済の流れ)
- 歴史総合分野の対外関係史
- 頻出テーマ(貨幣、土地制度、対外関係など)の横断整理
- 文化史の主要作品
短期間での詰め方は短期間で日本史の学力を伸ばす勉強法の記事も参考になります。
過去問・予想問題の使い方と時間配分の決め方
過去問は、実力を測る道具ではなく、形式に慣れて時間配分を固めるための道具です。解きっぱなしにせず、誤答の原因を分析して初めて効果が出ます。
共通テスト過去問とセンター試験過去問の使い分け
共通テストはセンター試験の出題形式を引き継いでいるため、センター試験の過去問も演習に使えます。使い分けの基準は次のとおりです。
| 教材 | 向いている目的 |
|---|---|
| センター試験の過去問 | 正誤問題・年代整序の量をこなす、知識の抜けを洗い出す |
| 共通テストの過去問 | 資料読解を含む本番形式に慣れる、時間配分を決める |
| 予想問題集 | 新しいタイプの資料問題に触れる、歴史総合分野の演習を足す |
共通テストの過去問は本数が限られるため、知識の確認はセンター試験の過去問や分野別問題集で補い、本番形式の通し演習に共通テストの過去問を使う形が無駄になりません。
解く順番と60分の時間配分、見直しのやり方
時間配分の目安は、歴史総合の第1問に15〜17分、残り5問に各8〜9分です。第1問は資料の分量が多く読解に時間がかかる一方、配点も高いため、ここを急いで落とすのは避けます。
解く順番は、前から順に解き、詰まった設問は印をつけて飛ばすのが基本です。後半の大問には基礎知識で解ける設問も多く、前半で時間を使い切ると取れる問題を落とすからです。
- 過去問は最低でも3年分を通しで解き、マーク記入まで60分以内に収める
- 10問ごとにマーク欄のずれを確認する
- 見直しは、飛ばした設問→自信度が低い設問の順に戻る
- 解答の根拠にした箇所に印をつけ、解説と照らして判断が正しかったか検証する
8割・9割を取るための勉強法と、7割で止まる人の課題
8割前後までは、教科書レベルの基本事項を抜けなく固めることが中心の課題になります。共通テストで解答に必要な知識は教科書レベルが中心だからです。7割で止まる場合、知識が細かく足りないのではなく、覚えた知識が時代とひもづいていないか、資料を読む時間が足りていないケースが多くなります。
9割を狙う段階で足すのは次の4つです。
| 課題 | 上乗せの対策 |
|---|---|
| 年代整序で落とす | 時代の軸になる人物と出来事の順序を、分野別問題集で反復する |
| 資料問題で時間切れ | 設問先読みと資料への印つけを固定し、通し演習で処理速度を上げる |
| 文化史で失点 | 図説と教科書の文化史解説をセットで復習する |
| 歴史総合で落とす | 対外関係史を世界の動きと並べた年表で整理する |
細かい年号をすべて覚える方向に進むと、伸びが止まりやすくなります。設問の多くは大まかな時期と因果関係で絞れるため、年号の網羅より時期の識別を優先するほうが得点につながります。
共通テスト日本史でやってはいけない勉強法(よくある間違い)
よくある間違いは、一問一答だけで共通テスト対策を終わらせることです。共通テストでは人物名や語句を直接答える形式がほとんど出ず、正誤判定・並べ替え・資料読解で問われるため、用語を思い出せても解けません。回避策は、一問一答を講義系参考書や教科書の復習用に限定し、演習は過去問と分野別問題集で行うことです。
| やってはいけない勉強法 | 回避策 |
|---|---|
| 一問一答だけで仕上げようとする | 通史の理解と問題演習をセットにする |
| 同じ用語をノートに何度も書き写す | 書くのは難しい漢字だけにし、口頭テストで確認する |
| まとめノートを美しく作ることに時間を使う | 間違えた原因と因果関係だけを書く |
| 教科書にマーカーを引いて終わる | 読んだ範囲を白紙再現して確認する |
| 文化史を直前まで後回しにする | 定期試験や模試を区切りにして進める |
| 近現代や歴史総合を飛ばす | 配点が大きい分野から着手する |
| 過去問をあてずっぽうで解く | 根拠を言える選択肢だけを選び、迷った設問に印をつける |
FAST-UPが見てきた共通テスト日本史で伸び悩む受験生の共通点
FAST-UPのコーチが毎日の学習記録を見ていて目立つのは、通史の一周が途中で止まるケースです。古代から順に丁寧にやりすぎて、近世の途中で夏が終わり、近現代と歴史総合に手が回らないまま演習期に入ってしまいます。範囲の後半ほど出題比重が大きいため、前半に時間をかけすぎた分がそのまま失点になります。
次に多いのが、用語は言えるのに時期が言えない状態です。質問すると用語の意味はすらすら答えられるのに、「それは誰の時代の話か」と聞くと詰まります。この状態だと、並べ替えと正誤判定で安定して得点できません。
3つ目は、解き直しが用語の確認で終わっているケースです。間違えた設問の答えを赤で書き込み、知らなかった用語を覚えて終わりにすると、同じタイプの設問でまた落とします。資料の読み違いなのか、時期の判断ミスなのかを分けるところまでやると、次の演習から変わります。
失点を知識不足型・時期あいまい型・読解処理型に分けて診断する
模試や過去問の失点は、3つの型に分けると打ち手が決まります。解答用紙を眺めるだけでは原因が見えないため、設問ごとに型を書き込んでから集計します。
| 型 | 出やすい症状 | 次にやること |
|---|---|---|
| 知識不足型 | 選択肢の用語そのものを知らない、特定の時代で集中して落ちる | その時代を講義系参考書で読み直し、一問一答で確認する |
| 時期あいまい型 | 用語は分かるが並べ替えを外す、正誤問題で時期のずれを見抜けない | 軸になる人物の順序を覚え直し、年表に出来事を書き込む |
| 読解処理型 | 時間が足りず最後まで解けない、資料に書いていない内容を選ぶ | 設問先読みと印つけの手順を固定し、時間を計って演習する |
型が混ざっている場合は、割合が最も大きいものから手をつけます。全部を同時に直そうとすると、通史の復習も演習も中途半端になりやすいためです。
立場別の共通テスト日本史対策
必要な到達レベルは、志望校と日本史の使い方で変わります。共通テストだけで使うのか、私大の一般選抜でも使うのかで、覚える深さと演習量を変えます。
独学で仕上げる場合の進め方
独学の場合は、教材を絞り、一周目を終える期限を先に決めます。日本史は範囲が広く、教材を増やすほど一周が遅れるからです。
- 講義系参考書1冊で通史を一周する期限を決める
- 同じ範囲を一問一答と空所補充型問題集で確認する
- 分野別問題集でセンター試験・共通テストの過去問を小問単位で演習する
- 過去問と予想問題で通し演習に移る
進度の管理は、週単位で「どの時代まで終えたか」を記録すると崩れにくくなります。教材選びは大学受験の独学におすすめの参考書をまとめた記事も参考になります。
理系・共通テストだけで日本史を使う場合の最低限の対策
共通テストだけで使う場合は、教科書レベルの基本事項に絞り、私大向けの細かい用語には踏み込みません。深い知識より、時期の識別と資料読解のほうが得点に直結するからです。
- 講義系参考書1冊と分野別問題集1冊に絞る
- 文化史は主要作品と時代の対応だけ押さえる
- 史料の丸暗記はせず、その場で読む練習に時間を使う
- 演習は通し形式を中心にし、時間配分を固める
理科や数学の負担が大きい分、日本史は毎日短時間で回し、週に1回まとめて演習する形が現実的です。
早慶・GMARCHの一般選抜と共通テスト対策を両立させる
私大の一般選抜と共通テストでは、求められる知識の深さと出題形式が違います。私大は用語集レベルの知識や正確な表記が問われ、共通テストは資料読解と時期の識別が問われます。両立の順番は、共通テストで通用する基礎を先に固め、そのうえで志望校の頻出分野を深掘りする流れです。
私大側の傾向は早慶の日本史の難易度と傾向をまとめた記事や早慶上智の日本史の傾向と対策の記事を確認してください。共通テスト利用入試で必要な得点率はGMARCHの共通テスト利用のボーダーを解説した記事にまとめています。
日本史と他の社会科目で迷っている人の選び方
選び方の基準は、学習時間をどれだけ確保できるかと、興味を持って続けられるかです。日本史は範囲が広く暗記量が多い一方、流れをつかめば得点が安定しやすい科目です。世界史は地域が横に広がり、倫理政経は暗記量が比較的少ない代わりに読解と理解が必要になります。
科目ごとの特徴は社会の勉強法を解説した記事、倫理政経の具体的な進め方は倫理政経の勉強法の記事で確認できます。高2の途中から科目を変えると通史の一周をやり直すことになるため、迷っている段階で決めきるほうが安全です。
共通テスト日本史対策に向く参考書・問題集の選び方
参考書は、教科書を軸にした学習を補えるかどうかで選びます。教科書と同じ内容が書いてあるだけのものを足しても、学習量が増えるだけで理解は深まりません。
| 種類 | 役割 | 使う時期 |
|---|---|---|
| 講義系参考書 | 流れと因果関係の理解 | 通史の一周目 |
| 一問一答 | 用語の確認 | 通史と並行 |
| 空所補充型問題集 | 文章の中での用語定着 | 通史の直後 |
| 分野別問題集 | 正誤・整序の演習量確保 | 基礎固めの後 |
| 資料集・図説 | 資料読解と文化史の視覚補強 | 全期間 |
| 過去問・予想問題集 | 形式慣れと時間配分 | 演習期以降 |
問題集のレベル合わせの目安は、実際に解いてみて6〜7割の正解率になるものです。口コミだけで選ばず、手を動かして確認します。全部そろえる必要はなく、講義系参考書・一問一答・分野別問題集・過去問の4点で共通テスト対策は組めます。
よくある質問
Q. 一問一答だけで共通テスト日本史は何割取れますか。 A. 一問一答だけで安定して高得点を取るのは難しくなります。共通テストは用語を直接答える形式がほとんど出ず、正誤判定・並べ替え・資料読解が中心だからです。一問一答は確認用として使い、演習は過去問と分野別問題集で行ってください。
Q. 教科書は読むべきですか。講義系参考書だけでは足りませんか。 A. 教科書は読む価値があります。共通テストで必要な知識は教科書レベルの基本事項が中心で、欄外の補足や図版からも出題されるためです。講義系参考書で流れをつかんだ後、教科書を読み込む順番が負担を抑えられます。
Q. 模試で点が取れません。何から見直せばよいですか。 A. まず失点を知識不足型・時期あいまい型・読解処理型に分けてください。原因ごとに打ち手が違うため、分類せずに勉強量だけ増やしても同じ失点を繰り返します。分類の方法は本文の診断表のとおりです。
Q. 歴史総合のために世界史をどこまで勉強すればよいですか。 A. 世界史探究の内容まで踏み込む必要はありません。日本の対外関係史を相手国の動きとセットで整理し、大航海時代や帝国主義など日本史と直結するテーマを押さえる範囲で足ります。歴史総合には日本史側の知識で解ける設問も含まれるためです。
Q. 過去問はいつから解き始めればよいですか。 A. 基礎が固まってからです。目安として、夏休みの終わりまでに通史と用語の基礎を固め、秋以降に演習へ移ります。難関私大志望でも、日本史の過去問演習は10〜11月に始められれば形式に慣れる時間を確保できます。


